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八尋健次 ·オーガニックパパ株式会社代表取締役

衆議院農林水産委員会(2024-04-17)での発言

第213回国会 ·第第10号号 ·6,099字
○八尋健次君 皆さん、こんにちは。オーガニックパパという会社をやっております八尋と申します。  福岡県太宰府市に本社がありまして、その近郊及び宗像市というところで農業をやっております。農福連携の専門会社です。  資料を準備していなくて済みません。十五分、我々の取組、また、今回の法案の改正に伴うことにお役に立てればと思っております。  私どもは農福連携の会社で、六十五人の障害者と、二十人くらいの、グレーゾーンといいましょうか、引きこもり、不登校、不登校から引きこもりになるんですけれども、そういう方々が正社員としてお世話したり。正社員が二十人くらい、パートタイマーが十五人くらいですかね、それで六十五人くらいの利用者さんと一緒に有機農業を行いまして、農福連携というスタイルなんですけれども、オーガニック給食を供給しております。  一日千食、幼稚園や大学等の学校が八割、ほかは、老人ホーム、老人施設とか障害者施設に一日千食納品しております。八割は学校で、二割くらいが今言いましたいろいろな施設という感じです。  千食、今、納品していますけれども、毎年、二千食は断るという感じで、すごくオーガニック給食はニーズが高くて、断るとかそんな生意気なことじゃないんですけれども、もう人手が、一気にはできなくて、農産物も。ちょっとしか無理はできないので、ちょっとずつ無理しながら食数を伸ばしています。どれだけでもよければ、どれだけでも体制が取れれば。今、手作りしている最終段階くらいじゃないですかね。もうちょっとしたら工業化して、もっと機械力が要るんじゃないかなというところです。  月間約千七百万くらいの、農業や、そうやって、六次化といいますか、給食事業で大体千七百万くらいの売上げになっております。農福連携としては非常に高めな実績を残せていると思います。  よって、障害者福祉ですけれども、まあまあ所得も高くて、今、九州では、一番高いB型就労継続支援というものでは、月の工賃が七万三千円平均ですので、九州では一番高いという感じです。調べておりませんが、全国では何位だろうというのがちょっと分かりませんけれども、どんどんどんどん所得は伸びていくので、そのうち日本一にもなるんじゃないかなと思っています。  そのような実態はどこから構成してきたかという話なんですけれども、私たちは小さな零細企業ですので資本もそんなにありませんし、やはり、農家が農福連携をやっているようなことで、自前で全部やっているという感じです。もう足りないものだらけなので、是非、この法案の改正の際には、今からの話を参考にしていただけると助かります。  まず、僕らは、農業には二種類あると考えていまして、まず一つが、大規模な、とても集約化された、基盤整備とかされていて、ちゃんと法人化して、スマート農業とかを的確にやっていく専業農家の農業と、それと、どうしても同じ地主さんが持っているんですけれども、都市近郊型の、形の悪い、十六町あります、百六十反あるんですけれども、その中で四角いところはゼロか所というくらい、全部、星形とか月形とか、真っすぐな面がないんですね。全部、中山間と都市近郊の農地を僕らがほぼお借りしてやっております。  そのような、とても農耕に適切な場所と、農耕に向いていない、専業農家の足手まといというか、これも全部同じ所有者が持っているので全部借りるんですけれども、高齢化が進んでいますのでどこもかしこも借りるんですけれども、正直言って日当たりが悪くて、福岡でいえばじゅるくて水が引かなくてとか、日当たりが悪くて形が悪くて面積が小さくて、耕作するところよりも草を刈る面積が広くてとか、そういうところもたくさんあって、こういうのは農業で食べていく専業農家にはとても、逆に足手まといで経営を邪魔するものになるんですけれども、そういうところを一括でお借りして、農福連携の力でそこも全部耕作していこうという作戦でございます。  やはり国の補助があっての農福連携ですので、クリーンというか、農業において安定的な経営を邪魔するものをやはり農福連携で補えたらと思いまして、今も、そういうみんなが借りたくない土地はありませんかということで借りております。  そこで、主には知的障害の方や、発達障害と言われる精神疾患の一部なんですけれども、発達障害系統の方、また精神病を患われている方、いろいろな方が来られますけれども、そういう方が今六十五人ほど働いてもらっています。まだまだ、増え続ければ増え続けるで、人手は常に足りていませんので、どれだけでも必要です。本当に、普通ではA型とかB型とかいって就労支援所に来られないような人でも、重度の人でも、結構、農業だったらやることがたくさんありますので、どんな方でも受入れできると思います。