○参考人(細谷雄一君) 重要な問題提起、御質問、ありがとうございました。
まず第一に、一般的に今のトランプ大統領の政治、内政、外交については、専門家の間でよく指摘されるのが、これが原因、トランプ大統領は原因ではなくて帰結であると、つまり、アメリカの社会や政治に巨大な変革が起きて、そしてその変化の帰結としてアメリカ国民がトランプ候補に投票して、大統領になったと。したがって、そのトランプ大統領の政策を無視することはできても、アメリカの国内社会あるいは世界全体で起きている巨大な変化というのは恐らく我々は無視してはいけないんだろうと思います。一体それが何を意味しているのか、そして、どういうような対応をしなければいけないのか。
で、リスクというものはどの程度あるかということなんですが、私、今のトランプ政権の政策のリスクというものが少なくともあの第一次政権よりもはるかに大きいと。それは、トランプ大統領というのは、本来は外交や政治に余り経験がなかった、ビジネスの世界から、不動産の世界から来た政治家、大統領が、いわゆるアダルツと呼ばれる非常に成熟した外交・安全保障のプロフェッショナルに囲まれて政策を運営していった。したがって、多くの点で第一次トランプ政権においては外交・安保政策がトランプ大統領のイニシアチブが実現したことと、しかしながら、それが余りアメリカの国益や国際社会にとって好ましくないということで軌道修正したことの両方があったんだろうと思います。
ところが、この一か月を見ていて、第一次政権との最大の違いはこの修正機能が働いていないと。つまり、トランプ大統領が徹底して忠誠心を持つ者だけを周辺に集めたことによって、仮にトランプ大統領が間違った判断をしたときに、修正がされずにそのまま前に進んでしまうというリスクが大きくなっている。
したがって、それがどの程度リスクがあるかということは、現段階でまだ主要なポリティカルアポイントメント、政治任用が決まっていませんので判断が難しいと思いますが、しかしながら、第一次政権のときに我々が記憶しているような政治よりもはるかに大きなリスクがあるということは我々は認識する必要があるんだろうというふうに思っています。
細谷雄一 の他の発言
2025-02-26 · 参議院外交・安全保障に関する調査会
○参考人(細谷雄一君) ありがとうございます。貴重な御質問、御意見いただきました。大変重要な課題だと感じております。
私の方から簡潔にお答えさせていただきたいと思います。
…
2025-02-26 · 参議院外交・安全保障に関する調査会
○参考人(細谷雄一君) ありがとうございます。
慶應義塾大学法学部の細谷と申します。
今日は、貴重な時間をいただきまして、このような私の方から説明をさせていただけることを大…
2025-02-26 · 参議院外交・安全保障に関する調査会
○参考人(細谷雄一君) 貴重な御質問ありがとうございました。
恐らく日本には二つの戦略を同時に進めることが必要だろうと思います。
まず第一に、今までは、例えばアメリカ、同盟…
2025-02-26 · 参議院外交・安全保障に関する調査会
○参考人(細谷雄一君) ありがとうございます。
やはり、おっしゃるとおり、国際社会の多数の国は、大国の一方的な都合によって現状変更し、領土を膨張するということに対して強い違和感…
2025-02-26 · 参議院外交・安全保障に関する調査会
○参考人(細谷雄一君) よろしいでしょうか。ありがとうございます。
なぜ今、自国中心主義が広がっているのか。これはもうポピュリズム、ナショナリズム、いろいろなものがございますけ…
2025-02-26 · 参議院外交・安全保障に関する調査会
○参考人(細谷雄一君) ありがとうございます。
まさにおっしゃられたとおり、経済的な相互依存が戦争を防ぐという考え方、これは元々のイギリスのマンチェスター学派と呼ばれるような、…
2025-02-26 · 参議院外交・安全保障に関する調査会
○参考人(細谷雄一君) ありがとうございます。
国連の安保理常任理事国入りというものでございますけれども、重要な日本外交のこれまでアジェンダであったと思います。
私は、二つ…
2025-02-26 · 参議院外交・安全保障に関する調査会
○参考人(細谷雄一君) 重要な御質問をいただきまして、ありがとうございます。
竹島の問題につきましては、まず第一に申し上げたいのが、今、今日の先ほどの私からの話の中でも申し上げ…
API / MCP 利用
国立国会図書館 国会会議録 API を構造化
REST: /v1/diet/speeches/search?speaker=細谷雄一
MCP: search_diet_speeches(speaker="細谷雄一")