○黒岩信忠君 草津町長の黒岩でございます。
お手元にある資料で説明をさせていただきます。
私が就任したのが十五年前でありますけれども、草津は不況のどん底にありました。その中、草津温泉百年の計というものを立てまして、官民挙げて取り組んでまいりました。
それで、最後に四つのお願いがありますが、その仕組みづくりについて御説明をいたします。
草津町は、人口が僅か六千人であります。そこに四百万人のお客様を迎えようとしているわけで。
一ページを御覧ください。
就任時が二百六十五万で、バブル期は三百二万人でありました。このように、いろいろありましたけれども、大変順調に推移して、令和五年度では三百七十万に到達し、そして、令和六年度三月末で恐らく四百万に到達するというものであります。
就任時、年間、お客様の七〇%が年配者であったわけでありますが、今は逆で、八〇%近くが若いお客様に変わってきたということで、特に女性が多くなったということであります。偶然ではなく、それを狙った町づくりを行ったということであります。
そして、お客様が増えると、消費単価が全て上がってくる。約二百の宿があるんですけれども、大きいところと小さいところ、つまり、シャンパンタワーのようにお客様が全部に行き渡る仕組みづくりができていったというものであります。また、飲食店、土産屋、ほかの業界も大変好調に推移をし始めまして、全ての業種が経営改善につながっております。
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なぜこのようになったかということの理由があります。我々がしてきたのは、百年先を見た付加価値の高い町づくりということで、私の概念ですけれども、町づくりは景色づくりということで、その中で、時代を統一せずに、時代の物語のある草津温泉に変えていくというものでありました。そして、基本は本物志向で行こうということであります。
三ページをお願いいたします。
まず最初に御座之湯でありますが、これが明治の趣、そして熱乃湯が大正ロマン、湯路広場が昭和ということであります。
日本全国の観光地に言えるんですけれども、バブル期に、巨大なホテルが観光地、温泉地に乱立しました。これが景色を駄目にして、温泉地を衰退させるゆえんだと私は思っている次第でございます。そういう中で、我々が求めたものは、やはり一時草津もそういうときがあったんですけれども、それと、ホテルの中に閉じ込めるという政策が当たり前のようなものであったんですけれども、私の政策は、外に出すということで、これを進めてまいりました。
それから、例えば景色ということでありますけれども、日銀の本店が、クラシックな建物がある、その後ろにオフィス棟がある、だから景色として見える。それと、群馬県庁もすばらしいビルですけれども、その横に昭和館がある、この景色がやはり一番すばらしいものだと思います。我々も、ホテルの景色を修景するために、木造により様々なものを造ってきたものであります。
次をお願いいたします、四ページです。
次に進めたものが、西の河原公園の再整備事業という形の中で、トイレの整備や様々なものを行い、そして、この露店風呂の絵がありますけれども、日本で最も規模の大きいものになるだろうと思いますけれども、非常に人気の高いものであります。
次をお願いいたします。
全くここにはお客さんはいなかったんですけれども、地蔵エリアということで命名したのが、裏草津地蔵というテーマの中で、一万冊を超える漫画堂の設置や、源泉広場、その中に顔湯、そして、国の事業であるんですけれども、百年石別邸といいまして、中和工場がある、その仕組みづくりを、ここに、町として今改めてつくったものであります。
次のページをお願いいたします。
六ページですけれども、二三年には、新たな草津の玄関口、温泉門を誕生させました。ここが、スタンドがあるように、大渋滞を一時停止が起こすということで、何としても立体交差を入れることで事業を進めてまいりました。
しかしながら、立体交差をするということは、草津温泉の入口に味気ないコンクリの塊ができてしまうということで、ここに高価な木材を使い温泉門を設置し、三本の滝から毎分六百リッターの温泉を落としています。その下には足湯があり、皆さんが楽しまれるものであります。また、すぐそばには百一台の無料駐車場を造り、温泉門をくぐって湯畑につなぐこの道路については、全く概念を変えた道路の整備をして、非常におしゃれな道路に変わってきたというものであります。
次をお願いします。
草津町が決定的に変わったのが夜のライティング照明でございまして、これは、面出薫さんといいまして、世界に手がける照明デザイナーを使いまして、草津の照明を変えてまいりました。
その中、私が発想したのが、被写体やほとんど動くものに光を当てるのが、草津温泉は湯気に光を当てるという発想をして、揺らぎのある照明ということで、大変これが女性に受けております。ここで結婚式をやる方もおりますし、そのぐらい非常に受けているものであります。
次をお願いいたします。
