○豊田委員 ありがとうございます。
次に、障害福祉についてお伺いをいたしたいと思います。
私は、学生時代に、児童養護施設や障害のあるお子さんの放課後デイサービスでボランティアをしておりまして、そうしたこともあって、その後、厚労省に入り、以後、議員となった埼玉の選挙区でも、障害のある方と御家族の皆さんとずっと御一緒に活動をしてまいりました。
親御さんたちが子供たちのことを思って自分たちでNPOを立ち上げ、通所施設をつくり、最後は社会福祉法人までつくられました。私の知っている皆さんは、行政や政治に、あれやってください、これやってちょうだいとおっしゃらないんですね。御自分たちの力で大事な子供や仲間を何とか支えていきたいと、愛情と、みんなで力を合わせて、本当に精いっぱいやっていらっしゃる方々がたくさんいらっしゃいます。自分たち親亡き後、その子供たちがどうしていくか、それを何よりも心配して、住まいである念願のグループホームができたときにはみんなで泣いて喜んだりいたしました。
一方で、大変残念なことではありますが、最近、障害福祉はもうかる、お金になるといった宣伝というか風潮が一部に見られます。実際に、新規参入をしてくる営利の事業者の方が、結果として給付費の増大とか質の低下、事件化したようなこともございまして、大きな問題になっております。これはもちろん、きっちりと是正をしていかなければなりません。
しかし、ここで一つ問題がございまして、特にこの障害福祉の分野というのは、よい事業者と悪い事業者、よいサービスと悪いサービスの見極めが非常に難しい分野であります。例えば医療のように、一定のアウトカムが出て、データが出てきて、指標があるといった世界ではございません。これをやると状況がよくなる、悪くなるといったことも非常に難しいところでございまして、これはやはりいまだにきちんとした指標がないということになります。
そうしますと、例えば今回、本年六月からになりますが、障害のグループホームや就労B型、また放課後デイサービスなどについて、こうした課題を受けて、報酬単価を新規の方については引き下げるということが国において行われました。これは必要なことだと私も思うんですが、一方でこれが、本当に一生懸命頑張っていらっしゃる、いわゆるよい事業者の方にも及んでしまうということを懸念をしております。そうしますと、そういった方々について、経営が苦しくなったり、十分なサービスが提供できなくなるといったことを皆さん心配をしていらっしゃいます。
なので、早急にこの障害福祉の分野における質の確保、評価の指標をお作りをいただいて、それを担保した上で、きちんとジャッジをして、めり張りのついた報酬改定をしていただくということを求めたいと思います。
二つだけ、エピソードを申し述べたいと思います。
これは特別支援学校そして福祉に関わることなんでございますが、いわゆる障害のあるお子さんの十八歳の壁というものがございまして、特別支援学校から卒業して、いわゆる就労であったり通所であったり、あるいは生活介護であったり、そうしますと、やはりそれまでの日中の活動であったり、過ごしていた時間であったり、それが大きく変わってまいります。また、運動をしたりとかレクリエーションとか、いろいろなことも実は内容がシュリンクしてしまうことが多いと言われております。また、保護者の方の就業形態にも影響があって、短くしか働けなくなるので退職をしなきゃいけないとか、これはずっと前から指摘をされているんですけれども、なかなか、法律であったり制度の壁であったりで、本当に現場の保護者の方、また御本人たちは困っているということでございます。
私、前職の時代、いろいろな各地の支援学校、学級に伺ったんですけれども、児童の皆さんと和やかに過ごして、一緒に遊んだりして、帰りがけに、同じ敷地の中に障害のあるお子さん向けの病院がある、そこに支援学級がまた別のものがあるというので、そこも行きましょうというふうな話をしましたら、それはできませんと。そこは非常に重度のお子さんが多いということと、あと、それまで元気であったお子さんが親に虐待をされて、本当に重度の障害の状態になってしまっているとか、あるいは、入院をしてから一度も、長期間、親御さんがお見舞いに、会いに来ないとかですね。だから、普通に日常で行政や政治の方が会える方というのとは、また見えないところに、そういうたくさんのまだまだ苦しみ、悲しみ、声を上げられない人たちがいるんだと、私はそのとき、本当に自分はまだ何も分かっていないなというふうに思ったりいたしました。
エピソードがあと六個くらいあるんですが、もう時間がないので省きまして、やはりこういう声なき声をもっと聞きに行かなければ、見えないところに隠れた苦しみに光を当てに行かなければと、本当に非力ではございますが、私は思ってここに立っております。
最後に、障害という言葉についてでございます。
これは、障害という字を皆様思い浮かべていただきますと、障りがある、あるいは害であるといったような、通常物すごくネガティブに捉えられる言葉のつながりでありまして、これについて、非常に悲しい、傷ついているという声も私はたくさん伺います。
これは国の方でもいろいろな議論があるということは承知をしておりますが、例えば、以前は痴呆症と言っていたものを今は認知症というふうに言い換えをしておりますので、これはきちんと検討をして、ちょっと努力をすればできることではないかなというふうに思っておりまして、この障害という名称も、できましたら、どなたも悲しまない、傷つかないものに変えていく前向きな御検討がなされるといいなというふうに思います。
以上、長くなりましたけれども、障害福祉というのは、医療や介護ほどには世の中やメディアの注目といったものが集まりにくい分野だと思います。けれども、全国にたくさんの障害がある方、御家族、頑張っていらっしゃいます。たくさんの課題もあります。もっと更にきめ細やかな御対応をやっていただければというふうに思います。御所見をお伺いしたいと思います。
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