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小西洋之 ·立憲民主・社民

参議院憲法審査会(2024-05-29)での発言

第213回国会 ·第第4号号 ·2,345字
○小西洋之君 緊急集会について意見を申し上げます。  今国会では、前回に、緊急集会を大災害などの有事に動かすに当たっての制度面、運用面の課題について検証し、今回は過去の東日本大震災の際の立法例などを踏まえた検証を行いました。その結果として、緊急集会は、制度面、運用面の双方において基本的な仕組みは整備されており、現状でも国民のために機能することが可能であると考えております。  私も、大震災の折、復興特委の次席理事として、佐藤先生とともに仮払い法、あるいは、与党でございましたので、原子力損害賠償支援機構法あるいは東日本大震災復興基本法などの立案に当たりましたけれども、参議院の緊急集会で国民のための立法機能等ができると実感するところでございます。  一方で、我が会派は、緊急集会の通知、参集方法などのBCPの策定、緊急集会で扱う議案の充実の確保のための国会法の改正、あるいは災対法などにおいての衆議院の任期満了の際の緊急集会の対処の明確化の法改正など提起してまいりました。  私は参議院の改革協の委員でもございますので、今日この場でございました、この参議院のBCPの各会派の先生方の問題提起など、是非改革協でもこの憲法審の議論を基に議論をさせていただきたいと思います。  そして同時に、特に、佐藤先生、西田先生から、この緊急集会の権能についての緊急集会の立法事実、あるいはその制度趣旨を踏まえた本当に正しい御理解を改めて開陳されたことについては心から敬意を表させていただきます。  この佐藤先生、西田先生の示された御見解は、事実上、衆議院における任期延長改憲の根拠、参議院の緊急集会が七十日の限定であって、極めて限定されたものであって、しかも平時の制度である、あるいは二院制の単純な例外制度である、そうした主張を事実上否定されるものだというふうに、意味としてはですね、思うところでございます。  ただ一方で、残念ながら、もう今日はあえて申し上げます、維新の会の会派の維教の先生方の御意見というのは誠に遺憾でございました。もう我々は昨年から、中曽根会長の下で、緊急集会の本質論について、憲法学者の皆様の議論を超えるような、本当の国民のための議論をさせていただいております。  なので、その議論を突き詰めるために、我が会派は、さきの憲法審におきましては幹事会協議事項を付けさせていただいております。維新の会の方々が今日も唱えていらっしゃいました、緊急集会が七十日で限定である、平時の制度である、あるいは二院制の単純な例外制度である、そうしたものについて、なぜそうした解釈が取れるのか、議会政治の下で戦後国会が確立してきた憲法解釈、法令解釈のルール、すなわち、憲法を始めとする法令の解釈は、当該法令の規定の文言、趣旨などに即しつつ、立案者の意図や立案の背景となる社会情勢などを考慮し、論理的に確定されるべきもの、これに具体的にその認識される立法事実や制度趣旨などを当てはめて、なぜそうした衆議院の憲法審と同じ主張が取れるのか、幹事会協議事項にしてまいりましたけれども、この間、維新の方々からの説明は全くございません。  なので、あえて申し上げます。次回、憲法審が開かれるのであれば、片山先生、あるいは猪瀬先生は、今私が求めさせていただいた事項について真っ正面から是非議論をしていただきたいと思います。  そして、こうした法令解釈のルールに基づく議論は、佐藤筆頭が御指摘をされました、この緊急集会の議論についての内閣、参議院、衆議院の、あるいはその見解のすり合わせというような言葉がございましたけれども、それに当たっての前提でございます。内閣であれ衆議院であれ参議院であれ、法令解釈のルール、すなわち憲法規範を法規範として扱うに当たっての当然の論理的なルール、それに基づく議論しか許されないわけでございます。我が会派の古賀千景委員がいみじくもおっしゃりましたように、それを外れた主張というのは暴論でございます。子供たちにも説明ができないものでございます。ですので、こうした法令解釈のルールに基づく議論をこの参議院の憲法審査会でしっかりと行うこと、そうしたことを私の意見として申し上げさせていただきます。  最後に、残念ながら、一昨日だったと思いますが、改憲派の皆様の集会で岸田総理がメッセージを寄せていらっしゃるところでございます。国民に選択肢を示すことは政治の責任だ、いたずらに議論を引き延ばせば、選択肢の提示すら行わなければ責任の放棄と言われてもやむを得ないなどとおっしゃっているわけでございます。  岸田総理は、一月三十日の施政方針演説で、衆参の本会議で、この議員任期の延長改憲を念頭に置きながら、条文の具体化をというふうに自民党総裁としておっしゃりました。  ですので、是非、中曽根会長にこの審査会での議論をお願いをしたいわけでございますけれども、この岸田総理が自民党総裁としておっしゃっているこの責任の放棄、そうした発言は、我が参議院の憲法審査会における、政府も認めている法令解釈のルールに基づく、緊急集会の立法事実や、あるいは根本趣旨や、憲法五十四条の当然のこの法規における文理的なあるいは論理的な解釈、そうしたものを私はある意味侮辱するような発言だというふうに思います。  この岸田総理が我々参議院に向けて、憲法審査会に向けて放っている言葉だと思いますが、この責任放棄という言葉が、緊急集会のこの制度、それを愚弄するものであり、また参議院の、この憲法審査会の否定に当たるのではないかについて、この憲法審査会でしっかりとした議論を会長に求めたいと思います。

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