SEISAKU DB トップ
SEISAKU DB
神保謙 ·公益財団法人国際文化会館常務理事・慶應義塾大学総合政策学部教授

参議院国際問題に関する調査会(2026-03-04)での発言

第221回国会 ·第第1号号 ·1,163字
○参考人(神保謙君) 手短にお答えいたします。  米軍の話は、もちろんこれ中東でも上空の通過を認めるかとか、トルコの基地使用とか、いろんな問題があって、日本でも戦後、安保条約第六条の運用とか事前協議の仕組みとか、いろんなところで実は制度的には探し求めることができるということなんですけれども、現在の仕組みはいわゆる同盟協議の仕組みで、ACM、アライアンス・コーディネーション・メカニズムというところで、運用、そしてこの米軍をどういうふうに特に北東アジアにおいて機能させるかということで、日々協議をしていると。その仕組みをしっかり使っていくことが大事ですということがテクニカルには言えるのではないかというふうに思っております。  二番目の核の問題ですけれども、これもたくさんの論点があるんですが、今、私自身が気になっているのは、中国の戦略核弾頭の数の急速な拡大傾向、今六百と言われていますが、二〇三〇年代には千のオーダー、千五百まで行くのではないかとすると、新START条約、今、既に効力は停止しておりますけれども、そこでアメリカとロシアが配備済みの核としての千五百五十に肩を並べて中国がその数に追い付くということになったら我々の取り巻く戦略環境がどうなるかということを考えなきゃいけないという問題と、もう一つは、ロシアがウクライナ戦争で示したような、戦場において通常戦力の延長として戦術核を用いることによって戦状を優位に展開することができるという考え方を北朝鮮が今コピーしようとしているということだと思うんですね。  北朝鮮は、この戦術核の獲得と、あとイラン製のドローンみたいな、長距離ドローンみたいなものが結構大きくこの朝鮮半島の戦略環境自体を変えるということになると思いますので、そこで十分にこの新しい核の仕組みにアメリカの核の傘が対応できないと韓国が考えたら、韓国は自らの核武装に向かっていくというシナリオさえ検討されるということだと思いますので、核の問題というのは極めて複雑かつ深刻な問題を今もたらしているということだと思います。  三番目の力の不均衡、これも概念論と実際といろいろ論点はあるんですけれども、ポイントは、やはりこの力による現状変更がその国家にとってペイするか、つまり優位になるかどうかという状況をつくらせないという関係性があれば、それは、非対称なんだけれども均衡が成り立っているという関係だというふうに思うんですね。つまり、全ての関係は不均衡なんですけれども、それが武力によって現状変更することが合理的な手段であるというときにその均衡性が崩れると、この合理的ではないという関係をあらゆる国家間関係につくれるかどうかということが安定を保つための非常に重要な考え方であるというふうに思っております。

神保謙 の他の発言

2026-03-04 · 参議院国際問題に関する調査会
○参考人(神保謙君) 御質問ありがとうございました。  先ほど田中均参考人からもお話がありましたとおり、二十世紀の国際法の歴史というのは、戦争をいかに違法化していくのか。一八九九…
2026-03-04 · 参議院国際問題に関する調査会
○参考人(神保謙君) 参議院外交委員会の皆様、本日は、発言の機会をいただきまして、誠にありがとうございます。  御紹介いただきました国際文化会館、慶應義塾大学の神保でございます。…
2026-03-04 · 参議院国際問題に関する調査会
○参考人(神保謙君) 塩村委員、ありがとうございます。  大変重要な御質問で、短く答えるのは大変難しいですけれども、例に挙げられた防衛装備移転と平和国家としての日本の役割という点…
2026-03-04 · 参議院国際問題に関する調査会
○参考人(神保謙君) ありがとうございます。  価値の共有、法の支配が極めて維持することが難しくなっている時代背景という前提ではありますけれども、日本にとって法の支配というのは、…
2026-03-04 · 参議院国際問題に関する調査会
○参考人(神保謙君) 以前、二〇二七年問題と言われて、かつてのインド太平洋軍司令官が二〇二七年には中国は侵攻できる能力を持つんだという話と、もう一つは、その政治サイクルにおいて、ま…
2026-03-04 · 参議院国際問題に関する調査会
○参考人(神保謙君) まず、中国もまた三月末から四月上旬にかけてのトランプ大統領の訪中、そして年内には習近平主席自身の訪米、そして様々なマルチの場で二回ぐらい会うでしょうから、合計…
2026-03-04 · 参議院国際問題に関する調査会
○参考人(神保謙君) まさに今年、日本政府の下では内閣情報調査室を国家情報局に格上げして、その中でインテリジェンス機能を強化するという方向性が示されていて、今委員のおっしゃった問題…
2026-03-04 · 参議院国際問題に関する調査会
○参考人(神保謙君) アメリカの国家安全保障戦略の中東を論じたところで、アメリカは長らくイラク、そしてアフガニスタンに介入をし、不必要な負担を強いられてきたが、いよいよその時代が終…

API / MCP 利用

国立国会図書館 国会会議録 API を構造化

REST: /v1/diet/speeches/search?speaker=神保謙
MCP: search_diet_speeches(speaker="神保謙")