○参考人(権丈英子君) ありがとうございます。
支援金制度というしっかりとした制度を設けて、そして子ども・子育て支援を充実させていくということは本当にすばらしいというふうに思っております。制度、財源が確保されない中でやっても不安が募るところがございますので、そうした意味で非常に重要だというふうに考えているところです。
子ども・子育て支援金制度がということですけれども、支援金制度、そして今回の子ども・子育て支援の充実ということによって、よりライフの価値を高められるのではないかと、ライフの魅力が高まるのではないかというふうに考えております。
ここでライフの魅力と言いましたのは、一般にワーク・ライフ・バランスというふうなことを言いまして、ワーク、仕事、有償労働の方と、それからライフ、仕事以外の生活というふうに分けてまいるんですけれども、特にここでは結婚、子を出産し、家庭を持っていくというふうな、そういうことで考えております。
そして、先ほども申し上げたところなんですけれども、若い人たちは、希望としては継続して働いていきたいというふうに思っているというところです。継続して働いていくことがなぜ女性にとっても必要になってきているかといいますと、それは、継続して働くことによって収入を得ることができ、この収入の安定ということが非常に大切です。それに対して、一度辞めてしまうと、なかなか今のまだ日本の環境では、いい仕事といいますか、同等の仕事を得ることが非常に難しいという状況にございます。
ですので、それを考えると、辞めないで継続するか、そして、二者、済みません、二者択一というふうな、継続して働くことが厳しい状況にありますと、継続して働くか、それとも結婚、出産するかという二者択一の状況になってしまいまして、そうなると当面仕事の方を優先していくということになってくるんだと思います。
特に、ここ、先ほどは資料の方では均等法以降の女性の就業率の変化、コーホートで見てまいりました。世代を通じて、非常に世代ごとにどんどん変わってきております。均等法前の世代、そして一九八五年成立の最初の均等法の段階では、まだM字カーブというのがはっきり見えるんですね。結婚、出産で辞めるというふうな形が非常に多くて、均等法できたものの、なかなか変化は難しいというふうな状況です。
その後、次第に様々制度も整ってきました。育児短時間勤務の、育児休業法の改正で育児短時間勤務なども利用しやすくなりましたので、そうしたものを活用して継続就業できるようになり、そしてこの就業率が上がってきていると。明らかに若い世代は、前の、一世代前の人とは行動が変わってきております。それは、それだけ成果でもあるんですね。女性がより働きやすくなっているというふうな、これまでの様々な制度、政策の成果であるんですけれども、その成果がありますためにこのワークの魅力が高まっていて、そして、残念ながら職場の方がまだ長時間労働であったり、短時間勤務であっても、短時間勤務の期間はいいですけれども、またそこから戻っていくフルタイムに戻りにくかったり、それから、短時間、フルタイムでは残業付きなので短時間勤務を継続してしまって、なかなかその後、力を発揮できないであるとか、様々まだ抱える困難があるかと思います。そうしますと、やはりこのワークの魅力が高まるといいますか、辞めてしまう、辞めるのはもったいないという状況になっているということだと思います。
辞めてもまた仕事が前と同じようにできる、そして、一時期は短時間で働いたとしても、更に活躍の場が広がるという、そうしたことがあれば、より、ライフといいますか、結婚、出産にも踏み込みやすいのではないかなというふうに考えております。
そうした中で、この結婚、出産をサポートしていくような仕組み、そして、子供を持つ、先ほど池本参考人、それから奥山参考人もお話しされておりましたところですけれども、子供を持っても働きやすいというふうな、そして子供を持って幸せであるというふうな、そうしたところが見えてきますと、ライフの価値が上がるといいますか、それがすごく魅力的になってくると思いますので、より出産などにもつながっていき、そのことがやはり個人の幸せ、カップルの幸せにつながっていくのだと思いますので、そういった意味で、非常に、このライフの価値を上げていく、そこをより魅力的とするために制度としてサポートしていくということは必要だというふうに考えております。
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API / MCP 利用
国立国会図書館 国会会議録 API を構造化
REST: /v1/diet/speeches/search?speaker=権丈英子
MCP: search_diet_speeches(speaker="権丈英子")