○田中参考人 田中先生、ありがとうございます。
ほとんど安野参考人からありましたけれども、やはりAI自体でいかに売上げを上げていくかということが、この国が求められていることだというふうに思っています。
利益というのは、売上げを上げるか、コストを下げるか、このどちらかにおいて生まれるわけですけれども、日本はこの三十年、コストを下げることで利益を増やしてきました。そうなるとどうなるかというと、給与も減っちゃいますし、サプライチェーンに払うお金も減っていく。どちらかというと、全てを上げていけば結果的にGDPは上がるはずだというふうに思っております。ですので、人口が半分になろうとも、一人当たりのGDPが倍になれば、日本のGDPは維持できるわけであります。
そういった意味で、AIを殊更コストダウンに使うのではなくて、もちろん生産性の向上であるだとか省力化に使うということも非常に重要なわけですけれども、もう一つは、いかにAIで産業をつくっていくかということが重要だと思っています。
例としては、やはり日本は、労働者の中で第二次産業に属している方が非常に多いというのが特徴的です。アメリカはとうとう一〇%程度というふうに言われていて、それだともう製造業が復活できるわけがありません。しかしながら、日本は多くの人が製造業で働いていて、それにAIを結びつけることで、生産性が上がる。
単にコストが下がるのではなくて、今までよりも高く物を売れるようになったとするならば、日本は製造業大国ですから、日本の製造業というのはこれまで安くいいものを作るというものでしたけれども、高いけれどもすごく機能がよくてよいものがAIとともに作られていく。
要は、AI産業というと、どうしても我々のようなAI基盤だったりだとかAI自体を作っている人たちがもうけるように思われますけれども、既存の産業の方々がAIとともにもうけを増やしていく、そういったAIによってもうけた話というのを増やさなければなりません。
足下だとどうしても、生成AIはすごくみんな使っているんだけれども、コストダウンしただけの話が多くて、是非、皆様の周りでも、AIで売上げを伸ばしたんだという話が増えていくならば、日本の国は、AI産業自体じゃなくて、AI産業を元にして、全産業がAIとともに膨れていくということにつながるのではないかなというふうに考えております。
以上でございます。ありがとうございます。
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