○長友委員 開発コストの部分を抑えられないと、導入に至るときの単価というものが下がらないわけなんですね。そうすると、農家さんの方は導入をちゅうちょするということが障壁になっておりますので、その点を是非取り除いていただいて、サポートをしていただきたいというふうに思うわけです。
大臣、事前に通告はしていないんですが、先ほど一谷委員への御答弁で、開発供給事業の取組について供給という言葉をあえて入れた理由を問われて、農業者にスマート農業が広く行き渡ることが重要ということで供給という言葉を使ったという答弁をいただきました。その点に絡めてちょっと一つ御質問したいので、今からお話をさせていただきます。
私の地元宮崎県の新富町に、農業収穫ロボットを開発するAGRISTという会社があります。二〇一九年に創業した農業ベンチャーなんですけれども。この創業者は、秦裕貴さんといって、今、三十歳の、北九州工業高等専門学校を卒業して3Dプリンターの開発や家庭用見守りロボットの開発に携わってきた青年です。五年前に起業していますから、二十五歳のときに起業している方なんですけれども。そんな彼についてきたのが、やはり地元宮崎の、都城高専の卒業生だったんですね。地域の農業課題を高専で学んだテクノロジーで解決しようと、今実際に奮闘していただいています。
高専で学んだ理系人材が農業の世界に飛び込んできてくれている、とても歓迎すべきことで、全力でサポートが必要ですし、していきたいというふうに私も思うわけなんですが、この都城市の都城高専が、ピーマンを重さでS、M、Lに選別する装置を開発をしたんですね。機械工学科の学生たちが、足かけ七年、七号機まで試作を重ねて、ピーマン一個当たりの選別速度一秒、そして誤差一・〇グラム未満の高精度を実現をしました。
これが実装化、実用化できるねということで、今、実はクラウドファンディングに挑戦して、開発資金というか、普及のための、商品化のための資金を募っているところです。これは五月末までの期限なんですけれども。
彼らは、三月に全国高専の五十チームが競った第一回高専起業家サミットで準グランプリも取るような実績も持っているんですが、彼らの目のつけどころに私は感心したんですけれども、そのピーマンの選別機の価格なんですね。ピーマン選別機、これは名前が「せんかちゃん」という名前なんですが、小型で、簡単で、そして安価だというのが売りなんですね。一台一万円で普及させたいということなんです。これは、手作業だった選別作業を半自動化できるものなんですね、物としては。
国は、スマート農業という、大規模で、共同で購入すべき、大型で、一部の大規模な農家しか使えないものを今促進しようとしています。一方で、高専の学生さんたちは、地元の農家さんを十分取材した上で、なかなか機械化が進まない中、中小農家にこそ安価に手軽に導入できる機械が必要と、そこに焦点を当てて開発をしてきました。宮崎県はピーマンの生産量が日本で今二番目なんですけれども、地元の方の声に寄り添った結果、ここに行き着いたわけなんですね。
彼らは明確にこう発言しています。作業を効率化させようとしても、既存の機械は大型で数百万円から数千万円単位のものばかりで導入できない、機械化が進んでいる農家の方に比べてこのような悩みを抱える中小農家の方の方が多いことに加えて、新規に就農する農家が減少していることから、一万円で導入することができるピーマン選別機が必要だと彼らは言っているんです。
現在はピーマン専用の選別する機械ですけれども、将来的にはアタッチメントの開発を進めて、他の野菜でも使用できるように、実際、今、フルーツパプリカで実証実験が現在進行しておりますし、また、傷を探す機能を備えた選別機、装置の開発を進めている状況です。
私は、彼らのこういう視点を農水省も是非見習うべきじゃないか、持つべきじゃないかというふうに思うんですね。農水省は、法人や大規模農家がスマート化することを今進めようとしていますが、高専の学生さんたちは、中小の、高齢の農家でも機械化できる装置の開発に今一生懸命取り組んでいただいているんですね。まさに、ニーズに合ったものはどちらなのか、スマート化の前に機械化が必要なんじゃないかという、彼らからの問題提起だと私は思うんです。
大臣、この都城高専の学生さんたちが中小の農家さんたちにピーマンの選別機を安価で提供しようとしているこの取組について、見解を伺いたいと思うのですが、いかがでしょうか。
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API / MCP 利用
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MCP: search_diet_speeches(speaker="長友慎治")