○参考人(加藤宣行君) まず、幾つかありますが、阻害要因につきましては、今までこの資源循環業を育成するというアクセルが踏まれていなかったこともあって、廃棄物処理施設の実際建設に入り許可がもらうまでのこの期間というものに対する問題等々が、なかなかこういった工場を造るに当たって難であったということが言われます。もちろん、排出事業者さんからのこれからは動静脈連携を受けて、そして、こういった阻害要因を払拭し建設に向けていくということは大事と思いますが、これまではやっぱり、僕らの業者が例えば億単位のお金を掛け、住民の同意をいただき、晴れて初めてのごみが入ってくるまでに三年、五年、いや十年近く掛かる人たちもいるわけですね。こういったものが非常に今までは負のイメージも強かったこともあり大変だったと、阻害だったと思います。
また、こういった資源循環工場を造ろうとしても、私たちが造れる地域用途、これが大体工業地帯や準工地帯というところになるんですけれども、そもそもこの工業地帯にこういった俗に言う迷惑施設を建設させまいとして、そもそもそういったものを造れないような規格、計画になっている可能性が考えられます。
これも含め、先ほど先生がおっしゃいましたが、これからはごみというものは最後の最後に残ったものがごみであって、集めてきてリサイクルするものは材料であると、こういった観点を強めていただければいいのかなというふうにも感じております。
それから、あっ、そうそう、冒頭に言わなきゃいけなかったんですが、資源循環業に廃棄物処理業がシフトしていくというのは確かだと思いますが、当然のことながら、そのごみを処理するという分野はずっと残るわけです。焼却炉、そして最終処分、こういったものも、悪徳企業とは全く違って、適正な処理をできる技術、そういった経費も掛けておりますので、そういった者がもちろんいてこそこの資源循環業界へのシフトが行われるというふうなことを付け加えさせていただきたいと思っております。
それと、何でしたっけ、済みません、海外での経験ですね。
日本が世界に貢献する可能性というものに対して、ちょっと具体的に書いてみました。まず、技術の普及と教育の促進であります。日本が持つ廃棄物処理や資源再生技術を世界に普及させることは、地球環境保全に大きな影響を与えると思います。技術の普及には技術の移転や教育プログラムの提供などが含まれます。日本は、これらの面でリーダーシップを発揮し、発展途上や新興国が持続可能な廃棄物管理システムを構築するための支援を行うことができます。
また、国際的な規格や基準の確立です。日本が廃棄物処理や資源再生分野での国際的な規格や基準の確立に貢献することで、世界中の国々が共通の基準に基づいて持続可能な廃棄物管理を行うことができます。これにより、国際間での連携が強化され、地球環境保全がより効果的に推進されると思います。
そして、リサイクル技術の改善と拡大であります。日本は、リサイクル技術の改善や新たなリサイクル方法の開発に注力をしていきます。これらの取組に通じて、より効果的、効率的で持続可能なリサイクルプロセスが実現され、世界中で廃棄物の再利用が促進されることを期待したいと思っております。
グローバルな環境問題への対応、これも大事な一つです。日本は国際的な環境問題に積極的に取り組む姿勢を示しています。廃棄物処理や資源再生分野における日本の取組は気候変動や環境汚染などのグローバルな課題に対する解決策の一部として位置付けられ、世界に貢献することが期待してならないです。
これらの観点からすると、日本は、廃棄物処理や資源再生分野において世界に貢献する可能性は持っております。技術の普及、そして規格の確立、リサイクル技術の改善など様々な取組を今後通じ、地球環境保全に向けた国際社会の努力に貢献することが期待されるわけです。
ただ、一点だけ、私も海外の進出を試みた一人として、盲点というのがあります。
海外諸国、発展途上国において私が技術をもってリサイクルを推進しようとしたときの話でありますが、日本のいわゆる技術は、その国々によっては大きな進歩の差があり過ぎて、高度な処理施設のみが期待されているわけではないんです。
例えば、インドネシアの生ごみの処理もそうでありますが、彼らは特に飼料化、肥料化を行うための減容機や大きな電気を使う、そういった機械を望んでおりませんでした。むしろ、生ごみを出さないようにする教育から、出てしまった生ごみをごみとせず堆肥に戻す、人力を使った、そういったアドバイスが欲しかったと言えます。その他、プラスチックの処理しかりですね。まあ、ウエーストピッカーといってそういった生活の一部としてごみ処理を手伝うような不幸な場面もありますけれども、見方を変えれば、そういった人たちに集めていただいたプラスチックをきちっと、機械によって、売却することができる仕組みさえつくれば、回収してくる人たちの生活も十分補うことができ、みんなでリサイクルを体験することもできます。こういったこともかつて日本が行ってきたことでありますので、その国々によった温度差について埋めなきゃいけないというのも付け加えさせてください。
それから最後、安全で衛生的な国民生活と地球環境保全に必要不可欠な廃棄物処理、適正なコストを行うための資源化を促進していくための法律以外のこと。
そうですね、安全ということと、それにいかにコストが掛かるかということを理解していただくことが重要であると思います。一過性の法律でスタートした後は、そのフォローがないと不適正な知恵が湧き、また逆戻りする可能性もございます。それは、私たちからは言いづらいことだったりもします、それは利害関係がありますから。そういったことを国や政治家、そして近隣住民を含めたNGO、いろんな方々が、そのごみを排出している責任だけではなくて、そのメリット、そして避けられるデメリットを一緒になって協議していただいて、その廃棄物のコストに対する適正さを、私たちもむやみやたらにコストを上げたいわけではありませんので、適正処理コストというのを見出していただければと思っております。
以上です。ありがとうございました。
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国立国会図書館 国会会議録 API を構造化
REST: /v1/diet/speeches/search?speaker=加藤宣行
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