○森本真治君 委員派遣について御報告申し上げます。
去る二月十七日及び十八日の二日間、柘植委員長、三浦理事、神谷理事、羽生田理事、秋野理事、田村委員、倉林委員、天畠委員及び私、森本の九名により、広島県における社会保障及び労働問題等に関する実情を調査してまいりました。
以下、その概要を御報告いたします。
一日目は、最初に株式会社イズミを訪問し、事業概要、カスタマーハラスメント対策、パートタイム社員の処遇改善及び女性活躍推進の取組等について概況説明を聴取いたしました。同社は、昭和三十六年に設立され、広島市に本社を置き、中国、四国、九州エリアにおいて大型ショッピングセンター、スーパーマーケット等を多数展開しております。同社は、顧客の意見等に真摯にかつ誠実に向き合い対応するとともに、令和六年十二月にイズミグループカスタマーハラスメントに対する方針を策定し、社員の人権及び就業環境を著しく侵害するカスタマーハラスメントに関して、毅然と行動し、組織的に対応しているとのことでした。また、同社は、平成二十六年から、女性活躍を推進していくために「ゆめCanプロジェクト」を推進しており、係長も含む同社の社内基準での女性管理職比率は、プロジェクト開始当初の約七%から約二〇%に上昇し、令和六年度からは、女性活躍推進法の基準に基づき、令和十二年度に女性管理職比率二〇%以上を目標に取組を進めているとのことでした。
概況説明の後、カスタマーハラスメントの対象範囲について国が実態に即した明確な線引きを行う必要性、労働組合が把握しているカスタマーハラスメントの実態、障害者に対する合理的配慮とカスタマーハラスメント対策との両立の在り方、パートタイム社員の処遇改善及び正社員登用状況、仕事と不妊治療との両立支援策等について意見交換を行いました。
次に広島平和記念資料館を訪問し、館内を視察するとともに、被爆八十周年記念事業等について概況説明を聴取いたしました。被爆八十周年記念事業では、原爆死没者の慰霊と被爆者の援護のほか、AR、VRを活用した被爆体験継承の新たな取組、若者世代への被爆の実相伝承事業、平和記念式典への在外被爆者及び遺族の招聘、国際シンポジウムの開催等が予定されているとのことでした。
概況説明の後、VRゴーグルを装着して原爆被害等を疑似体験いたしました。
次に広島県医師会館を訪問し、広島県高度医療・人材育成拠点構想等について概況説明を聴取するとともに、新病院建設予定地、広島県医師会被爆伝承コーナー及び広島がん高精度放射線治療センターを視察いたしました。同構想では、医師不足、医師偏在、救急医療体制の課題等に対応するため、広島県立広島病院、JR広島病院及び中電病院の三病院を統合すること等により医療資源を集約し、全国トップレベルの高度医療を提供する機能を有する高度医療・人材育成拠点となる千床規模の新病院建設が令和十二年頃を目指して進められているとのことでした。
概況説明の後、地域における医師配置調整の在り方、新病院における若手医師のキャリアパスのイメージ、新病院建設における広島県と新設予定の地方独立行政法人との役割分担、広島県における医師会のサポート状況、国内の医療機器産業及び医療機関における電子カルテの導入に対する国の支援の必要性等について意見交換を行いました。
二日目は、最初にマツダ株式会社を訪問し、事業概要、人的資源の育成、リスキリング及び女性活躍推進の取組等について概況説明を聴取いたしました。同社は、大正九年に設立され、広島県府中町に本社を置く世界的自動車メーカーであり、約二万三千人の従業員を抱えています。同社の企業理念である「人の輪を広げる」を実現するために、DXによる業務構造改革と全ての役員、社員が参画する組織風土改革プログラム、BLUEPRINTを両輪に取り組んでいるとのことでした。特に、EV化などの急速な技術革新への対応のため、東京六本木に新拠点、マツダイノベーションスペース東京を新設するなど、技術のある新たな人材のキャリア採用を進めている一方で、リスキリングにも積極的に取り組んでいるとのことでした。また、女性活躍推進の取組では、令和五年度末に七十二名であった女性管理職を令和七年度中に百名に引き上げることを目標としており、開発など女性が少ない部門の女性管理職を少なくとも男女比に応じた数まで引き上げることが課題とのことでした。
