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山崎正恭 ·公明党

衆議院農林水産委員会(2024-04-03)での発言

第213回国会 ·第第6号号 ·1,554字
○山崎(正)委員 ありがとうございます。  実は私も、農福連携によって町がつながり活性化してきた事例を間近で見てきました。  生きづらさを抱えた方々に寄り添い、農業を通じて様々な機関とつながり、支援を行い、社会的に自立してもらおうという取組を行っている団体が高知県安芸市にあります。そこには、障害者の方を始め、引きこもり支援を通じての通所者、生活困窮支援を通じての通所者、さらには触法者支援を通じた通所者など、様々な制度の切り口から、多くの生きづらさを抱えた方が通所してきています。  ナス生産を行っていますが、ナスを収穫する人と袋詰めする人との大きく二つの仕事に分かれていますが、例えばナスを収穫する人は、自分の畝を任されまして、最初は、自分の出てこれる時間に、作業可能な時間だけナスを取って、それが自分の収入になる。作業中はナスに向き合うだけで、自分のペースで作業ができる。そして、次の日も可能なら来てくださいねという感じでスタートします。  そのルールが、対人関係が苦手であったり、相手の気持ちや場の空気が読みづらい発達障害の方にとっては、仕事のスタートとして非常に入りやすい環境であり、発達障害の二次障害で十年引きこもっていた、二十年引きこもっていたという人が、自信を徐々に回復し、結果として就労が続き、就農するのが当たり前の日常となり、お給料を稼いで社会的自立を果たしていく。そういった方が続出しており、現在は、その取組を聞いて、市外はもちろん県外からも入所者が殺到しているとともに、その取組が他の市町村へも伝播しております。  そういった取組の中で、一昨年の四月から、十年引きこもっていた発達障害の三十代の青年が見事に農業者として独立を果たしました。  そのときに重要なのが、発達障害者の方の場合、新しいことの予想や見通しがつきにくかったり、不安が高いということがあります。先ほどの男性の場合は、ビニールハウスの手配のサポートを受けながら、困ったことや分からないことがあればいつでも相談に乗ってくれ、すぐに助言をいただける環境の中でスタートしました。無事に一年目のナスの生産を終えた彼は、何と、一年目の一反当たりの収量は安芸市の農家さんの平均収量を超えました。そして、彼は自信を持って、二年目の今、生産に向かっています。  ここで何をお伝えしたいかというと、発達障害の方は、その障害の特性ゆえに、スタート時には一般の方よりも手厚いサポートが必要であるが、そこで成功体験をしっかり積むことができれば、そこからは見通しを持って自走していけるということであります。  そういった取組を行っている中で、現在出てきている案が、実は高知県安芸市などは、一般の新規就農者の場合は、サポートとして、農家での実践研修を終えていよいよ独立するときに、自治体が建てたサポートハウスと呼ばれるビニールハウス一棟を使って二年間実際に経営をやってみて、そこで練習して、その後自分でビニールハウスを購入して本格的に独立するという取組を行っていますが、ここで先ほどに話を戻すと、発達障害の方がこれから、なかなかやはり通常のサポートハウスの支援だけではスタート時は厳しいこともあり、先ほど紹介したような発達障害の方の障害特性に合わせた支援を行う障害者サポートハウスの設置も検討している自治体が出てきています。  そこで、このような取組の根幹は、障害者の方でも自立営農ができる、そのための障壁を取り除いていくという障害者への合理的配慮だと考えます。今回の基本法の見直しに当たり、この機会を捉えて、農福連携についてこのような考えを持って施策を推進していくというような検討が必要であると考えますが、見解をお伺いします。

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