参議院資源エネルギー・持続可能社会に関する調査会(2025-02-05)での発言
第217回国会
·第第1号号
·911字
○参考人(上野貴弘君) 御質問どうもありがとうございます。
まず、前置きとして、私自身は科学者ではないので、科学的知見はどうだということを、その中身について語る資格はないと思っているんですけれども、この気候変動の科学については、気候変動に関する政府間パネル、IPCCと呼ばれるところで七年に一回知見を取りまとめていまして、そこは、世界中の科学者が入る形でその時点での最良の知見を取りまとめるということをしているんですけれども、二酸化炭素始めとして温室効果ガスが気候変動を、温暖化を引き起こしているということについてはその評価の回を重ねるごとに確信度が上がっていき、一番最新のものでは疑う余地がない、議論の余地がない、アンイクイボーカルという単語を使っていましたけれども、という評価になっています。
もちろん、日本国内もアメリカもそうなんですけれども、その共通的知見に対して異を唱える方々が存在しているというのは、それもそれで事実ではあるんですけれども、私としては、そのIPCCで取りまとめた知見をベースとして気候変動対策を考えていくということが基本線であるのかなというふうに理解をし、私自身もその前提に立って研究活動をしてきたというところであります。
ただ、その人間活動によって温暖化が起きているというときに、ではその温室効果ガスの濃度が倍になったときにどれぐらい気温が上昇するのかとか、温度が上昇したときにどのような被害が出るのかといったところについては、研究の進展で不確実性が徐々に縮まってはいるものの、まだなお残る不確実性は大きいというところがありますので、どのレベルまで温室効果ガスを下げるということが本当にベストなのかというのは誰にも分からないまま、ただ被害が起きてからでは遅いというこの不可知な状態の中で今意思決定をしなければならないというのがこの問題の難しいところで、それゆえに常にこういう適切な政策の在り方については議論が絶えないというものだと理解をしています。
少し中途半端な答えになってしまっているところは自覚はあるんですけれども、以上とさせていただきます。どうもありがとうございます。