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松尾豊 ·東京大学大学院工学系研究科 技術経営戦略学専攻/人工物工学研究センター 教授

衆議院内閣委員会(2025-04-16)での発言

第217回国会 ·第第14号号 ·882字
○松尾参考人 ありがとうございます。  最初の、これまで負けた理由ですね、大変重要な御質問かと思います。  私は、いろいろな経営者の方にお話を聞いておりますと、例えば一九九〇年代後半に今のGAFAMに相当するようなビジネスというのはいろいろな企業に芽吹いていました。それをやろうとしてきた方も何人もいる。ところが、それが本流のビジネスとかち合うから、バッティングするから等の理由で、中で余り支援してもらえなかったという中で、そういった芽が伸びてこなかったということがあるかと思います。  結果的に、検索エンジン、Eコマース等の世界的なサービスが出てこなかった。これはウィナー・テイク・オールの傾向が非常に強いですから、それがきちんと国の中で育っているのは、今、米中の二国になっている。そうしますと、AIへの投資もこの米中の二か国が圧倒している。そこら辺の構造、兵たんの部分で今負けてしまっているので苦しいということかなというふうに思っています。  そういった意味では、新しい芽を摘まない、新規のビジネスというのをたとえ本流とかち合うとしてもしっかりやっていく、そういった文化をつくっていくということが重要かと思います。  二つ目の点に関して、おっしゃるとおり、生産性の向上と生活の向上は別と。生産性が上がるということは、ある人にとっては自分の仕事が減る、なくなるということを意味する場合もあるというふうに思います。  ただ、機械化の歴史で考えてみていただくと分かりやすいんですけれども、自動車の生産なんかも多くの場合、機械化されています。機械化すると、最初は、そういった意味で、今まで手作業をしていた方の労働はなくなります。ただ、長期で見ると、生産性が上がり、それが競争力につながって、生活の向上につながってくるということがありますので、長期ではそこは私は連動していると思っています。  ただ、短期においてはいろいろな不具合が出てきますから、そこはしっかりセーフティーネットをつくっていくということも同時に必要かというふうに思います。  以上です。

松尾豊 の他の発言

2025-04-16 · 衆議院内閣委員会
○松尾参考人 ありがとうございます。  教育に関してですけれども、一つは、まず、私は割と楽観的でして、余り心配しない方がいいと。  なぜなら、例えば、電卓ができたときに、電卓に…
2025-04-16 · 衆議院内閣委員会
○松尾参考人 ありがとうございます。  今、高校の情報の教育も大分充実してきておりまして、レベルが上がっていると思います。それから、先ほど私がお話ししましたように、AIを学ぶ人も…
2025-04-16 · 衆議院内閣委員会
○松尾参考人 ありがとうございます。  どのような理念かですけれども、やはり人々の生活を豊かにする、社会をより豊かなものにしていくということだと思います。  AI、テクノロジー…
2025-04-16 · 衆議院内閣委員会
○松尾参考人 御質問ありがとうございます。  キャッチアップは容易ではないと思います。やはり私は、現状を正しく認識するということはすごく大事だと思っておりますし、先ほど田中参考人…
2025-04-16 · 衆議院内閣委員会
○松尾参考人 ありがとうございます。  やはり現状を正しく認識することが重要で、まず、今まで勝っていたのが負けてきたわけですから、それをしっかり踏みとどまる、そこからチャンスがあ…
2025-04-16 · 衆議院内閣委員会
○松尾参考人 ありがとうございます。  偽・誤情報は非常に重要な問題かと思います。  生成AIで様々な画像等を生成できるようになっています。それに対して、技術的には、それを見破…
2025-04-16 · 衆議院内閣委員会
○松尾参考人 ありがとうございます。  LLMの開発、日本語でやることも大事なんですけれども、例えば東南アジアの諸国語、これをつなぐようなLLMができれば、日本語が例えば自然にイ…
2025-04-16 · 衆議院内閣委員会
○松尾参考人 ありがとうございます。  おっしゃるとおり、東南アジアは非常に重要だと思います。  実は、私の研究室でAIの講義を提供しておりますけれども、昨年末からマレーシアと…

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