概況説明の後、組織風土改革の持続性確保策及び企業内労働組合が果たす役割、採用段階における多様性確保の在り方、労働移動を前提としたリスキリングを実施しているソフトウェア人材等に対する考え方、女性活躍推進における女性が自身の能力を過小評価してしまうインポスター症候群への対応策、カスタマーハラスメントへの対応策等について意見交換を行いました。
次に、広島原爆養護ホーム神田山やすらぎ園を訪問し、施設の概要及び運営に係る課題等について概況説明を聴取いたしました。同園は、昭和五十七年に二番目の原爆養護ホームとして入園定員百名の特別養護施設として開設され、被爆者が居宅において養護、介護を受けることが困難な場合、入園して養護、介護を受けるほか、入園されている方々への健康管理を目的とした附属診療所も併設されています。
概況説明と園内視察の後、建物の老朽化対応の見通し、約二千名の入園待機者の状況、被爆者援護法に基づく国から入園者への支援状況、医療や介護の専門職の配置状況、介護職員の資格取得の促進策等について意見交換を行いました。
最後に、広島県看護協会を訪問し、同協会の概要、訪問看護ステーションにおける業務効率化の取組等について概況説明を聴取いたしました。同協会では、職員が主体となったICT活用の推進体制の構築と、県内に五か所ある訪問看護ステーション間のICT活用度の格差是正を目標にして業務効率化が行われており、看護業務の効率化先進事例アワード二〇二三において奨励賞を受賞しました。同協会によれば、全職員にiPad貸与とクラウド型電子カルテ導入だけでは成果に直結せず、ICT活用の障害となっている課題を可視化した上で一つ一つ解消するという成果を最大化する丁寧な過程こそが重要であるとのことでした。
概況説明の後、小規模事業者に対するICT化の必要性、残業時間の大幅削減の具体的要因、電子カルテ運用に対する国からの補助の必要性、訪問看護事業所の特定行為研修修了者の継続教育の在り方、訪問看護と訪問介護の連携の実態等について意見交換を行いました。
視察先での実情調査の概要は以上でありますが、今回の委員派遣に当たりまして、訪問先の関係者の方々に特段の御配慮をいただきましたことを、この場をお借りして心から御礼を申し上げたいと存じます。
以上で委員派遣の報告を終わります。
森本真治 の他の発言
2026-03-24 · 参議院予算委員会公聴会
○森本真治君 今、ITの投資の話もいただいて、DXとかですね、政府も非常に多岐にわたるそういう支援策のメニュー、私もよく見ていると電話帳ぐらいのメニューがありまして、ちょっとそこで…
2026-03-24 · 参議院予算委員会公聴会
○森本真治君 ありがとうございます。…
2026-03-24 · 参議院予算委員会公聴会
○森本真治君 ちょっと時間がなくなったんですけれども、八代公述人に一点だけ。
一極集中の問題の中で、大学の、地方の大学の在り方についてもいろいろ言及もこれまでされてきていると思…
2026-03-24 · 参議院予算委員会公聴会
○森本真治君 立憲民主党の森本真治でございます。
両先生には、本日は貴重なお話、ありがとうございました。
最初に、熊谷公述人に、日本経済が抱える課題ということで幾つか今日資…
2026-03-24 · 参議院予算委員会公聴会
○森本真治君 ありがとうございます。
それともう一つ、今日、熊谷公述人の資料の十六ページ、これ、日本の実質賃金は生産性と労働時間で米国に見劣りという資料があったので、ちょっとこ…
2026-02-26 · 参議院予算委員会
○森本真治君 予算委員会委員派遣の調査につきまして御報告いたします。
派遣団は、藤川委員長を団長とする十一名で編成され、二月九日及び十日の二日間、青森県を訪れ、東北地方の経済情…
2025-12-16 · 参議院本会議
○森本真治君 立憲民主・社民・無所属の森本真治です。
ただいま議題となりました令和七年度補正予算二案について、反対の立場から討論いたします。
二〇二二年のウクライナ危機によ…
2025-12-12 · 参議院予算委員会
○森本真治君 もし今準備していただいてあれば、例えば消費者物価指数なんかの御説明もいただけますかね。…
API / MCP 利用
国立国会図書館 国会会議録 API を構造化
REST: /v1/diet/speeches/search?speaker=森本真治
MCP: search_diet_speeches(speaker="森本真治")