SEISAKU DB トップ
SEISAKU DB
藤井敏明 ·日本大学大学院法務研究科教授

衆議院法務委員会(2025-03-26)での発言

第217回国会 ·第第5号号 ·740字
○藤井参考人 ちょっとお言葉を返すようですけれども、GPSというのは逃亡のおそれを防ぐためのものなので、罪証隠滅には余り影響しないかとは思うんですが。  今、罪証隠滅に関する八十九条四号の規定を削除すべきだという御意見もあったわけなんですが、私自身は、改正するということは考えられると思うんですが、削除まではちょっと、妥当かどうか疑問は持っております。  といいますのは、私は、実はイギリスにちょっと、研究に二回ほど派遣させていただいたことがありまして、イギリスは大変保釈を広く認めるといいますか、被疑者の身柄拘束をかなり限定する。警察での身柄拘束は一日かそこらしか認めないという制度ですけれども、その上で、裁判官のところに連れていって、保釈をするかどうかの要件の判断で、犯罪の重さにもよるんですけれども、日本でいえば、罪証隠滅に相当するような規定はございます。ただ、もう少し具体的に、釈放すれば被告人が関係者に働きかけるなどして適正な裁判の証拠を阻害するおそれが高いというふうに裁判官が納得できるような場合、ちょっと正確ではありませんが、そんな規定になっていたと思うんですけれども、それと似たような罪証隠滅の文言にするということは考えてもよいかと思います。  そもそも、この刑訴法でその規定が政府から提案されたときは罪証隠滅のおそれという文言だったんですが、それが国会の立法の過程で現在のように罪証を隠滅すると疑うに足りる相当な理由となったんですけれども、文言が変わっても実務の用語としては短く罪証隠滅のおそれという形で通っておりますし、その要件だけで変わるかどうかというのは難しい、限界はあるとは思いますけれども、ただ、今申し上げたようなことを現時点では考えております。

藤井敏明 の他の発言

2025-03-26 · 衆議院法務委員会
○藤井参考人 私は元裁判官でございまして、捜査について詳しくないので、参考になるお話ができるか分かりませんけれども。  捜査の手法としていろいろなものがあると思うんですが、被疑者…
2025-03-26 · 衆議院法務委員会
○藤井参考人 藤井と申します。よろしくお願いいたします。  私は、令和三年六月に裁判官を定年退官いたしまして、翌年の四月から日本大学法科大学院で刑法と刑事訴訟法の講座を担当して三…
2025-03-26 · 衆議院法務委員会
○藤井参考人 それぞれ四名の皆様のお話を伺って、大変強い印象を受けております。  それとちょっとずれるかもしれませんが、この席は、元裁判官は被告席に立たされているなと思いまして、…
2025-03-26 · 衆議院法務委員会
○藤井参考人 まず、一つ目の御質問でございます。  裁判官、元裁判官の守秘義務がございますので、具体的なことは申し上げられませんが、自分で最後まで担当する前に途中で異動してしまっ…
2025-03-26 · 衆議院法務委員会
○藤井参考人 証拠品の保全、大きな問題だと思いますが、もちろん、後になって、隠していたとか廃棄したというのが問題になれば大変信頼を失墜しますので、そういうことで、そういうリスクをで…
2025-03-26 · 衆議院法務委員会
○藤井参考人 詳しく御説明するには三十分ほどいただければと思うんですが、そういうわけにもいきませんので端的に言いますと、罪証隠滅のおそれの判断はいろいろな要素で裁判官は従来から考え…
2025-03-26 · 衆議院法務委員会
○藤井参考人 言いなりになっていると言われると批判になるんですが、私は、罪証隠滅、接見禁止も同じような要件になっていますけれども、その解釈、運用の問題ではないかなと思っておりまして…
2025-03-26 · 衆議院法務委員会
○藤井参考人 具体的な理由はちょっと分かりませんが、一般的に、公判前整理手続が始まって、それに裁判所も思っていた以上に時間がかかってしまう、期間がかかってしまうということは、制度が…

API / MCP 利用

国立国会図書館 国会会議録 API を構造化

REST: /v1/diet/speeches/search?speaker=藤井敏明
MCP: search_diet_speeches(speaker="藤井敏明")