○篠原(孝)委員 熊は、皆さん御存じかどうか、生態系上も非常に大事な動物なんですね。
ちょっとだけ、レクチャーみたいになりますけれども、お話をさせていただきますと、地球環境をどうやって維持していくかというときに、私は、長野県の山は、山の日まで制定して、大事にしていますけれども、だんだんだんだん栄養分がなくなってきているんです。日本中の、北海道は別ですけれども。
なぜ北海道は別かというと、遡河性魚種というのが、アナドロマス・フィッシュ、これが栄養分を陸に持ってきてくれるんですよ。何で三陸沖、宮城県や岩手県の沖が好漁場かというと、湧昇流で、下から栄養分に富んだ塩類が来て、それで植物プランクトン、動物プランクトンと。万有引力の法則で、栄養分はみんな下に下っていっちゃうんです。だから、上の陸地はみんな痩せていくんです。
シベリアの森林が何であんなに豊かかというと、アムール川にダムが一つもないんです。魚、サケやマスや、百種類ぐらいあるんですけれども、上っていくのは。そして、それをまず熊が食べるんです。北海道の人は知っていると思いますけれども、ほっちゃれ、産卵をして、子孫を残して死んでいくわけです。サケの死体だらけなんですけれども、あっという間になくなるんです。サケをみんな食べる、鳥がみんな食べる、みんなあちこちに栄養分を運んでくれるわけです。
この循環がなくなっているんですよ。だけれども、このままなくなっていっちゃって、人間がこんなにのさばれるのは、一万年ものさばれないと思いますから、だから、変わっていくでしょうけれども、少なくとも、ダムができていろいろなことをして以来、日本で、千曲川でいうと、宮中ダムと西大滝ダムで、サケが上がってきていたのが上がらなくなって、熊はいるんですよ、だから、栄養分が海から陸に上がらなくなっているんです。
日本人は、これは知っていたから、江戸時代に、イワシや何かを干して、それを田んぼに入れていたんです。まるで有機農業です。この話をすると長くなりますけれども。
だから、熊はやたらに殺しちゃいけないんですよ。生態系の循環を担っているんですよ。ちゃんといてもらわなくちゃいけない。このところの兼ね合いが難しいんです。ちょっとやそっとのお金ではうまくはいかないと思いますよ。
何が大事かというと、私は人材が圧倒的に不足していると思うんです。
次のページをちょっと見ていただきたいんです、六ページ。獣医学部、岡山理科大学というのが一番下にありますけれども、これが、何か動物というか、家畜と人間の人畜共通何とかだといって、さんざんすったもんだして、いかがわしいあれができ上がっています。獣医学部は増えているんですよ。
一番下の方を見ていただきたいんですけれども、二〇一九年と今回とで、獣医学部の学生が五百人ぐらい増えている。女性の割合が五三%から五七・九%になっている。もう一つ、ちょうどここにはないんですが、一七年、今から七年前は五〇・六%。女性がどんどん増えているんです。表を見ると、いろいろなことが分かるんですよ。
女性割合が一番高いのはどこかなというと、上の方からいくと、東京農工大学というのがありますよね、上から四番目、国立大学で。それとか、日本獣医生命科学大学、それから麻布大学。東京の女性で、動物がかわいいからとかいうので行ってくれているんじゃないかと思います。思い切り田舎というのもありますけれども。
私は何を申し上げたいかというと、これは一度やっているんです、環境省は真面目にちゃんと意見を聞いていないと思いますけれども、こういうふうに女性がいっぱい行っているんだし、犬猫の病院ははやると思いますよ、はやっていますよ、絶対に。お金はまあまあもうかると思いますよ。家畜、牛とか豚とかいうのをやってくれる人がいないんですよね。だけれども、その中間で、野生動物の管理なんかをやってもらうとちょうどいいんじゃないかと思いますよ、女性に。
これは、田舎の市町村はお金がないですから、県が、県庁にきちんとした熊の専門家を置くべきです。お金を出すべきだと思います。それを交付金の中に僕は入れたっていいんじゃないかと思います。
それで、次のページを見てください。去年の十二月、熊の問題がぎゃあぎゃあ言われたときに、朝日新聞にこういう記事があったんです。近藤麻実さん、女性で、秋田県自然保護課主任、熊の専門家。前のページを見てください。岐阜大学は、女性の割合が六四・七%です。その方が北海道に行ってヒグマの研究をして、熊の対策をやっておられる。
こういうプロがいなかったら、飯山市なんかは何にも分かりませんよ、熊の生態とかそんなものは。県境、境界は分かりませんからね、あちこちに行きますから。どうやって選ぶのか。
これは、大臣もフランスにちょっとだけおられたそうですけれども、僕は三年間いました、フランスは簡単なんです、何とかの森、何とかの森というように、森が畑に囲まれているんです。閉鎖空間なんです。だから、そこにイノシシが何頭、鹿が何頭、ウサギが何羽いて、完璧に個体管理ができるんです。それで狩猟権が与えられる。だけれども、それは実行しなかったらアウトなんです、ほかの人に。ちゃんと鹿を全部、年二頭だったら二頭、必ず撃ち殺さなくちゃいけない。それは、増え過ぎるから。
日本はみんなつながっていまして、人間が閉鎖、一五%の平地にちょこちょこ。平地が一五%、山の中に住んでいるからですけれども、森の方がずっと多いわけですよ。七〇%以上、森ですよ。それを全部管理するのは大変ですけれども、今は技術が発達して、GPSもありますしね。軽井沢なんかは、GPSをつけて、そしてなるべく追い払っていく、来るな来るなといって。だけれども、泣けますよね、そうやって払っていて、だけれども、一旦人間のものを食べると、もう殺処分することにしているんです、百回追い払っていても。みんな名前がついているんです、熊に。かわいいですからね。だけれども、とうとうルールどおり殺さなくちゃいけない、そうなっているんです。
僕は、熊を特別扱い、環境団体、協会があるんです、来られまして、話を聞きますと、みんな分かります。これをちゃんとしていただきたいと思うんです、きちんと。
それを環境省でも、僕は聞きたいんですけれども、聞いてみてください、こういうことの専門家がいるのか。例えば、この秋田県に出向して、帰ってきてと。農林水産省の中は、技術者をそうやってやります、私なんかは事務官で、残念ながら。でも、ちょっとおかしいんです、一度も地方勤務をしたことがないんですよ。本省だけでこき使われていまして、外国にはちょっと留学と大使館勤務がありましたけれども、行きませんでした。
環境省も、熊の専門家を養成してください。都道府県に出向してというようにやって、そして、そこばかりじゃないんですけれども、いろいろなところに行って。こういうプロを育成しなかったらやっていけないと思いますけれども、そういうことについて、これはどちらでも、どなたがお答えすることになっているんですかね。
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今日もというか、今日は、前回はそんなに資料を出してありませんが、今日は作るのに相当時…
API / MCP 利用
国立国会図書館 国会会議録 API を構造化
REST: /v1/diet/speeches/search?speaker=篠原孝
MCP: search_diet_speeches(speaker="篠原孝")