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嘉田由紀子 ·日本維新の会・教育無償化を実現する会

参議院国土交通委員会(2024-06-13)での発言

第213回国会 ·第第20号号 ·2,221字
○嘉田由紀子君 認識は共有ということですけど、じゃ、なぜ一九七六年に十五メートルを四十メートルに広げたんですか。それは構造令的に問題があるということですよね。ということで、私はこの瀬戸石ダムの問題は大変重要だと思っております。  かなりこの後資料が多いんですが、資料五の一、瀬戸石ダムの姿を、また、実はダムができる前の状態を五の二として、川幅百三十九・三五メートルあるんです。自然河川の四六%しかないんです、川幅が。ですから、このダムを造ることによって半分近く河積、川の体積が減ってしまったということです。  この河積を減らすというのは、私も知事として河川管理者でしたが、本当に厳密に、それこそちっちゃな堰を造るのでも厳密に、河川法二十六条、二十四条、適用いたします。ですから、この場合に、こんなに言わば半分しか河道が流れないのに放置していいんでしょうかということを今日は何よりも問題提起したいと思います。  五の二には、七月四日のダム周辺の水流の空撮を示しております。  それから、資料六には、二時間置きの七月三日から四日のダム上流部の洪水たまっていく様子を出しております。  そして、資料七を見ていただきたいんですが、これは瀬戸石ダムの下流と上流の写真です。上二枚は、(a)は二〇一三年撮影です。ここはラフティングの拠点として水害まで使われておりました。このほぼ同じ場所が(b)です。瀬戸石の駅舎は丸ごと流失しています。今見ると、駅がある、あったということはほとんど分からないくらいです。そして、この石垣も全て流失しております。いかにこの下流が激しい流れだったかということが分かります。次の(c)と(d)ですけど、これはダム上流部の右岸です。いずれも水位は上昇している、そして土砂がたまっているんですが、この家の二階まで土砂たまっているんですけど、洗濯物の物干しがそのまま残っているんです、この写真はつる詳子さんが写したものですけれども。ということで、ダムがあることによって四六%、水が流れない。  しかも、このことを、二〇二一年二月十九日、資料八です、電源開発株式会社はこういう文書を出しているんです。資料八の四行目です。七月四日豪雨でも、ダムの影響により水位が大きく上昇した事実は認められない、ダムにより水位が大きく上昇した事実は認められない。このことに疑問を持った地元住民の方が国土交通省に、ダムがあることにより、ない場合と比べてどれほど水位が上がったか検証を求めましたが、国土交通省は検証しておりません。  そこで、住民のグループの方、河川環境の専門家もおられます、住民の中に、瀬戸石ダムがあることにより、それぞれの地点でどれほど水位が上昇したかを検証しました。それをまとめたのが資料九です。青線は瀬戸石ダムがなかった場合の水位線のシミュレーションです。そして、赤線は、ごめんなさい、赤線が国土交通省が公表しているそのときの水位実態です。そして、青線はダムがなかった場合です。この幅が三メートルから六メートルです。  具体的に地名でいきますと、実は地元の人たちと私どもは、お一人ずつが何時何分、どういう状態で亡くなったのかを調べ、本にさせていただきました。今日は特に紹介しませんけれども、その地元の人たちと調べた結果、箙瀬でお一人、小口で三名、球泉洞で五名、一勝地で一名、十名が溺死しております。  その中で、一勝地で溺死したSさんはちょっと内陸だったので瀬戸石ダムの水位上昇直接とは言えないかもしれませんが、問題は、資料十、見てください、球泉洞駅前で二家族五名が亡くなりました。A家で三名、両親と子供さんです。それから、F家は二名です、お姉さんと妹さんです。このA家、F家、いずれも家ごと流されて、そして下流で溺死状態で発見されたんですが、五名のうち四名は五十キロ以上下流の八代海で溺死状態で発見されました。そして、このダムによる水位上昇分は六・四メートルと。この球泉洞での家屋流失免れ、家屋流失があったところですが、この五名は瀬戸石ダムの水位上昇がなければ溺死は免れたんじゃないのかということを、私たちも現場で詳しく調査をした結果、判断をしております。  それから、実は、一つの証拠に、十年ほど前にこの球泉洞前の二軒は電源開発株式会社の負担で家屋のかさ上げの補償事業を行っているんです。補償事業をやるということは、水位の上昇を認めているからです。認めなかったらこの補償事業の予算は付きません。  ということで、今後も電源開発株式会社はダム事業を継続をしておりますが、電力の販売金額年間一億二千万、一方、ダムによる土砂堆積土の搬出に年間三億円必要。つまり、一億二千万稼ぐのに三億円の堆積土砂を取り除くコストを入れる、完全に赤字です。  ということで、ここは国土交通大臣にお伺いしたいんですが、赤字経営で水害リスクを高め、その上、河川構造令違反の瀬戸石ダムはできるだけ速やかに撤去できるよう、国としても指導いただけないでしょうか。ちなみに、瀬戸石ダムの下流部十キロのところにあった荒瀬ダムは二〇一二年から一八年にかけて撤去をして、球磨川の清流が戻りました。私も現場を確認しております。瀬戸石ダムが撤去できたら、水害被害の減少だけでなく、清流が戻り、生態系も戻ります。国土交通大臣の御判断をお願いいたします。

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