SEISAKU DB トップ
SEISAKU DB
成瀬剛 ·東京大学大学院法学政治学研究科教授

参議院法務委員会(2025-05-08)での発言

第217回国会 ·第第7号号 ·775字
○参考人(成瀬剛君) お答え申し上げます。  まず、電磁的記録提供命令において取得するデータが関連するものに限られるようにどう制度上担保されているかという点でございますが、今回、まず裁判官の事前の令状審査をかませるという仕組みになってございますし、その際の要件というのは、これまで差押えや記録命令付差押えで要求されていた要件と全く同じものが要求されているわけです。  更に申し上げますと、今回の電磁的記録提供命令というのは、被処分者にデータを選別していただいて出していただくという形になりますので、捜査機関が捜索差押えの現場で選び出すという作用とは異なってまいります。すなわち、事件の概要を御存じない被処分者の方にデータを出していただかないといけませんので、通常の捜索差押えと比べても、更に特定性を高めた形で提供させるべき電磁的記録というものが限定されて令状が発付されるものと考えております。  さらに、事後審査として不服申立ても可能になっておりますので、万が一、その裁判官が出す令状が被疑事実と関連しないデータまで提供させるべきデータに含まれているというような事態であれば、それに対して事後審査として不服申立てでチェックもされるというふうな仕組みが取られているところでございます。  他国、外国におきまして、このような無関係のデータを取得しないような仕組みとしてどのようなものがあるかという御指摘だったかと思いますが、例えば私が専門にしておりますアメリカなどでは、日本と同様に、裁判官に事前の審査をさせた上で被疑事実に関連するデータに限って令状を発付し、その下で提供命令を執行するというふうな仕組みが取られておりますので、今回我が国が採用する制度というのは、例えばアメリカなどと比べても遜色ない内容になっているというふうに認識しております。

成瀬剛 の他の発言

2025-05-08 · 参議院法務委員会
○参考人(成瀬剛君) お答えいたします。  刑法の百三十四条の秘密漏示罪は、医師や弁護士等に対して、私人がプライバシーに関わる情報を提供せざるを得ないような関係にあることを前提に…
2025-05-08 · 参議院法務委員会
○参考人(成瀬剛君) 東京大学の成瀬剛と申します。  本日は、参考人として意見を述べる機会を与えていただき、ありがとうございます。  私は、刑事訴訟法の研究、教育に従事しており…
2025-05-08 · 参議院法務委員会
○参考人(成瀬剛君) お答え申し上げます。  私は刑事訴訟法を専攻しておりまして、刑法の分野については専門家ではないんですけれども、まず、法制審議会の刑事法部会におきましては、刑…
2025-05-08 · 参議院法務委員会
○参考人(成瀬剛君) 先生が御指摘のとおり、現在の刑事訴訟法におきましては、捜索差押えを行った場合に、その被処分者が当該差押えがあったという事実を第三者に告げるということを止めるよ…
2025-05-08 · 参議院法務委員会
○参考人(成瀬剛君) 先生がさきの質疑においてそのような事例を出されて議論をされたというのは、議事録を事前に読んでまいりましたので、拝見しております。  ただ、私自身も、今先生が…
2025-05-08 · 参議院法務委員会
○参考人(成瀬剛君) お答え申し上げます。  先ほど河津参考人の方から令状発付の件数あるいは令状却下件数について御紹介がありました。  ただ、私の認識するところでは、そもそも捜…
2025-05-08 · 参議院法務委員会
○参考人(成瀬剛君) 通信の秘密というのは憲法上の規定でございますので、一番の専門家は恐らく憲法研究者なんだろうと思います。  ただ、捜査機関が通信の秘密を制約して捜査を行うとい…
2025-05-08 · 参議院法務委員会
○参考人(成瀬剛君) 現在の刑事訴訟法の基本的な考え方をお伝えしたいと思います。  現在の刑事訴訟法においては、その物ないしはデータを取得する段階で、強制的に取得するのであれば、…

API / MCP 利用

国立国会図書館 国会会議録 API を構造化

REST: /v1/diet/speeches/search?speaker=成瀬剛
MCP: search_diet_speeches(speaker="成瀬剛")