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谷口信和 ·東京大学名誉教授

参議院農林水産委員会(2024-06-06)での発言

第213回国会 ·第第15号号 ·1,227字
○参考人(谷口信和君) 個々の技術がどうこうという議論は余りしてもしようがないんですね。例えば、空中で防除するという体制を、今始めたんじゃなくて昔からずっとやっているわけです。当時の一番最初は動力噴霧機だったものから、ヘリコプターになって、それから様々な飛行機飛ばすようになりましたね。だけど、大き過ぎちゃって今度駄目だとかなってきて、今度、ドローン小さいですよね、しかし、ドローンが小さくたって、大きい圃場だとしょっちゅう入れ替えなきゃと、大きいドローンにしなきゃいけない。  もうこういうふうに、技術と圃場の規模だとか経営だとかというのは、もうそれぞれの時代で組合せによって幾らでも変わるんですよね。それを、全てがいいとか悪いとかという議論そのものは意味がなくて、こういう経営体のこういう地域にはこういう技術ですよというものがあれば受け入れて、それからコスト計算して、受入れ可能な技術なのかどうかと判断できるんですけど、これがいい、あれがいいとばらばらに出されますよね。そして、それをしょっちゅう技術革新されると、しょっちゅう切り替えてばっかりいる、ずっと機械化貧乏の歴史なんですね。これの繰り返しにならないようにドローン技術を生かさないかぬというのが私の、つまり、具体的な経営体の姿を地域ごとに、経営類型ごとに見なきゃいけないということなんですね。  もう一つだけ例を挙げますと、例えば、スピードスプレーヤー、SSでもって果樹の防除をします、下からね。果樹は上へ実がなっていますから、木が生えている、下からやらなきゃいけないでしょう。この果樹と、隣、昔はたばこは絶対禁止なんですよ。なぜなら、果樹の方はもうすごい量の農薬をしなきゃいけない、何せおいしいものですからね、なっているものが。ところが、たばこの方は、葉っぱを吸うわけですから、これ農薬禁止なんですよね。隣が隣接していけば当然ドリフトの問題でぶつかるわけですよ。こういうのは、地域の農業のシステムで、どういう規模の経営がどこにどういうふうに立地するかという、これ、全体の中で議論しないと、部分的に取り上げるとオーケーなんだけど、成り立たないんですね、農業というのは。  一品目だけじゃなくて、いろんなものを作っている、それが圃場がどこにあるかという、そういう全体の問題として、こういう農業経営にはこういう農業技術のスマートの体系ですよというものを言ってもらうと分かりやすいなといって受け入れられるんですけど、部分技術を幾ら言われてみても、どれをどう取り入れていくのがいいのかということが見えてこない。しかも、その技術はいいんだけど、その作った作物が売れるのかという保証もないまま、ここのところがいいよという技術が来ても、現場の経営というのは取れないんですよね、採用できないんですよね。  ですから、そういう点でのトータルな対応が国は求められるということを言いたかったということです。

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2024-06-06 · 参議院農林水産委員会
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2024-06-06 · 参議院農林水産委員会
○参考人(谷口信和君) はい。  北海道の浜中なんですけれども、ここは平らだけれども牧草しかできないからなんです。こういうことをもっともっと日本に広げていけば、条件変わってくるだ…

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