○松田学君 参政党の松田学です。
私は、会派を代表し、政府提出の皇室典範等の一部を改正する法律案に関連して、賛成の立場で発言いたします。
参政党は、令和四年の結党以来、天皇を中心にまとまる平和な国をつくることを綱領に掲げてまいりました。参政党が独自に策定した憲法草案の前文においても、天皇は、いにしえより国をしらすこと悠久であり、国民を慈しみ、その安寧と幸せを祈り、国民もまた天皇を敬慕し、国全体が家族のように助け合って暮らすとしております。
アマテラスオオミカミにつながる初代神武天皇以来、日本の皇室は例外なく父親の血筋、すなわち男系で皇位をつないできました。天皇が祭祀王として国民の安寧を祈る存在であり続けられるのは、神代からの神聖な血統を継承しているからであります。女系天皇の容認は、この文化的根幹を揺るがすとともに、天皇家の血統が女系天皇の父親の家系の血統に変わるため、王朝交代につながると考えられてきました。
皇室について、こうしたいわゆる易姓革命の立場を取らないのが、二千六百八十六年にわたる日本の伝統であります。一つの血統で男系継承を維持してきた国はほかになく、この比類なき伝統こそが日本の国柄であり、過去、現在、未来へとつながっていく日本の国の一体性を示すものであります。これを時の政治判断に左右されて変更すべきではありません。
我々参政党は、天皇が天皇であるゆえんは、このように古来より絶えることなく連綿と続いてきた万世一系にあると考えております。どの国にもそれぞれの国の国柄や国の形を示す独自の国体がありますが、日本の国体とはすなわち天皇であり、天皇とはすなわち男系継承であって、これを守ることは日本を守ることと同義であると考えております。
そのため、私たちの祖先は天皇の男系継承を守るべく大変な努力を重ねてきました。一例が、江戸時代の新井白石による閑院宮家の創設であります。当時の皇室は、財政難から、皇太子以外の王子は出家するのが慣例でした。高名な学者であり、正徳の治でも有名な新井白石は、これを目の当たりにし、皇統の断絶を危惧して、第六代将軍徳川家宣に進言し、幕府の資金による閑院宮家創設を成し遂げました。そのおかげで、約七十年後、第百十八代後桃園天皇が急逝し、男系男子が途絶えた際に、この閑院宮家から第百十九代光格天皇の即位がかないました。令和の今上天皇がこの光格天皇の皇統を受け継いでいることからも、白石の功績がいかに大きなものであったかが分かります。このほかにも、皇統を守り抜くための先人たちの努力は数多くの史実が示すところであります。その思いを私たちは無に帰すことはできません。
そして、今般、政府から皇室典範改正法案が提出されましたが、養子皇族男子がもうけられたお子様が男子であった場合には皇位継承資格を有すること、また、内親王、女王が御結婚後、皇族の身分を保持された場合、その配偶者や子が皇族とならないことが明確になりました。皇位の男系継承はより安定的なものとして確保されたことを高く評価しております。
これらが国会の総意を条文に落とし込んだことに伴う必然的な帰結であることは、既に政府が説明しているとおりだと考えます。
本年一月、各党の参議院議員とともにイタリアの国会を訪問した際、イタリアの重鎮議員から、今、世界秩序が激変し、分断へと向かう中にあって、日本が長い歴史を通じて営んできた和と調和の価値観の重要性がますます高まっているとのお話がありました。新たな文明の在り方が模索されている昨今の世界にあって、これからの地球文明をリードする模範として期待される日本独自の国柄や価値観は、天皇の下に、私たち日本人が長い歴史を通じて受け継いできたものであります。
天皇の存在とその役割、男系皇統を守るために我々の先人が並々ならぬ努力で積み上げてきた歴史的な重みを、令和の現代を生きる日本国民一人一人が知り、男系によって皇位を安定的に継承していくことは、日本にとっても、そして世界の平和的な秩序の上でも極めて重要であります。
私たち参政党は、今後もその重要性を広く訴え続けてまいることを申し述べ、賛成の討論とさせていただきます。
御清聴ありがとうございました。
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