参議院経済産業委員会(2024-05-07)での発言
第213回国会
·第第7号号
·874字
○参考人(竹内純子君) ありがとうございます。
エネルギー問題を考える上で、エネルギーの安全保障というのはとにかく私は最も重要なものだというふうに認識しております。太平洋戦争が起きたことも、やっぱりエネルギーの供給を途絶されたからといったようなところ、こういった歴史から離れてやっぱりエネルギーの議論をするということは、極めて私はリスク管理が行き届いていない話だと思います。
ただ、安全保障上の価値というのは、どうしても人々は、私も含めてですけれども、平時には認めづらいものでございます。それこそ、ドイツがロシア・ウクライナ危機によって大きなエネルギー上のダメージを受けましたけれども、数年前にドイツの方に、ロシアの天然ガスに依存し過ぎではないかと私が申し上げたときには、いや、ロシアといいビジネスパートナーになればそうしたリスクも下げられると。やっぱりリスクから目をそらしがちなのが人間だというようなところ。ですので、エネルギー安全保障上の価値こそ、国が認めて評価をして、そちらに誘導していくものが重要だというところでございます。
ただ、エネルギー安全保障ですとか安定供給といったときに、量の話だけをしているわけではないということに御留意をいただきたいというふうに思います。ここには、価格の安定性が含まれるということ、いきなり供給が途絶されるわけではなくて、値段が上がっていって、そしてとうとう手が出せなくなるということになります。
値段が上がっていくと何が起こるかというと、それこそドイツなどでは今エネルギーコストが上昇するということで、三千数百社の企業にアンケートを取ると、もう海外移転を考えるという回答が極めて多くなってきている。そうすると、先ほどの話にも出ましたが、雇用が失われ、社会が不安定化しということになっていく。こういったことになりますので、価格の安定性も含めたエネルギー安全保障上の価値、これをエネルギー問題を議論するときにはとにかく第一に置いて議論をいただきたいというふうに切に願っております。
以上です。