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山本圭司 ·自動車用先端SoC技術研究組合理事長

衆議院経済産業委員会(2025-03-28)での発言

第217回国会 ·第第5号号 ·1,504字
○山本参考人 岩田先生、御質問ありがとうございました。  自動運転、国内の自動運転は勝てるかという御質問というふうに承りました。  自動運転の性能を左右する要素として、私は二つあると思っています。  一つは、よく皆さん、車の上にLiDARが載ったりカメラが載ったり、いわゆる自動運転ユニットを載っけて車が走っているというのを御覧になると思います。その自動運転を制御するユニットそのものの性能、これはまさにソフトウェアとAIとそれから半導体、これが物を言います。ただ、残念ながら、先ほど私が申し上げたとおり、この辺りに関しては後塵を拝しているということは否めないと思います。  ただ、挽回できるいろいろなチャンスもあるし、国からの支援もありましていろいろな施策が始まっていますので、ソフトウェアに関しても、それをやっていく上での必要なAIの基盤に関しても、半導体に関しても、追いついていければ多分そこは挽回できるというふうに思っています。ただ、これは時間をかけてやるようなものでもありませんので、今日のこの議論もそうですけれども、加速をしないといけないというのは事実です。  では、もう一つの要素は何かといいますと、自動運転システムユニットを載せる車の素性がいいかどうかです。  車は命を預かる工業製品ですので、自動運転が仮に何かへぼったときに最低限のサポートができるか。これは自動運転に限らず、私たち生身の人間が車を運転するときも同じでございます。日本でいうと、いわゆるぶつからない車。車種展開は多分世界のどの国よりもいち早くやっていると思います。いわゆる自動ブレーキですね。  日本の交通事故に目を向けますと、世界のどの先進国よりも、交通事故、さらには交通死亡事故の低減率がすごく進んでいます。それは何が貢献しているかといいますと、もちろん日本の社会インフラの強みはあるんですけれども、やはり自動ブレーキの展開が速かったということもあります。そういうのが例えばいい素性の車です。  あと、車には乗り心地というものがあります。自動運転システムが例えばアクセルを吹かしたりブレーキを踏んだり、乗り心地が悪ければ工業製品としての価値はありませんので、そういう車の素性そのものをよくする。この技術に関しては、日本の各カーメーカーが培ってきた強みだと僕は思います。だから、それを生かすことによって、自動運転システムの技術開発がレベルが上がってきたときに、本当の意味での完成度の高い自動運転が、自動運転車が提供できると思っています。  それから、半導体に期待するところなんですけれども、自動運転も種類が幾つかあります。レベル2・5、レベル3、レベル4、レベル5とあります。ただ、例えば、レベル4、レベル5に必要な半導体とレベル3に必要な半導体では性能が全然違います。では、アフォーダブルに、プラクティカルに工業製品として自動運転の機能を展開しようと思ったときに、やはりコスト対効果の概念が要ります。そういった意味で、半導体の種類をいかに柔軟性を持たせて準備できるか。レベル5にはレベル5相当の半導体を、レベル3にはレベル3相当の半導体を。  今は、エヌビディアさんがそうであるように、大規模な半導体で、何でもござれの機能を実現をされていますけれども、じゃ、これは工業製品に全部展開できるかと言われると、ちょっと難しいと思います。ですから、ラインナップを増やす、それも効率的にということで、ASRAがチップレットに目を向けたのはそういう背景もございます。  以上で私からの回答とさせていただきます。

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