○参考人(武本俊彦君) 質問ありがとうございました。
先ほどのどなたかの質問に対してもお答えしましたけど、農業と工業との違いということを踏まえた方がいいと思うんですよ。
農業の場合は、どこまで行っても供給は弾力的に変動することができないものですから、そのときの需要の水準に規定されちゃうという関係があります。それは、値決めの仕方も、交渉で決めるのではなくて競りとか入札のやり方になっちゃう、典型的なやつはですね、という決め方になります。したがって、生産サイドからすると、コストが全然償われない状態が起こってしまうというのが常態化しています。
それに対して、製造業の場合はどういうことが起こるかというと、供給サイドが必要なコストを積み上げて、そのコストで売れるように供給量を絞るというやり方ができます。そのことによって、どうしてもその商品を買いたいということになれば、供給サイドの提示した価格で買わざるを得ないという、そういう構造ができ上がってくるという意味で、工業と農業とのその値決めの仕方が全然違うということをまず押さえておく必要があるだろうと。
ですから、需要と供給によって自動的に決まりますよというのは、典型的にやっぱり農産物、それも需要の方向性で決まるという形になってくる。だから、それだけやっちゃうと農家は常に赤字でやっていかなきゃならないということになりますから、それをどうやって再生産ができるようにしていくのかという工夫をしなきゃいけない。
それが、例えば市場取引だけではなくて、数年間の先渡し契約みたいなものをどうやって、つまり価格と量を春先にもう決めちゃって、それで農家の経営を安定させるといった形を取るのか、あるいは、大規模農家なんかは今でもやっていると思いますけれども、先物取引でリスクを自らヘッジしていくというやり方もあり得るわけじゃないですか。
それらでもどうしようもない部分というのはきっと残るんだろうと思うんです。そこのところを再生産を確保するために、直接支払というのか、それとも保険方式というのか、名前はどうでもいいんですけど、そういうものを、つまり財政負担によって再生産を維持するというところを入れるべきかどうかというのは、すぐれて政策判断になってきますと思っています。
武本俊彦 の他の発言
2026-06-23 · 参議院農林水産委員会
○参考人(武本俊彦君) 御質問ありがとうございます。
結論から申し上げれば、今の先生の御主張を成り立たせるためには、備蓄の定義を、供給の不足に伴いというところを変えなければなら…
2026-06-23 · 参議院農林水産委員会
○参考人(武本俊彦君) 御質問ありがとうございます。
基本的には今の長谷川参考人と同じ考え方を私は取っておりまして、農業という産業の場合、どうもやっぱり製造業とか工業とのバラン…
2026-06-23 · 参議院農林水産委員会
○参考人(武本俊彦君) ありがとうございます。
非常に難しい話なんですけれども、何で農業に限って需給調整だとか暴落が起こったときに保護しなきゃいけないんだという議論が起こってし…
2026-06-23 · 参議院農林水産委員会
○参考人(武本俊彦君) ありがとうございます。
皆さんと、他の参考人と基本的に同じなんですけど、要するに、価格に着目するのは何かというと、やはりその経営者としての才覚を磨いてい…
2026-06-23 · 参議院農林水産委員会
○参考人(武本俊彦君) 非常に難しい話なんですけれども、基本的には、別に農業に限らず、どんなビジネス、事業であっても、事業者は需要に応じて、つまり売れる分を生産していくという発想で…
2026-06-23 · 参議院農林水産委員会
○参考人(武本俊彦君) お手元に私のコメントの要旨が行っているかと思います。これに沿って、十五分間という時間でございますので、簡潔に説明していきたいと思います。
二ページ目は、…
2026-06-23 · 参議院農林水産委員会
○参考人(武本俊彦君) ありがとうございます。
結論的に言えば、今おっしゃった御質問の趣旨は、やはり基本法に遡って、どうするんだという、こういう議論をしない限りは、やっぱり中長…
2026-06-23 · 参議院農林水産委員会
○参考人(武本俊彦君) 御質問ありがとうございます。
なかなか難しい問題なんですけれども、冒頭申し上げたかと思うんですけれども、食糧法という法律は、基本的には生産者が作った米を…
API / MCP 利用
国立国会図書館 国会会議録 API を構造化
REST: /v1/diet/speeches/search?speaker=武本俊彦
MCP: search_diet_speeches(speaker="武本俊彦")