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山本ジョージ ·無所属

衆議院決算行政監視委員会(2026-06-03)での発言

第221回国会 ·第第2号号 ·1,441字
○山本(ジ)委員 災害対応での補正予算、これは編成時期も重要だと思うんですよ。令和六年度については、国会提出は十二月九日、発災から一年近く経過していたんですよね。先ほど野田委員からも話がありましたように、熊本地震のときは発災から一か月以内で国会提出ということでしたから、やはり能登半島地震の対応がいかにも遅かったということは明らかなんじゃないかと思うんですね。  それでは、次に移ります。  先月から、NHKで「ムショラン三ツ星」というドラマが始まりまして、実話を基に、刑務所での食事の実態、それに炊事工場、ここで働く職員や受刑者の姿を描いています。原作では、食事がいかに更生と結びついているかということが書かれてあるんですね。刑務所の食事というと、皆さん余りぴんとこないというか、実感はないかもしれませんけれども、私自身は身をもって経験をしておりまして、そういう点では興味深くその番組を見させていただいているんですね。  それで、今回の令和六年度予備費には、被収容者食糧費の予算の不足を補うためとして、約三億四千万円の支出が計上をされています。この額を被収容者四万五百四十四人で割ると、一日約二十三円上がったことになるんですね。消費者物価指数によれば、二〇二四年の食料費は二〇二〇年から比べて二五・八%上昇し、特に穀物類は前年から二一・九%も上がったということを考えれば、この予算の支出増というのは当然のことだと思います。  が、しかしなんですよね、それでもまだまだ足りないと思うんですよ、低いと思うんですよ。そもそも我が国の刑務所は、他の先進諸国の刑務所と比べて本当に少ない予算、かつかつの人手、少ない人手で運営されているんですよ。  例えばノルウェー、世界で一番人道的と言われるノルウェーの刑務所では、受刑者一人一人に広い個室が与えられて、冷蔵庫だとかDVDプレーヤーも備えつけられている。共用のリビングルームには、自転車型のトレーニングマシンとか、大がかりな健康器具もあるんだそうですよ。  これを聞くと、犯罪者に対して甘過ぎるんじゃないかという声もありましょうが、それらは全て受刑者の更生と社会復帰を促進するためのものなんですね。教育プログラムも充実していて、その効果を上げる上でも、普通の暮らしをさせることが重要なんですね。刑務所内処遇が社会の生活に近ければ近いほど、スムーズな社会復帰ができる。そうなれば、当然再犯の可能性も低下するわけですね。  ノルウェーでも、かつては、我が国と同様、厳しい処遇を実施していた時期もあったんですね。でも、その頃は、受刑者の逃亡ですとか、脱走だとか、刑務官が殺傷されるというような事件が相次いでいたんです。再犯率も非常に高くて、六〇%から七〇%ぐらいでの高止まりですよ。ところが、人道的な処遇に移行した後、再犯率はがくっと下がっていくんですよ、大幅に下がっていくんですよ。それで、現在の数値なんですけれども、ノルウェーは、今一〇%台後半から二〇%台前半で再犯率は推移している。ちなみに、日本の場合は、令和六年刑法犯再犯者率は四六・二%です。  ノルウェーでは、再犯率が減れば、社会に与えるリスク、それから社会が負担するコストも減少する、そうした発想の下、政府が毎年、刑務所運営費として多額の予算を計上しているんですね。その結果、職員の数の方が受刑者の数を上回るような施設もあるといいますね。我が国とは大違いなんですね。

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