○櫛渕万里君 れいわ新選組の櫛渕万里です。
私は、会派を代表して、令和七年度予算再修正案について質問をいたします。(拍手)
三月四日の本会議討論で、私は、今はまだ採決すべきではないと申し上げました。総理も聞いていらっしゃいましたよね。総理、聞いていますか。参議院で再修正されるに当たって、この主張が正しかったことが証明されました。さらに、総理自ら、予算成立後に強力な物価高対策を打ち出すと言い出す有様。
れいわ新選組は、当初から、消費税廃止、少なくとも消費税減税、そして、給付金こそ全ての人の手取りを増やす政策であるとして、予算組替え動議を提出しました。私たちが求める国民への十万円給付は行わないのに、自民党の新人議員へ商品券を気前よくばらまく。自分の利益だけを優先する人、自分の利益だけを考える人を我利我利亡者と言いますが、まさに石破総理のことです。衆議院での審議内容も時間も全く不十分であったという、石破政権の迷走ぶりを厳しく非難いたします。
さて、この再修正案は、高額療養費の自己負担引上げを見合わせる内容です。治療が受けられなくなる、死ねと言うのか、患者の方々の悲痛な声が政府を動かしたことは、私たちれいわ新選組としても評価し、再修正案に賛成するものです。ただ、これだけ患者や御家族の方々へ心身共にストレスを与え、挙げ句、右往左往して凍結という混乱を与えたことに強く抗議いたします。当事者の皆様への真摯なる謝罪を改めて求めます。
また、この凍結も根本的解決ではありません。患者の方々は、先の見えない病気に加えて、ただでさえ苦しい生活が更に追い込まれようとしていました。これを考えれば、今必要なのは見合せではありません。撤回一択です。
総理に伺います。今回の再修正で、高額療養費の自己負担引上げについて、秋までに検討し、決定するというのは、一時凍結ですか、それとも撤回ですか。謝罪のお気持ちがあるのなら、なぜ白紙撤回し、一から議論をやり直さないのか、明確にお答えください。
れいわ新選組は、本来であれば、更なる負担軽減の議論がなされるべきであると考えます。そもそも、この高額療養費の問題が議論された社会保障審議会の部会には、医療提供者側の代表や保険者側の代表はおりますが、患者団体の代表はおりません。つまり、政策決定プロセスに問題がある。予算をいかに修正しようとも、本質的な欠陥があることが明白です。
総理、患者の方々の意見を聞くだけではなくて、政策を決める意思決定プロセスに当事者である患者団体の方々に参加してもらうよう、審議会の在り方を見直していただけませんか。
総理は、衆議院で、これまで高額療養費の自己負担引上げを撤回せず、国民への消費税減税や給付金を拒んできました。これには、財政が厳しいからという理由です。
政府だけではありません。立憲民主党の野田代表は、減税は未来世代からの搾取と述べ、維新の会と与党は、医療費四兆円削減で合意する冷酷三兄弟ぶりを発揮し、国民民主党は、元々高額療養費の自己負担額見直しを主張、もっと手取りが増える消費税の減税の公約は一体どこへ消えてしまったんですか。
国は六年連続過去最高の税収なのに、どの政党も、国民の苦しい生活を救うよりも国の財政規律を優先しています。今回の高額療養費の問題にしても、政府は能力に応じた負担を求めると説明しますが、そうであるなら、所得税や法人税の累進化を財源にした方がよほど合理的です。社会保険の枠内だと、どうしても逆進性が残るからです。
総理、高額療養費制度は医療保険の一部ですから、単独で考えるべきではありません。保険料のみでは厳しい後期高齢者医療や国民健康保険、さらに協会けんぽに対し、税や国債を財源に国費の投入、これを大胆に行い、社会保険料の引下げと制度の存続の両立を図るべきです。これこそ、この修正案の趣旨にふさわしいと思いますが、いかがでしょうか。
必要なのは、小手先の改革ではなく、ましてや、与野党が国債発行なしの財源捻出ゲームに明け暮れることではなく、国民を救うための、積極財政による本当の改革です。それのみが、制度の安定性と信頼性を確保できる唯一の方法である、そのことを申し上げ、私の質問といたします。
ありがとうございました。(拍手)
〔内閣総理大臣石破茂君登壇〕
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