Claude・ChatGPT で SEISAKU DB を使う(MCP接続)
SEISAKU DB には専用の検索画面もあるが、本領は別のところにある。普段使っている Claude や ChatGPT に MCP でつなぐと、AI が政策・公的支出データを自分で検索して答えてくれる。新しいアプリを覚える必要はない。いつもの AI に「日本政策データの引き出し」を1つ追加する感覚だ。接続のしかたを手順で書く。
MCP とは何か(30秒で)
MCP(Model Context Protocol)は、AI と外部データを安全につなぐための共通規格だ。AI に「このデータ源を使っていいよ」と登録しておくと、AI は質問に応じてそのデータを自分で取りに行く。SEISAKU DB を MCP コネクタとして登録すれば、Claude や ChatGPT が政策・公的支出データを直接引いて回答に使える。
SEISAKU DB は内蔵のチャット UI を持たない。理由は単純で、ユーザーの手元にある Claude や ChatGPT のほうが賢いからだ。自社の画面にユーザーを閉じ込めるのではなく、普段使う AI から直接データを引けるようにする。これが設計方針になっている。
準備: 無料でAPIキーを発行する
まず接続に使う API キーを発行する。seisakudb.jp/developers から Google アカウントで無料登録すると、その場でキーが発行される。β期間中は Pro 相当(日次1,000リクエスト)を無料で開放している。クレジットカードは不要だ。
このキーは接続時の認証(Bearer token)に使う。外部に漏らさないよう、自分の AI クライアントの設定にだけ入れて扱う。
Claude に接続する
Claude.ai(ブラウザ / アプリ)の場合は、次の手順で登録する。
- Claude の 設定 → コネクタ(Connectors) を開く
- カスタムコネクタを追加 を選ぶ
- URL に
https://seisakudb.jp/mcpを入力する - 認証を選べる場合は Bearer token として、発行した API キーを設定する
- 保存して有効化する
Claude Desktop で設定ファイル(claude_desktop_config.json)を直接編集する場合は、次を追加する。
{
"mcpServers": {
"seisakudb": {
"url": "https://seisakudb.jp/mcp",
"headers": { "Authorization": "Bearer YOUR_API_KEY" }
}
}
}
クライアントが HTTP の MCP に対応していない場合は、mcp-remote などのブリッジ経由でつなぐ。詳しい画面の文言や対応状況はクライアントのバージョンで変わるので、最新は Claude に接続のドキュメントを見てほしい。
ChatGPT に接続する
ChatGPT 側も、MCP コネクタ(リモート MCP / カスタムコネクタ)に同じエンドポイントを登録する。URL は https://seisakudb.jp/mcp、認証は発行した API キーを Bearer token として設定する。コネクタ機能の提供状況やプランの条件はクライアント側に依存するため、手順の最新版は ChatGPT に接続のドキュメントを参照する。
接続できたら何ができるか
つないだあとは、普通に日本語で質問するだけでいい。AI が必要なデータを SEISAKU DB から取りに行く。たとえばこんな質問が通る。
- 「防衛予算を最も多く受け取っている上場企業は?」
- 「経済安保で認定された蓄電池の企業一覧を出して」
- 「議論は多いのに予算が薄い政策テーマは?」
- 「ある政策テーマに紐づく国の事業を、全省庁・5年分まとめて」
実際の応答イメージ
「防衛予算を最も多く受け取っている上場企業は?」と聞くと、AI は SEISAKU DB の公的支出データを引いて、自衛隊の能力等に関する事業を最も多く受託している上場企業として、三菱重工業(7011)が約9,941億円(62件)、次いで川崎重工業(7012)が約5,161億円(39件)といった具体的な金額と件数を添えて答えられる。重要なのは、この数字が一次データに紐づいていることだ。AI が記憶から推測したのではなく、実際の公的支出の集計から引いている。だから裏が取れる。
AI 単体だと、それらしい答えは返るが裏付けが弱い。MCP でデータ源をつなぐと、答えに一次情報の根拠がつく。政策や公的支出のように「間違えると困る」領域では、この差が効く。
整備済みのインターフェース
SEISAKU DB は MCP 31ツール / REST 23エンドポイントを整備している。会話から使うなら MCP、自社システムに組み込むなら REST API、と用途で選べる。提供しているツールやエンドポイントの一覧、各府省データの出典は seisakudb.jp/developers と ドキュメントにまとめてある。
つまずいたら
カスタムコネクタ(リモート MCP)の利用可否や認証 UI は、AI クライアントのプラン・地域・バージョンで異なる。接続できないときは、まず URL(https://seisakudb.jp/mcp)と API キーの設定を確認し、それでも解決しなければ お問い合わせフォームから連絡してほしい。なお SEISAKU DB は政府公式ではなく、カボシア株式会社による独立した第三者サービスである。
関連する読みもの
SEISAKU DB がどんなデータを持ち、既存の政策サービスと何が違うのかは「SEISAKU DB が解決する8つの空白地帯」に、なぜ AI に内蔵せず外の AI につなぐ設計にしたのかは「日本データインフラとは何か」に書いた。
いまの AI に政策データをつなぐ
Google アカウントで無料登録 → API キー発行 → Claude / ChatGPT の MCP コネクタに登録するだけ。β期間は無料。
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