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秋野公造 ·公明党

参議院本会議(2025-02-12)での発言

第217回国会 ·第第4号号 ·1,856字
○秋野公造君 公明党の秋野公造です。  私は、公明党を代表して、ただいま議題となりました総理の米国訪問に関する報告に対して質疑を行います。  この度の日米首脳会談は、総理とトランプ大統領との間で率直な意見が交わされ、個人的な信頼関係を築く重要な一歩となったと考えておりますが、まずは総理の手応えについてお伺いします。  特に、総理と大統領との間で、日米同盟の抑止力と対処力を共に高め、地域の課題に緊密に連携して向き合っていくことが確認し合えたことは大きな成果だと思います。  その上で、日本製鉄によるUSスチール買収計画についてバイデン前大統領が禁止命令を出しましたが、同盟国に対して安全保障上の理由とは何だったのか、総理の分析をお伺いをします。  今回、買収ではなく投資となった意義と、日本製鉄が持つ高級鋼材の技術流出をどう防ぐのか、また、総理の帰国後にトランプ大統領は鉄鋼製品等に二五%の追加関税を課すことを表明しましたが、今回の議論との関係について総理の御見解をお伺いします。  一昨年の国連総会にて、岸田前総理は、イデオロギーや価値観で国際社会が分断されていては世界の複雑で複合的な課題に対応できない旨を演説しました。  総理が大統領と確認した地域の課題に緊密に連携していくことの意味は、尖閣諸島の防衛にとどまらず、抑止力を示しつつ、イデオロギーや価値観を超えて、東アジアで戦争を起こさせないといった議論まで踏み込まれたのか、お伺いをします。  また、我が国にとって最重要課題である拉致問題についての議論もお伺いします。  次に、経済面については、二国間の投資と雇用を大幅に増加させ、AIや半導体などの重要技術の開発で世界を牽引するために協力するとし、日本が経済面でもアメリカにとって最も緊密なパートナーであることがしっかり伝わったと思いますが、その上で、マルチな外交の方向性についてお伺いします。  就任初日にパリ協定からの離脱を表明したトランプ大統領と米国産LNGの購入について議論があったと聞いておりますが、エネルギーの海外依存度が高い日本にとって我が国のエネルギー安全保障にどう資するのか、温暖化対策との整合性と併せて総理の答弁を求めます。  次に、トランプ大統領は、WHOより脱退を表明しました。  参議院は二〇二一年に、世界保健機関(WHO)の台湾への対応に関する決議を採択しました。決議の理由の一つは、国際的な防疫網を構築するためには、特定の地域が取り残されることによる地理的な空白を埋めることでありました。  世界的な感染症、健康に関する課題は、国際協調の下で空白地域をつくることなく取り組む必要性があると考えますが、議論はなされたのか、また総理の今後の方針について答弁を求めます。  最後に、核兵器のない世界についてお伺いします。  もはや米ロ二国間に核軍縮条約は存在せず、包括的核実験禁止条約の批准も撤回され、核兵器国と非核兵器国の橋渡しをする日本の立場は更に重要となりました。  私は、昨年九月に韓国国会の一機関のお招きを受けて、韓日国会―市民社会未来対話に参加をしました。議論の背景には、韓国国民の核武装に対する考え方に関する調査で、核保有に賛成する回答が直近で約六割を占める状況がありました。この数字は唯一の戦争被爆国日本にとっては極めて高く感じる一方で、私たちは隣国が核戦争の脅威を身近な問題として捉えていることを理解する必要があります。  議論の中で、韓国の皆様は被爆の実相について高い関心を持ってくださいました。私の伯父は長崎原爆で被爆死し、伯父の無念を受けて、私は長崎大学の原爆後障害医療研究施設で学位を取得いたしました。韓国の皆様に、核兵器が一たび使われると大変なことになる、絶対に核兵器を使わせてはならないと被爆の実相を私の立場でお伝えしましたが、特に若い参加者の反応はとても強く、被爆の実相を、また核兵器の非人道性を共有すべき取組の重要性を感じました。  被爆の実相を伝えることは日本にしかできない役割です。トランプ大統領が訪日した際には、広島と長崎にて被爆者のお声を直接聞いていただいて、被爆遺構を総理が御案内してはいかがでしょう。  核兵器のない世界に向けて、橋渡しの具体的な内容を含め、総理の今後の方針と決意をお伺いし、質疑を終わります。  ありがとうございました。(拍手)    〔内閣総理大臣石破茂君登壇、拍手〕

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