○寺田静君 ありがとうございます。
ある意味、地方対地方の競争のようなところがあるんだからと、とある方に、いろんな地方を見て回った方がいいよと言われて、野村元大臣の鹿児島、そして大臣の熊本も私も行かせていただいて見てまいりました。大臣は先ほど熊本の良さとして、米、麦、酪農、畜産とバランスがいいというふうに言われていたというふうに思います。本当にすばらしいところだなというふうに思って帰ってまいりました。
それを言われると、秋田はやっぱり米偏重で、米に安住してきたじゃないかと思われているところもあるのかもしれないですけれども、ただ、かつて、戦後、国民の食料確保のために米の増産が言われて、紆余曲折の果てに八郎潟を埋め立てて、この生産が始まった途端に米が多いから減反だと言われてきたというのがこの秋田の実情でもあったというふうに思っております。
山本委員が質疑の際に、国際情勢や国策に翻弄されることがなく、従事者が安心して営みが続けられるようにというような御趣旨の発言をされていたかと思いますけれども、その意味では、やっぱり秋田は国策に翻弄されてきたところがあるんだなというふうに感じているところもあります。
東北の一農村、一集落がちゃんと維持されるのかと、今不安を抱えている、これからあと五年、十年先が分からないと思っている高齢者の、高齢の農家の方々に安心できるようなこの基本法の改正になるのかというところ、先ほど大臣が横沢委員への御答弁の中で、食料システムについて、需要に応じた生産なんだというふうにおっしゃっていたと思いますけれども、これだけを聞くと、やっぱり米への支援というのは更に手薄になってしまうのかなと、ちょっと暗い気持ちになるところもあります。
また、舟山委員が少し触れられていたかと思いますけれども、米など生産基盤があるものは、生産量を減らすのではなくて、輸出することで食料自給率を上げることができるという御指摘もあるのかと思います。
また、田名部委員も何か輸出に関して御質問があったようで、お伺いしたかったというところが残念でありますけれども、また私も、輸出のところについてはまた改めての機会に質問させていただきたいというふうに思っております。
先ほど来、この自給率のところ、質問がたくさん出ておりますけれども、農村や農家が希望をなかなか抱くことができないと、未来の姿を思い描けないという状態である一方で、日本の食料自給率が低過ぎると、改善されていないという指摘があるのは、本当に矛盾した状況にあるんではないかなというふうに私も思っています。
高度成長の中で地方から人が都市部に流れてしまったと、大臣も時代の趨勢というふうにおっしゃっていたかと思いますけれども、これはある意味確かに止められないところもあったんだろうというふうに思います。
ただ、生まれ育ったところで先祖代々の土地を守りながら暮らしたいと願いながらも、それがかなわないと感じている人たちがいること、これはやはり政治が何とか解決をしようと思えば改善ができたところなのではないかとも一方で感じております。
もちろん、それは必ずしも農林水産省だけが管轄する分野では、農林水産省が管轄する分野だけではないだろうとも思います。例えば、高等教育が無償になれば、今度自分たちが食べれる分だけ農業で稼げればいいんだと、子供の教育費までは考えなくていいというふうになれば、東北でいえばですけれども、仙台ぐらいに働きに出ないといけないという方たちを引き止めることもできたのかなと思うところもあります。
また、先ほど来、農業分野における女性の活躍についても御発言がありますけれども、私も、以前農業団体の集まりで、女性部の方からこういうふうに言われたことがあります。昔は農家の女性は財布を持たせてもらえなかったと、自分の娘にはそういう生活をさせたくないと思ったと、口には出さなくとも、どなたの胸のうちにもそのような思いがあった、だから勉強させて、自立しろと言って、娘を村から追い出したと、そして農村に嫁不足が起こったと言われました。日本はジェンダーギャップ、百四十六か国中百二十五位ですけれども、この女性の地位向上やジェンダー平等の努力が立ち遅れてきたところも、より都市部への若者や、特に女性の流出を加速させてきたのだろうと感じております。
舟山委員も御指摘をされておりましたけれども、大臣の所信の中に、食料の安全保障のための国内の生産基盤の強化はうたわれているけれども、自給率という言葉は出てこなかったというところについて、自給率の向上を目指すというのは自明のことだから出てこないだけだと再度確認をさせていただきたいというふうに思います。
あわせて、この自給率の目標がこれまで一度も達成していないことへの大臣の思いですね、分析ではなくて、達成されていないという現状に対して大臣が抱かれている感想をお伺いできればと思います。
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会派入りをしまして、本委員会では初めての質問の機会をいただきまして、感謝を申し上げます。
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API / MCP 利用
国立国会図書館 国会会議録 API を構造化
REST: /v1/diet/speeches/search?speaker=寺田静
MCP: search_diet_speeches(speaker="寺田静")