○鈴木(義)委員 昨年から賃上げを一つの大きなテーマにして、今年も春闘、昨日か、どのぐらい出したんだか分かりませんけれども、その中で、これは自分なりの感じ方なんですけれども、結局、価格転嫁ができない職種の人というのは大体重層構造ですよね。何層にも上がっていて、一番トップが認めてくれる第一次下請ぐらいはいいけれども、二次、三次、四次、五次となると、ほとんど五次目ぐらいになると上に言っても上げてくれない。じゃ、その人たちがいなくていいのかと。だから、真の能力主義って何だという話になるんですけれども。
だから、結果を出したらそれをきちっと評価するということを当たり前にやる社会にしていった方がいいんじゃないかという考え方なんですね。中学卒業でも高校卒業でも、大学、大学院に行こうがどこへ行こうが、外国の大学を出ようが関係なくて、その人が仕事をやったときに、一つの結果が出れば、それをどう評価するか。
地元で、町工場を親子でやっているところに二、三年前に挨拶に寄ったときに、旦那さん、一日働いて幾ら工賃をもらえるんですかと尋ねたら、物によっては一日百個できるものもあれば十個できるものもあると。一日当たり幾らの請負賃をもらえますかと言ったら、二万円だと。えっ、二万円って給料ですかと言ったら、全部そっくりだと。二人で働いて四万円、二十日働いて八十万、みんな自分の知り合いの会社は辞めていきました、こういう話なんです。じゃ、そこをどうやってジャッキアップをするかというのが、去年、今年なんでしょうけれども、公取さんもいろいろ動いてくれているのは承知しているんですけれども、結局、そこのところをどうアップできるか。
これは宮沢大臣のときに、私、一つの事例で、質問に立たせてもらったときに使ったんですけれども、もう八年ぐらい前の話かな、オーストラリアでコカコーラが、ペットボトルで五百ccが幾らでコンビニで売っているかといったら、四百五十円で売っているんです、当時。今はもうちょっと上がっているか分からない。日本で大体百三十円、百四十円。安いところへ行けばもうちょっと安くなる。三倍の価格なんです。
確かに、物価が上がるので、結局、ストライキをやって、賃金を上げて、賃金が上がると物価が上がるんです。それでまたストライキをやって、賃金が上がって、上がっていったら、しまいには四百五十円のコカコーラを飲むようになっている。まあ、為替もあるんでしょうけれども。
じゃ、物価が上がって賃金が上がったから全てみんなハッピーエンドなのかといったら、ちょっとそこのところは考え方をやはり冷静に見た方がいいんじゃないかなと。自国の工場で、当時、日本の有名な自動車会社が十年前に撤退という記事が新聞にぱっと出たんです。経産省の担当の人に来てもらって、これはどういう意味合いなんだと言ったら、その国で、オーストラリアで造るよりも、ほかの国で造ったものを輸出した方が何ぼ安くできるかと。そうなってしまったのでは、日本の製造業はみんな外に出ちゃう。それはやはり望むべきことじゃないんだと私は思うんですね。
三十五年前にバブルが崩壊した後、何でこうなっちゃったのかなと。これは自分なりの解釈なんですけれども、当時は一ドル当たり二百四十円か二百五十円だったんです。一番円高になったときは、七十五円まで円高になりました。そのときに現場の製造業の人たちは何をされたか。元請さんから、円高に耐え得るようにコストダウンしろと、やったんだそうです。じゃ、今、これで百四十六円、七円、今日ちょっと市況を見ていませんけれども、倍になっているのに、なぜ工賃を上げてくれないんですかと。そこが問題なんだと思うんです。
円高だからといってどんどんコストダウン、コストダウンとやって、みんな血のにじむような努力をしてそれに耐えたんだけれども、円安になっても全然恩恵がない。みんな中小零細は細っていくだけ。だから、そういう商売を息子や娘に継がせたくないというから、後継者不足、人が集まらない、こういう話が今の現状だと思うんですけれども、その辺も踏まえて、もう一度、大臣所信なので、御答弁いただければと思います。
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API / MCP 利用
国立国会図書館 国会会議録 API を構造化
REST: /v1/diet/speeches/search?speaker=鈴木義弘
MCP: search_diet_speeches(speaker="鈴木義弘")