来て余り役に立たないなというような人はほぼいません。内勤も多いから車椅子の方もたくさん参加できると思います。そういう方々が、毎日、週五回、七・五時間とか九時間労働の間の中で、七時間から九時間くらい来ていただいております。  その方をお世話する、自分だけの力ではできないので、お世話する人たちも、農福連携ですので、農福の福はちょっと範囲が広くて、高齢者とか引きこもり、不登校の方とか、不登校と引きこもりはちょっと線が余りないんですけれども、不登校からずっと引きこもっている方とか、生活困窮とかも福祉ですので関係ありますし、あとは出所者の方とかも関係ありますね、福祉施設から。場所がいっぱい、あちこちあちこちで作業をわざとしていますので、どんな方がお見えになっても、障害者福祉サービスを適用されてもいいし、その方をお世話する側、すなわちパート、アルバイトとか正社員になってくるわけですけれども、そういう方々でも雇用して、お世話してもらいながら農業をしたり給食を作ってもらったりしております。  特に、知的障害の子と、不登校、引きこもり、社会人ですから引きこもりの子ですね、引きこもりの子はすごく相性がよくて、やはり学校ではうまくやれなかったり、社会で会社勤めしてもうまくやれなかったりするんですけれども、知的障害の子と一緒に農業をやったり給食を作ったり、その途中、選果したりピッキングしたり一次加工したり、ピーラーだけめっちゃうまくて皮むきがうまいとか、そういう、どんな仕事でも端から端までかなりありますし、また、朝四時から夜二十二時までオーガニックレストランとかもあるので、どこに参加してもよくて、障害の半分は精神的なアップダウンですので、そういう方々が、アップダウンする中で、落ち込んでいるときは人と余り会わない仕事を選んだり室内を選んだり、気持ちが高ぶっているときは農園に行って走り回ったり重たいものを運んだり。  有機農業でオーガニック給食という背景にはたくさんの業種があって、毎日気分で選べるというか体調で選べるというか、そういうことを繰り返すことで、どんな方も長続きしますし、成果というのは必ず出てきます。一年で覚えられるものを三年かかる人、これは落ちこぼれて引きこもりとかになるんですけれども、まあ、三年待てばちゃんとできるようになって、四年目からは健常者より早いというようなことになってきます。  ですから、ちゃんと稼げるように訓練すれば、どの方もなっていきます。ならない方に会ったことがないというくらいどなたもちゃんと稼げるし、笑顔ですし、やりがいと社会性はありますし、とってもいいことをしているというプライドも持てますし、所得にも思いっ切り反映しますしね。食べるものはあるので賄いはどれだけでも食べられますし、生活費が余りかからないから貯金、預金残高も結構みんなあるんじゃないかなと思っています。  そんな中で、農福連携の福を広く捉えて、どんな方でもお世話側、またお世話される側に、いろいろな労働環境を整えて、一人で働くこととバケツリレーみたいに百人並ぶことと、いろいろなことを兼ね備えることで、そのような環境づくりをすれば全員続くというようなこと、また、そういうマイノリティーの方々が非常に増え続けて、そういうサポート、ちょっとしたコツとルールさえ守ればどんな会社でもできますので、今こそそういうソーシャルファームが日本中にできていけばいいなと考えております。  その中で、もう一個大事なポイントが、山林未利用材を使っているんです。山の樹皮とか枯れ葉、落ち葉とか、草刈りをした枯れ草とか、そういうのを肥料で使っているんですね。そういうのを肥料に使うことで非常に微生物が大繁殖します。微生物を大繁殖させると、それがどう人間にとって効果的になっているのか。  不登校とか引きこもりというのは元気がないんですね。その元気がないという曖昧な症状というか状態なんですが、これは体の中の菌類たちが動いていないに近くて、もりもり健康なものを食べて微生物がたっぷりいるところにいたら大体克服する。不登校、引きこもりには三種類種類がありますけれども、その一種類、三分の一は大体克服する。元気がないだけ、優しくておとなしい子、この辺の子たちは、農業をやること自体で見る見る変わっていって、元気が出て、あっという間に普通に近づき、普通以上になって、要は若者の精神病ですから、これは本当に、いとも簡単にと言ったら簡単に言い過ぎですけれども、克服できます。  そのためには、そうやって微生物を繁殖させる、野菜というのは大体好気性の微生物が大好きなので、畑で意図的にそういう環境をつくって、実はそれは山林未利用材とか産業廃棄物、枯れ草とか、そういうものを引き取って使わせてもらっています。我々も、遠賀川という川の枯れ草だけで農業をやって、年間六十種類の給食用の野菜を使っていますけれども、それで見る見る野菜はできるものです。  