○福田(達)委員 ありがとうございます。
昨年も、春頃でしょうか、米国の関税の問題がありました。私、今はいませんが、笹川代議士とともに群馬県でございまして、群馬県には自動車会社の工場もございます。やはり、最初にトランプ関税の話が出てきたときに、ちょっと浮き足立った方が多かったと思います。なぜならば、悪い情報がとにかく回るんです。これでもってすぐに、こういう状況が出るに違いない、悪い影響が出るに違いないということが、私から見ますとそれは起きないんじゃないかということも含めて起きてくる、そういうことがあります。
やはり中小企業の世界というものは、情報が余り多くあるわけではありません。是非きめ細やかに、何が今話されているのか、そして何が本当は起きないのかということも含めて対応していただきながら、今大臣がおっしゃったようなきめ細やかな対応をしていただきたいというふうに思っておりますので、よろしくお願いいたします。
さて、ここから各論に入らせていただきたいというふうに思います。
経済、産業を取り巻く環境というのは、私が見ていまして、コロナを経て大きく変わったというふうに感じています。
世界的には、国際的な産業再編、産業転換が進んでいると思いますし、また、AIを始めとした新しい技術の進展だとか、若しくはそれを軸とした新しいものやサービスが誕生してきている。そしてまた、国の形、世界の形も変わりつつある。そして、何よりも世界中の人の価値観の転換が随分進んだなというふうに考えております。
日本では、それに加えまして、日本特有のものとしまして、四半世紀ぶりにデフレからインフレへの転換、しかもこれが急速な転換をしてきているというふうに感じています。安倍政権からこちら、緩やかなインフレ社会を目指す、これをやってきたわけでありますけれども、コロナの最終盤からウクライナ戦争を経て、これが急速に日本の国内に入ってきたというふうな感じがあります。四半世紀デフレの社会にいた国民若しくは経営者にとりまして、この急速な変化というのは余りに速過ぎた、計画的ではなかったというふうに感じております。
しかし、じゃ、デフレからインフレ社会への転換を止めればいいのかというと、私はそうは思っておりません。
デフレ社会というのは、今日あるものの価値が何もしなくてもあしたは上がる、そういう世界であります。すなわち、何もしない若しくは動かないということも選択肢の一つだという社会であると思っています。ただ、これは、働きや価格で評価されない、緩やかに活力を失う社会だと思っています。いいものをつくる、いい知恵を出す、力を出す、汗をかく、しかし、その知恵、力が必ずしも価格に反映されない、そういう社会だというふうに思っています。
一方、緩やかなインフレ社会というものは、今日あるものの価値が、何もしなければ物価上昇分、あしたは価値が下がる社会であります。一方で、価値ある行動をすれば、若しくは価値あるものやことをつくれば、知恵を正しく出した人にとってはこれが高く評価される社会になっているということだと思います。
このような変化が起きたということ、そして、実はこれは、十三年間ですか、我々が目指してきたことであります。この変化の時代が我々が元々目指していたところに落ち着いたんだということを我々全員が覚悟する、腹落ちをするということがまず肝要なんだというふうに思います。変化をしようというふうに思えれば、我々の周りには武器もあるしチャンスもある、そういうふうに私は思っております。
私は、冒頭、先ほど東日本大震災について触れましたが、昨日、赤澤大臣が省内で訓示をされました。これをネットで拝見いたしました。私の地元であります御巣鷹山にも冒頭触れていただきました。役所に入られた二年目ですか、御巣鷹山の事故を経験された、このことが原点だというふうなことをおっしゃっておりましたし、またこれまでも、防災に対する思いというものは、時につれて大臣から伺ってきた。しかし、この訓示を拝見しまして、改めてその思いに深く感銘を受けたところであります。
その中で、大臣が、正常性バイアスとの闘いという話をされました。人間というのは、非常時とか変化に直面した際に正常性バイアスが働いて、これまでと同じ方向性に行こうとする、まだ大丈夫だ、自分は大丈夫という心理になってしまって対処が遅れ、そしてその結果として被害が大きくなる、これが正常性バイアスだというふうに大臣が御説明されていました。しかし、率先して行動を起こす、又はグループに率先して行動を促すリーダーが一人いれば、そのグループはほかのグループに比べても助かる確率が高いということをお話しされていました。
今回の我が社会が直面する変化というものは、私は不可逆だと思います。世界の変化は、我々が変えられるものではない、これはしっかり対応していくものだと思いますし、デフレからインフレというこの変化も、我々は受け止めた上で、しっかりと働けば評価がされるんだ、その思いを持つ人を一人でも増やしていく、そういうチャンスだというふうに考えるべきだと思いますが、これはやはり、四半世紀デフレにいた人からすると、なかなか難しい。
政治には、この正常化バイアスを脱して、変化はチャンスに変えられるんだということを腹落ちさせるリーダーシップが求められると思いますけれども、この大きな環境の変化を経済産業のリーダーであられます赤澤大臣がどう捉えているのか、その上で中小企業者群にどのようなメッセージを発するのか、お尋ねしたいと思います。
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API / MCP 利用
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