○佐藤参考人 お答えいたします。
まず、燃料デブリの取り出しで難航しております。当初、事故が発生してから間もなく、四十年で終わらせますというようなことを発表されたわけですけれども、具体的には、一応マイルストーンというものがあるわけですけれども、非常に具体性のない、分かりにくい。一番分かりにくいのは、最終的に四十年たった後にどういう姿になるのか、そういう絵がないということです。いまだにそれがないわけです。
今までの進捗状況を見てみますと、デブリの取り出しも、これが最後の一番の山場になるという認識はあるわけですね。それに合わせてロボットアーム型のマニピュレーターを開発したりだとか、ですけれども、これも限界が見えてきた。次は、次世代型といいますか、AIを駆使した四足のロボットかヒューマノイド型のロボットか、そういうもので挑戦してみよう、そんな話も出ているところですけれども、そもそも四十年でそれが達成できるとは到底思えないわけですね。
廃炉といえば、通常はグリーンフィールドに戻す、全く全部なくして緑色の芝生に戻すというのが廃炉の完成の絵なわけですけれども、それが見えてこない。むしろ、今の第一発電所の中には、いろいろな焼却炉だとか廃棄物の貯蔵庫だとか、どんどんどんどん、かえって建物が増えていっています。
ですので、これは、四十年後に廃炉、完成するというのは、その完成の定義にもよりますけれども、少なくともグリーンフィールドになることはないというふうにもはや断言してもよろしいのではないかというふうに思います。
ならば、むしろ、グリーンフィールドを目指す廃炉ではなくて、もっと役に立つインフラに変えていく。例えば、全国の廃炉を総合的に処理するような施設を造るとか、使用済燃料の処理もあります、いろいろな高レベル放射性廃棄物の処理もあります、そういうポジティブなものに変換していく。廃炉のプロジェクトというのは、ただお金をかけるだけのプロジェクトです。何も生産しません。ですけれども、それを少しでも生産性のあるものに転換していく、そういう切替えが必要なのではないかというふうに私は考えます。
以上です。
佐藤暁 の他の発言
2025-06-03 · 衆議院原子力問題調査特別委員会
○佐藤参考人 議員の御質問にお答えしたいと思います。
まず、原子力産業というのは、いわゆる非常にレーバーインテンシブな、労働力を必要とする産業です。本当に末端の作業から高度なと…
2025-06-03 · 衆議院原子力問題調査特別委員会
○佐藤参考人 お答えいたします。
スモール・モジュラー・リアクターの現実性という御質問かと思います。
これは既に経済評価も一部してありまして、数字は出ているんですけれども、…
2025-06-03 · 衆議院原子力問題調査特別委員会
○佐藤参考人 お答えいたします。
猶予期間に対して定量的な正当根拠があるのかというのが、すごく難しい問題だと思います。ただ、今の設備でも、人的な対応のできるような電源車だとかポ…
2025-06-03 · 衆議院原子力問題調査特別委員会
○佐藤参考人 ただいまの質問に対してお答えいたします。
アメリカが十八か月、二十四か月の運転サイクルを導入したというのはもうかれこれ二十年以上も前のことでして、それは目的として…
2025-06-03 · 衆議院原子力問題調査特別委員会
○佐藤参考人 委員御指摘のように、運転サイクルを延ばせばますます点検の頻度が下がるということで、ニーズが下がってくるということがありますので、それと並行してオンラインメンテナンスを…
2025-06-03 · 衆議院原子力問題調査特別委員会
○佐藤参考人 お答えいたします。
政府の出しているコストの方はキロワットアワー当たりのコストということで、私が示したのは、オーバーナイトコストといいまして、発電所を建てるときの…
2025-06-03 · 衆議院原子力問題調査特別委員会
○佐藤参考人 私の考えとしましては、エネルギー政策としては、特に電力ですけれども、電力供給は機敏性がないといけない。五年後には需要がかなり高くなるというときに、発電できるまで十五年…
2025-06-03 · 衆議院原子力問題調査特別委員会
○佐藤参考人 原子力コンサルタントの佐藤暁でございます。
私の方からは、用意しておりますスライドはございません。代わりに、六ページの原子力利用に関わる諸課題と規制行政の在り方と…
API / MCP 利用
国立国会図書館 国会会議録 API を構造化
REST: /v1/diet/speeches/search?speaker=佐藤暁
MCP: search_diet_speeches(speaker="佐藤暁")