○参考人(細谷雄一君) よろしいでしょうか。ありがとうございます。
なぜ今、自国中心主義が広がっているのか。これはもうポピュリズム、ナショナリズム、いろいろなものがございますけれども、やはり私の認識では、一九八〇年代以降の新自由主義とグローバル化によって、これらが多くの恩恵をもたらしながら社会に巨大なひずみや問題をもたらしていると。このグローバルな新しい情勢に基づく社会の様々な不平等、格差、ひずみ、問題というものに対して、それぞれのナショナルなガバメントというものが対応ができていない。本来だったら、国際的な課税もそうですが、本来であればプラットフォーマーに対して国際協力に基づいてやはり対応しなければいけないけれども、しかしながら、逆にそのことが、自国中心主義というものがより一層国際協力を難しくしていると。この矛盾というものが、悪循環というものが今の世界での困難を私は増幅させているんだろうと思います。
したがって、富が一部に偏在する極端な現在の新自由主義とグローバル化に基づくこの現状というものに対して、例えばアメリカのトランプ政権、あるいはアメリカのトランプ政権を生む大きな力となった有権者の人たちが社会の変革を求めているとしたら、この変革に対応できなければ、どれだけ国際協調を実現したとしても、これはかつての十九世紀のウィーン体制で王政貴族が中心となった秩序というものが二十世紀初頭に壊れたように、グローバルなエリートによってつくられた秩序というものもいずれ崩れていくんだろうと思います。
したがって、国際協調が重要ということと同様に、新自由主義やあるいはグローバル化が見落としてきた、取り残された人たち、まさにこの今日のテーマである包摂的な平和、取り残された人たちに対してどういうような恩恵をもたらすことができるか、それによって今我々が向き合っている問題というものを乗り越える何かヒントが得られるんだろうと思います。
細谷雄一 の他の発言
2025-02-26 · 参議院外交・安全保障に関する調査会
○参考人(細谷雄一君) ありがとうございます。貴重な御質問、御意見いただきました。大変重要な課題だと感じております。
私の方から簡潔にお答えさせていただきたいと思います。
…
2025-02-26 · 参議院外交・安全保障に関する調査会
○参考人(細谷雄一君) ありがとうございます。
慶應義塾大学法学部の細谷と申します。
今日は、貴重な時間をいただきまして、このような私の方から説明をさせていただけることを大…
2025-02-26 · 参議院外交・安全保障に関する調査会
○参考人(細谷雄一君) 貴重な御質問ありがとうございました。
恐らく日本には二つの戦略を同時に進めることが必要だろうと思います。
まず第一に、今までは、例えばアメリカ、同盟…
2025-02-26 · 参議院外交・安全保障に関する調査会
○参考人(細谷雄一君) ありがとうございます。
やはり、おっしゃるとおり、国際社会の多数の国は、大国の一方的な都合によって現状変更し、領土を膨張するということに対して強い違和感…
2025-02-26 · 参議院外交・安全保障に関する調査会
○参考人(細谷雄一君) 重要な問題提起、御質問、ありがとうございました。
まず第一に、一般的に今のトランプ大統領の政治、内政、外交については、専門家の間でよく指摘されるのが、こ…
2025-02-26 · 参議院外交・安全保障に関する調査会
○参考人(細谷雄一君) ありがとうございます。
まさにおっしゃられたとおり、経済的な相互依存が戦争を防ぐという考え方、これは元々のイギリスのマンチェスター学派と呼ばれるような、…
2025-02-26 · 参議院外交・安全保障に関する調査会
○参考人(細谷雄一君) ありがとうございます。
国連の安保理常任理事国入りというものでございますけれども、重要な日本外交のこれまでアジェンダであったと思います。
私は、二つ…
2025-02-26 · 参議院外交・安全保障に関する調査会
○参考人(細谷雄一君) 重要な御質問をいただきまして、ありがとうございます。
竹島の問題につきましては、まず第一に申し上げたいのが、今、今日の先ほどの私からの話の中でも申し上げ…
API / MCP 利用
国立国会図書館 国会会議録 API を構造化
REST: /v1/diet/speeches/search?speaker=細谷雄一
MCP: search_diet_speeches(speaker="細谷雄一")