それは、福岡で書かれたんですけれども、一六九〇年代に「農業全書」が書かれていまして、宮崎安貞さんという方が書いた。これを何度も読み返して、要は、江戸時代の農業をまねしてやっているという状態です。あのときの農業は、有機農業の中でも畜産系の堆肥とかはなかったんでしょうね、草と竹とか枝とかばかり使われている。これが、本当かなと思って十八年前からやってみたら、本当でして、見る見るどんな野菜もできる。そうしたら、皆さん、草を持ってくるようになって、全ての圃場に有機JASも取っているので、出先が分かるもの、分からないものと取り分けて使わせてもらっております。ですから、皆さんも大分、産業廃棄物処理代が減ったんじゃないかなと思っています。  これが全然足りていません。みどり戦略の中では、行政の応援というものが有機農業にあるんでしょう。そのときに、やはりエコシステムというか、循環型社会の炭素資材、山林未利用材とか、そういう公園の枯れ草とか刈り草とか、意外とあれは水分を含んでいるので燃やすお金もかかりますし、それをリサイクルする屋根つきの堆肥場みたいなものを貸してもらえると、本当に有機農業は一気に広がっていくんじゃないかなとかよく思っています。それに、軽のダンプがあったり、二トン車のダンプがあると、全員、農家はそれを畑にまくんじゃないかな、地盤改良材で。  それを、うちは多動症の子がまいているんですね。今、クラスに一〇%くらい不登校がいますでしょう。その中の何%かは多動じゃないですか。机の上を跳び回ったり、跳びはねて給食の時間は動物園みたいになっていて。あの子たちが、寝る以外、全部動いているわけですけれども、その子たちが、やはり手芸のようなことをさせたら、夜、寝なかったり、家でストレスをためて大変なので、畑で思い切り動かすんですね。枯れ草とかを畑じゅうにまいてくれています。ですから、種さえまけば何でもできるという状態です。福岡に来てもらったらその現場をお見せできると思います。  それで、その子たちは一回で覚え切らぬので、十回も五百回も聞いてくるんですね。職員はいらいらするんですけれども、高齢者とか、また、そういう知的障害の子に引きこもりの子たちは優しく何度も教えてあげて、とてもお互い向上し合って、オーガニック給食ということで、今、千食、幼稚園中心に届けています。  これが、野菜嫌いの子供たちが、野菜が変わっただけでばくばく食べるんですよ。その現場をお見せしたい。本当に、食育をしている幼稚園と食育をしていない幼稚園というのは、全く子供たちの様子というのは違うものです。  といいますのは、引きこもり、不登校、若者の精神病が、二十歳ぐらいや二十何歳で困って来るわけですけれども、それから面会を何百回もしたり、何十時間も何百時間もかかるわけです。治るとはいえ、元気になるとはいえ、元には戻らないわけですし、そこまではならないわけです。早くから、高校時代、中学、小学校と遡って対処しておけばそうはならなかったので。どうしても、その中の一部、食、幼児の食に問題があることが分かってきて、それからのアプローチで幼稚園給食をやっています。  すなわち、不登校、引きこもりとか精神病とか知的障害の大本の原因に対処していきたいという思いで給食をやっています。そうすると、どんどんどんどん子供たちの発育も変わっていって、きっと不登校は減っていくことだろうと思います。千九十五食、子供は千後半を一年に食べますけれども、二百食の給食を変えただけで随分と子供の様子は変わります。食習慣というのは変わるんですね。幼児のときに身につけることがとても大事なんですね。  また、その辺のこととこの法案がすごく実は関連しているということで、実に、今こそ食の安全、安心というのは急務、待ったなしの、もう大急ぎでやらないといけない。それは幼児食を中心に変えていかなきゃいけない。その大本となる原料は、一方では専業農家の大規模化もあるんでしょうけれども、日本には二種類の農地がある。農地に不適切な都市近郊等は農福連携で担ってほしい。日本の福祉施設が動き出しただけで十分に数は足りています。その数が動き出せる政策が今後もよりできていくことを願っております。  最後に少し、今、肥料の件を申し上げました。あと、日頃困っているのは物流の面ですね。それと農機、機械関係ですね。やはり、年に五回しか使わない、慣行農業だと十回使うものが、有機農業でも二回ぐらいは使うんですね。その機械面ですね。あと販路。この辺のところで力をかしていただけますと、農福連携はまだまだ実施できると思います。日本の農業において、農福連携というのが大きな肝になってくると思います。  どうぞまた、この法案がよりよい形で改定されることを心より願っております。  どうもありがとうございました。

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