○平木大作君 今るる答弁いただきました。率直に言うと、この強みがそもそもしっかり見えていないところに幾らお金をつぎ込んでも、基本的に強くならないというふうに思っています。
これ、当初発表された直後、例えば一般紙の中でも、十七分野の多くは十年前に中国が定めた中国製造二〇二五とも重なると、これ後追いじゃないかという指摘もあって、私もそのように思うんですね。十七全て大事なのは分かるんです。分かるんですけど、やっぱり、先ほど私、引用した国家安全保障戦略の中で位置付けている安全保障と経済成長の好循環に資するものがこの中にどれだけあるかというと、私ちょっと角度が違うような気がしております。
ちょっと蛇足になってしまうかもしれないんですが、ハーバード大学で長年教鞭を執られて、その後、政府の中でもいわゆる対日政策に深く関与をされたジョセフ・ナイ氏、本年亡くなりましたけど、いらっしゃいました。ナイ氏が語るいわゆるパワーというのは、防衛力だけじゃなくて、いわゆる経済力だとか外交、ソフトパワー、そういったものも組み合わせたいわゆる国力としてのパワーと各国とのいわゆる相互依存関係ということを、フレームワークをつくった方ですよね。
もう本当これ釈迦に説法になってしまって恐縮なんですけど、ナイさんがかつて示されたこのフレームワークというのは、基本的にセンシティビティー、感受性とバルナラビリティー、いわゆる脆弱性、こういう二つの概念でいわゆる国際関係というのを見ていこうという考え方でありまして、感受性って端的に言うと、この相互依存関係がもし切断されてしまったときに短期的に受ける影響のことを感受性、そして長期的に受ける影響のことを脆弱性というふうに呼んでいまして、結局これ、相互依存関係が切断されたときに受ける影響が小さい方というのは、相互依存関係をパワーとして使って相手の行動に影響を及ぼすように使うんだというのがナイさんの一つの結論なんですね。
端的に、今の日中関係の中でいくと、この影響を受けるのが小さいのが中国で、中国はまさに日本を動かすためにそのパワーを今使っていますという話でありまして、国家安全保障戦略でアプローチしなきゃいけない、いわゆる強化しなきゃいけないパワーってここなんだと思うんです。
ある意味、今この事態の鎮静化しっかりやってくださいということを申し上げました。でも、これ日本の観点からなかなかそのペースで進んでいかないのは、やっぱり中国にはいろんなカードが、まだまだ切るものがあるんですけれども、日本は切れないんですよ。やっぱりここについてきちっと、これ今の問題の解決にすぐに資するものじゃないかもしれないですけど、やっぱり長期的な観点でやっていかないと、ある意味今後もいつまでたってもこのカードが切れない日本になってしまう、国家安全保障戦略で目指すこの好循環つくれないんだろうというふうに思っています。
政府に是非お願いしたいのは、一つは、これ日本として、脆弱性の観点からはやっぱり切られたくないカードってあるわけです。やっぱり切られる前にきちっと事態の収拾に動いていただきたい。情報の収集ってこと、先ほどから言われていますけど、事態のやっぱり鎮静化ですよ。これをしっかりやっていただきたいということ。
二つ目に、これやっぱり安全保障の観点からカードになり得る分野、つまり、さっきでいうところの感受性とか脆弱性で日本の強みというところをきちっと伸ばすような集中的な投資をやっていただきたいというふうに思っています。
これ、かつてでいくと、韓国に対するフッ化水素だったり、中国に対する半導体製造装置ですよ。こういうところでありますし、一つ今回の事案の中で参考になるとすると、さっきアニメの映画が中止になったと言いましたけど、「鬼滅の刃」はまだ中止になっていません。これやっぱり中止にできないだけの中国の中でのプレゼンスを築いているからでありまして、民間の皆さんがやっていることですけれども、どれだけ日本の国益に資するか、こういったところをしっかり応援していただきたいと思います。
時間参りましたので、今日はここで終わらせていただきます。ありがとうございました。
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2026-04-14 · 参議院外交防衛委員会
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今般の…
API / MCP 利用
国立国会図書館 国会会議録 API を構造化
REST: /v1/diet/speeches/search?speaker=平木大作
MCP: search_diet_speeches(speaker="平木大作")