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原田禎夫 ·同志社大学経済学部准教授

参議院環境委員会(2024-05-07)での発言

第213回国会 ·第第7号号 ·1,801字
○参考人(原田禎夫君) お答えします。  資料の件、取り上げていただきましてありがとうございます。  日本で五段階で尋ねますと、どちらでもないというのが特に多いというのが実は日本の特徴でして、日本の人は白黒はっきり付けたくないというのがもしかしたらあるのかも分かりません。ただ、御指摘のように、分からないという答えもまた多かった、これは注目すべき点かなと思います。一つには、正しい知識が十分に行き渡っていないから答えを差し控えるというような回答になっているのかなと感じます。  三月の末になんですけれども、トップアスリートの皆様が、スポーツから使い捨てプラスチックを減らしていこうという運動を立ち上げてくださいました。そのときにアスリートの皆様とお話ししていた中で印象的だったのが、やっぱり皆さん、もうとにかくまず学びたいと、今現状どうなっているのか正しい知識を身に付けたい、そういう機会が今までなかったということを本当に異口同音におっしゃっていました。これは、もうアスリートの皆様だけではなく、私たちも含めて広く国民同じじゃないかなというふうに感じます。  例えばなんですけれども、私の住んでいます亀岡市でレジ袋を禁止した際に、よく最初出て、批判といいますか、御意見が、海のごみのレジ袋なんてたかだか〇・数%しかないと、これは環境省の調査でそういう調査が過去にあったわけなんですけれども、それよりももっと漁具のような大きなごみを減らす方が先じゃないかと。だけれども、冷静に考えたら、レジ袋ごときが減らせなくてほかのごみが減らせるわけがないんですね。  あるいは、このレジ袋の〇・数%という数字もこれ根拠がございまして、一つには、環境省で実施されました調査が、特に海岸の漂着ごみが深刻な日本海側中心に行われたもので、東京あるいは大阪のような大都市の沿岸部では行われていなかったということもございます。必然的にレジ袋少なくなりますし、また、海洋を漂っているうちに、レジ袋、あるいは川を流れて海へ出ていくまでの間に破れてしまいます。破れたものは破片としてカウントするということもございます。  そしてまた、レジ袋というのは海に出ちゃいますと実は沈んでしまうんですね。大阪湾の海底にも三百万枚沈んでいるという試算は関西広域連合で行いましたが、こういうことをお伝えしますと、ああ、じゃ、エコバッグ持っていけばいいだけの話なので別にレジ袋なくてもいいよねというふうに皆さん御理解をくださった。こういうふうに地道に正しい知識というか、事実をお伝えをしていくことが大事かなと思っております。  もう一つが、これは今日ここで申し上げるのもなかなか恐れ多いんですが、日本の場合、もしかしたら政治との距離あるいは政治家の皆様との距離が非常に遠い。学校でもとかく政治というのを避ける傾向にある、それは何もイデオロギーどうこうの話ではなくですね。でも、本来であれば、きちんと小学校でも公民の授業などを行うわけですので、本当であれば議員であったり首長の皆様をお招きしたりして直接お話を伺う、そういう場があってもいいはずです。  例えば、アメリカのニューヨーク市で二〇一八年に、レジ袋、ごめんなさい、発泡スチロールのトレーですね、これが禁止になったんですけれども、これを実現させたのは小学校の五年生の子供たちの運動だったんですね。子供たちが、市議会、もう世界最大の都市ですけれども、そこに、市議会に出向いて、そしてしっかりと証人として証言をして、そしてこの法案の成立をもう一番動かしたということが、これは映画にもなっているんですけれども、何というんですかね、民主主義というのは本当はそういうものじゃないかなと思います。  ですので、私はいつも講演なんかをしたときに、今日、何かしなきゃと思ってくださったら、まずおうち帰って政治家の皆さんに電話かメールしてくださいというふうに申し上げるんですけれども、国民の皆様も決して無関心なわけではないと思います。ただ、政治家の皆様にどうやって自分の考えを伝えたらいいのか、もしかしたらそういうチャンネルが残念ながら今のところは乏しいこともあるのかなと。そういったところはもう本当みんなで一緒になって議論を闘わせていくしかないのかなというふうに感じております。  以上です。

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