もう一つの草津の顔がありまして、今度はリゾート草津というものがあるわけであります。
二〇一八年に本白根山が噴火して、スキー場の半分を失ってしまいました。そのため、天狗山というメインのところに改めて再投資を始めてまいりまして、ジップラインや、それから日本一巨大なブランコ、そしてパルスゴンドラというユニークなゴンドラの完成、さらには、その山頂部分には、千四百メーターのところで江戸前ずしが食べられる、恐らく海抜は日本一高いところの江戸前ずしだと思いますけれども、大変評判が高いものであります。
次をお願いいたします。
今工事を進めておりますのが、メインレストランの建て替え工事でございまして、特筆すべきところは、温泉熱で暖房をします。そして、草津の水道水は十一度しかありません。夏は大量に余っておりますので、その水道水の水冷式の冷房をかけます。一〇〇%自然エネルギーで冷暖房をかけるという、全国でも例がないと思います。
そしてもう一つは、草津白根山と温泉街の距離が皆さん分からないという中で、非常にアカデミックなジオラマを作り、日本一の温泉がどうやって湧き出るか、噴火してもどこが安全かという、そういうものが分かるようなジオラマを今制作しております。
そして、草津の火山エネルギーが、全国で三番の山でありますけれども、そういう中で、知事の方から提案があって、温泉熱発電も今年取り組んでまいりたいと思っております。既に今までも、温水や融雪道路、そして公共物の暖房等で年間一万五千トンのCO2を削減しております。
次のページで、今まで行った事業の、国からいただいている様々な補助金が一覧されておりますけれども、特に、観光の高付加価値事業につきまして、是非この事業を続けてほしいと思います。
次のページをお願いいたします。
十一ページですけれども、これらのおかげで、私ども、二十二年連続一位という、プロが選ぶ称号をいただきまして、このほかに、じゃらんとか、いろいろなメディアがいっぱいありますけれども、絶対的王者であった箱根が十五年連続一位だったんですけれども、それを我が町が抜き去り、二年連続一位となっております。
そして、今度は、テーマが変わりますけれども、火山情報の提供に関する検討会というものが、御嶽山が噴火したときに設置されて、私も首長として一人だけ参加したものであります。そして、どうしたらいいかといったら、私の判断は、危険が迫ったら山を閉じろ、これしか安全はないという判断をいたしました。
そういう中、すごいメンバーなんですけれども、その方々が、活動火山対策特別措置法が改正になって、防災協議会が任意から法適用に変わった、ならば防災協議会に連絡を取って対応させるという発言があったんですけれども、これは大きな間違いである。
その上に来る法律の災害対策基本法六十条、六十三条をどういうふうにするかは、首長にその決定権がある。ですから、火山というのは、ほとんど素人が多いです。その首長に、今の防災の仕組みは、首長に権限を与えて、首長が判断するようになっているんですね。この法の不備とか制度の不備があるというふうに私は申し上げていました。そういうものであります。ですから、気象業務法にも不備があるということを申し上げたものであります。
次をお願いいたします。
噴火と対応の判断ということで、二〇一八年一月二十三日、私どもの山が突如噴火して、当初は三千年ぶり、それが千五百年になり、二千年になったんですけれども、こういう数字の中で何が起きているか分からないという中で、私が直ちに判断したのが、次の日には天狗山スキー場の再開を命じました。しかし、噴火したエリアについても、次の日に、私の頭の中では、廃止する決断を取りました。大変重い決断ですけれども、せざるを得なかったということであります。
これらを踏まえて、草津町としてお願いしたいことは、町づくりを更に進めたいというふうに思いますので、社会資本整備交付金、それから街なみ環境整備事業交付金、それから高付加価値事業についても引き続き行っていただきたいと思います。
それから、ふるさと納税の制度について、秩序のある、ふるさと納税というものをお願いしたいと思います。是非それをよろしくお願いいたしたいと思います。
そして、三番目は、草津白根山の噴火でスキー場の全てを失い、その中にリフトやゴンドラの支柱が残っております。その物を壊せと国から命令が来ているんですけれども、好きでやめたわけではないので、災害でやめざるを得なかったので、何らかの補助制度を使って救済していただければと思います。
それで、最後ですけれども、草津町は国立公園内にあるわけでありますけれども、今環境省は海外から高級なホテルを誘致しようという動きをする中、我々に対する指導基準が大変昔のままである、あか抜けない。そういう中で、時代とともに合った指導基準の見直しを環境省にしていただきたい。
以上が私からのお願いでございます。
ありがとうございます。(拍手)
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