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眞野哲 ·立憲民主党・無所属

衆議院内閣委員会(2025-12-03)での発言

第219回国会 ·第第5号号 ·3,136字
○眞野委員 立憲民主党の眞野哲でございます。  本日は、内閣委員会で初の質問となります。質問の機会を与えていただきました委員長並びに理事、委員の皆様に深く感謝を申し上げます。  本日は、私が長年取り組んでいた犯罪被害者支援について質問をさせていただきます。  よく、我が国は犯罪被害者支援の後進国だということを言われております。実際、私も自身をもって体験して、そうだなと思っているところがあります。  私は、息子がとんでもない事件に巻き込まれまして、それは何かといいますと、車が追突するんですね、その追突した車が逃げて、逃走するんですよ。その逃走した車が、夜間、ライトを消して一方通行を百キロで逆走するんですね。その逆走した車が、私の長男である息子が横断歩道を自転車で走っているところにぶつかるんですよ。百キロでぶつけられた私の息子は、自転車とともに四十メートルはね飛ばされました。そして、救護することなく更に逃走。  こういった事件に私の息子は巻き込まれまして、救急隊から連絡がありまして、私はすぐに病院に駆けつけました。そうしたら、医師が、手の施しようがないということを言われまして、もう頭が真っ白になった、そういった状況でございます。そして、私は息子を抱きかかえて、何でこんなことになってしまったんだと、抱きかかえた息子の頭部がひどく陥没をしておりまして、私はこの指で息子の頭の中を触れてしまった、その衝撃の気持ちの感覚は今でも忘れることができません。そういった経験を基に、今回、質疑したいと思うんですが。  その状態で、その裁判が、ついうっかりの自動車運転過失致死傷罪ということで、私は当時、危険運転致死傷罪で当然裁かれると思ったんですが、どんな要件も一つも該当しないということで、自動車運転過失致死傷罪だということで裁かれました。  私は、この怒りの矛先をどこにぶつけたらいいかということで、とても悩んだんですね。といいますのは、その車の運転手は、大量のお酒を飲んで、しかも無免許運転、車は無車検、無保険。全く補償のしようがない状態なので、民事裁判でもなかなかどうすることもできないということを承知しておりますが、私は、でも、この怒りを誰にぶつけたらいいかと当時悩んで、もう頭が真っ白の状態が続きました。  そして、私がある日思ったのは、こんな状態であるこの法律をそのまま放置している、この法律が悪いんだと。もっと言うと、私は当時の国会議員を恨みましたよ。こんな状態の事件が危険運転致死傷罪に該当しないような、その状態にしている国会議員は何だろうと。であれば、私が、自身が国会議員になって法改正をする、そういう強い意思で、私は今回、衆議院議員になりました。  その後、私は、自助グループをつくって犯罪被害者支援をしておりました。全国から多くの被害の言葉を聞いております。それは、交通事犯だけではなくて、例えば暴力とか性暴力、そして殺人事件、様々な被害者の声をたくさん聞いてまいりました。その中で、今回大きく分けて、まず三つの課題があるかなというふうに思いました。  まず第一は、真のワンストップサービスの実現です。  私は被害者遺族になってとても悩んだんですが、今回、警察を筆頭に御努力をいただいていると思いますが、まだまだ不十分であるという多くの被害者の声を聞いております。行政が進める被害者庁の設置が必要じゃないかという声をたくさん聞いておりまして、やはり窓口が、いろいろなところに行ってしまうと、たらい回しにされてしまうということがありました。  そして第二は、法的支援の充実です。  犯罪被害者が、かつては裁判では単なる証拠にすぎず、ようやく訴訟参加という形で加わることができました。しかし、法的知識が不十分である被害者が参加しようにも、どこに相談していいかが全く分からずに、取りあえず法テラスに行くんですけれども、法テラスの利用においては資力要件があったりだとか、なかなか十分にサポートが受けられるとは限らないんですよ。そして、このような法律的な支援が非常に重要であるということを私自身が身をもって体験しております。  そして、どこに相談していいか分からないという状態の中で、最初に申し上げましたワンストップサービス、法的支援の充実、そして経済的な支援の充実というのがとても課題であるということで、犯罪被害者給付金制度というのが、一定額は補償されますが、対象となる犯罪が限られているんですね。民事裁判における賠償額に比べてかなり少ないという現実があります。私の場合も、民事裁判は、判決を受けたんですけれども、収監中であったりだとか、相手が強制送還して、時効を防ぐ手続もできない状態で、結果どうなったかというと、相手から謝罪も補償も一切ないという状態で、私の息子は命を奪われただけだという状態でございました。  このような場合、例えばスウェーデンとかノルウェーは、国が賠償金を立替え払いをして加害者から求償を行う、そういった経済的な支援を取り組んでおります。国が一旦立て替えて相手側から求償する、この仕組みというのはとてもいいなと私は思っておりまして、我が国もやれば多分すぐできることだと思いますし、国会議員の先生方も恐らく反対される方は余りいらっしゃらないというふうに私は思っておりました。  そして、ワンストップサービスの現状については、私自身が聞く中で、現状のいろいろな被害者の声を聞くと、まだまだワンストップサービスでは全然ないんだという声です。被害者の話を例えば全部聞いた後で、結局ほかの、役割が違うからどこか紹介しますということで、私自身もそうなんですけれども、もう十五件、十六件、いろいろなところに行くんですよ。そしてまた一から同じ話をし、つらい状態の中で何度も何度も自分自身の話をしなければならない、そんな現実がありました。私は、悲しみのどん底の中で、話をするたびに心が削られる、そんな思いがありました。  そして、事務的な手続が一気に襲いかかってくるんですよ。例えば、葬儀の準備をしなければいけないのは当然なんですが、息子が大学生だったので、学校の退学届、そして健康保険証の返納だとか通学定期の解約、様々なことが襲いかかります。そのたびに言われたのが、死亡診断書を持ってきてください、又は親子関係を証明する住民票を持ってきてほしいということです。  私は、同じ窓口で三回も四回も行った経験があって、死亡診断書も結局十五枚ほど取り寄せたんですが、そういったことは、最初から分かっている人がいれば、これだけ必要になりますよとか教えてくれる人が当時誰もいなかったということがありました。頭の中が働かない状態の中で次から次へと襲われるそういった手続に、本当につらかった、そういった、多くの被害者も私自身と同じようなことを言っております。  これでは、話す場所が増えただけで、ワンストップどころか負担が増えただけだという現実があります。つまり、現場では同じ話を何度もしなければならない、そして、これから必要とされる様々な手続について誰か教えてほしかった、アドバイスが欲しかった。そして、支援センターの室が、相談する窓口があるんですが、むしろそれが負担になってしまうということです。  どういったことかといいますと、かけ声だけのワンストップで、被害者の負担を軽減する体制にまだまだなっていないようです。  この体験を踏まえて、私は、ワンストップサービスについての現状についてお伺いしたいです。お願いします。

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