○下野六太君 公明党の下野でございます。
全十二人の参考人の皆様からは大変な学びの機会をいただきまして、これ以上ないというぐらいの勉強になったというふうに思っております。
もう十二人の皆様の御指摘、意見は非常に多岐にわたっていたんですが、その中でも特に私が印象に残ったのは、富山大学大学院の中川教授の意見陳述でありました。やはり、日本の交通事業者は営利事業を基本としている、世界標準は、公共交通は公共サービスであるといったその視点、これは非常に私、目からうろこが落ちたような気持ちで、これが日本のやはり公共交通の考え方には完全に抜け落ちてきたんではなかろうかというふうに思っております。
しかし、その一方で、私は、地域、いわゆる田舎と言われるような地域の皆さんにお会いしたときにこういうふうな言葉をよく聞きます。ここの地域には何もないと、何もないからねというような言葉を聞きますけど、私は、何もないのではないのではないかと思っています。自然があるではないかということを強く訴えたいというふうに思っています。
一方で、子供たちが、私、中学校の教員三十年間やってきた中で、子供たちが毎日書いてくる日記の中に、今日は何もなくて暇だった、つまらなかったというようなことを書いてくる子供もいます。私は、その地域の中で、ある自然、これをどのような形で教育をしていくのかということが今回非常に重要ではないかということを改めて考えさせていただくきっかけになりました。
NHKの朝の連続ドラマで「らんまん」というドラマがありました。あの中の舞台になったのは高知県の佐川町、この佐川町で坂本龍馬が登場してくるシーンに使われた音響があります。その音響が何が使われたのかということは、多くの方は素通りしてしまったのではないかと思いますけれども、そこに使われたBGMとしての音響効果として狙ったのは、キツツキのドラミングでした。
そのキツツキのドラミングというのは、多くの方にキツツキがつつくのをちょっとやってみてと言うと、手でやってみると、こういう感じでやるんですね。これがキツツキのドラミングじゃないかというふうに皆さん思っていらっしゃるんですけど、そうではないです。もう限りなく連続音で、一番近いのはアスファルトの道路を崩すときのあのマシンガンみたいなガガガガガガっと、あれが一番近いと思っています。森中に響き渡るダダダダ、ダラララ、ダラララっていうこの音、この音は非常に神秘的な音であって、「らんまん」の中で四回か五回使われたというふうに思っています。
この効果音に対しても非常に私は有効じゃないかというふうに思っていましたけど、多くの方はそれに気付いていない方が多いということが少し残念だなと思っています。地域の宝であるような自然をやはりもう一度教育によって再認識すべきじゃないかというふうに思っています。
一方で、鳥だけではありません。例えば、先日、海外に輸出をしている、園芸品種を輸出をしていらっしゃる方とお会いして話を聞きましたら、林野庁が保有している国有林の中にドウダンツツジがあると、このドウダンツツジを伐採許可を得るまでに林野庁から三年も、交渉の結果三年掛かったと。しかし、林野庁から許可を得てそれを伐採して、高値で輸出ができている。
要するに、日本の自然の中には気付いていないだけで多くの宝があるということを、これを私たちはもう一度再認識をしなければいけないのではないかということを、改めて教育の重要性を認識して、そこを課題にしながら、何もないのではない、自然があるということを、地域の活性化の中に取り残されそうな地域にはすばらしい宝である自然があるんだということをもう一度再認識をして、それをどうやって教育でそれをしっかり育てていくことができるのかということを考えさせていただけるきっかけになったというふうに思っています。
以上です。
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