○礒崎哲史君 ありがとうございます。
少しずつ広がってきているだろうというふうに私も思いたいんですけれども、これ、昨年の六月に、日本型標準加速化モデルということで政府の方から発表されたものがあります。中身は私も拝見をしましたけれども、これまで課題になっていたところに対していろいろな手を打っていただいているなということで、是非これやっていただきたいなというふうには思っています。
この標準化に関しては、とにかくやっぱりヨーロッパの強さが目立っています。これは、EUの域内が既に二十数か国ありますから、ヨーロッパの標準というのはイコールもう二十数か国で合意されたものなので、ヨーロッパが合意したもの、標準を一回作ってしまうと、それを変えるのというのはもう困難なんですよね。最終的には皆さんの投票で標準化って決まるので、そうすると、ヨーロッパが標準を提案した時点でもう二十数票集まっちゃっている。それをひっくり返すというのは物すごく大変なことで、日本単独では不可能なんですよね。
だから、いかに各国と事前にネゴシエーションしていくかというのが重要で、ヨーロッパが何でそれが強いかというと、彼らは標準化がビジネスになっているからです。標準化しませんか、これ標準化できますよね、どうですか、標準化やりましょうよといってビジネス化しているので、ヨーロッパというのはそこが強いというのがあります。
じゃ、今更日本がその標準化をビジネス化、国内でできるかといったら、それはやっぱり難しいということ。じゃ、それと違う道でというのでいくと、じゃ、アメリカは何で標準化が強いかというと、いわゆるデファクトスタンダードということで、市場がでかいので、アメリカの市場を一回押さえてしまうと、ほかの企業がアメリカ市場を取ろうと思ったときにその標準を取らざるを得ないということで、いわゆる既成事実化してしまうというデファクトスタンダード。アメリカはこの力で標準を取ってくるんですよね。
じゃ、日本はそういう標準が取れるような、デファクトスタンダード取れる市場かといったら、もう、日本国内はもうそういう市場ではありませんので、それも無理、ヨーロッパ型も無理、アメリカ型も無理といったら、もう日本型取るしかないよねということで、今回この日本型標準加速モデルというのを私は作っていただいたという理解ですので、私はこれは確かにいいなというふうに思っているんです。
それの最たるものが、国際規格の専門家のデータベース化って、多分前回もこの委員会の中でそういう質問があってお答えをいただいたと思うんですけど、これは専門知識を持っている人たちをデータベース化するということですから、ヨーロッパ型のビジネスまでは行っていないですけれども、この中身についての専門家がこのデータベースの中に詰まっているので、活用したいというか、その人たちに助けを求めたい人たちはそのデータベースを活用できるし、もう一個、これはもう提案なんですけど、やるんであれば、データーベース化されている皆さんで積極的に今度は、ビジネスというよりも、こういう標準がありますよね、こういう標準って今度大事になってきますよねというのをその業界に対して積極的に働きかけをしていくというのも一つやり方としてあるのかなというふうには思いましたので、是非、こんなところも企業への働きかけという意味では是非お考えをいただければと思っておりますので、よろしくお願いをいたします。
ちなみに、その標準化モデルの資料の中にあった経営層がどれぐらい意識しているかというアンケート結果があるんですけど、五百六十五社に確認したところ、経営戦略とか開発テーマの設定というのは三〇%以上の企業が力入れています、デジタル技術の活用、三〇%以上力入れています、規格等のグローバル標準化への対応、一・五%。これは二〇二一年のアンケート結果です。今から三年前ということですので、これがもう実態なんですよ、今の日本の。なので、やっぱりまだまだ、技術はたけているんですけれども、ビジネスで勝とうとしていくとまだハードルはあるということだというふうに私は認識していますので、是非これ頑張っていただきたいと思います。
今、企業サイドに向けた課題といいますか認識ということでお示しをしましたが、もう一つ、アカデミアの方に対しての課題認識について質問させていただきたいと思います。
今日は文科省の方が、文科省から来ていただいておりますので、文科省の参考人の方にお伺いしたいと思います。
このアカデミア、大学の研究の場、この場において、この知的財産ですとか標準化、あるいは社会実装という、こうした考え方の重要性というのは今どのように受け止められているのか、この点教えていただきたいと思います。
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MCP: search_diet_speeches(speaker="礒崎哲史")