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北村喜宣 ·上智大学法学部教授

参議院環境委員会(2024-05-07)での発言

第213回国会 ·第第7号号 ·1,678字
○参考人(北村喜宣君) スーパー優良事業者という言葉を書いた論文は確かにございました。超マイナーな雑誌に書いたのによく見付けたものだというふうにびっくりしましたけれども。  一つは、最初から最後まで一貫して責任を持てる、これは排出事業者との関係で、この方に頼めば最後まで全部やっていただけると、これが出す側からとって一番安心であることは確かですよね。しかし、それにはかなりの大きな投資、施設、設備、人員等が一つにあることがこれまた確実でありますから、そういうものが日本国にあるのかということになれば、恐らくは両手で数えられるぐらいの方々がそろうかなというぐらいのことであります。これは廃棄物リサイクルの分野では有名な話ですけれども、ドイツでは、アメリカではというところはかなり大きな会社が廃棄物の処理をなさっており、かなりそういうのに近いところがございます。  しかし、加藤参考人がおっしゃいましたとおり、日本国の場合は経緯もございまして、中小ということでございますけれども、まだまだ多いということであります。私は業界の人間でもございませんのでお気楽にこういうことを言うわけですけれども、かなりそういうところの方々がMアンドA等々を通じて体制を強化されて、排出事業者と言わば対等に話ができるようなところまで自分たちの地位を上げていただくというのが一つの将来方向なのかなということを考えているところでございます。今回の法案にそれがインプットされているのかということではありますけれども、これは明確な形ではないのかなという感じはいたします。  今回の法案の大きな特徴は、先ほど原田参考人もおっしゃいましたけれども、廃棄物の種類を問わず、全ての廃棄物事業者に対してあるアプローチをしていることなんですね。ただ、全てについて同じくやっているわけじゃなくて、特定産業廃棄物処分業者というかなり大きなところが想像されますけれども、そこについては、判断の基準となるべき事項を守れ、やれというふうに具体的に義務付けていることなんですね。それ以外の方については、そうではなくて、言わば行政指導でそういう方向に向かってくださいねと、こういうふうにおっしゃっています。  そういう方向に向かうことがあるかどうかというのは、これから議論されます判断の基準となるべき事項がどのように作られるのかということが大きいかなと思っております。これを、言わば全ての廃棄物事業者を想定した一枚岩で作るのか、それとも、そうではないところと考えて二枚で作るのかということが一つはポイントかなというように考えております。  これを余り低いレベルにしちゃいますと、政策効果が余り行きませんよね。でも、余り高過ぎると誰も付いてこられないということになりますので、この辺りは、環境省がどうお考えかは存じませんけれども、一つのポイントかなというように思っております。  容器包装ならば、プラスチックならばというふうに限定すると、ある程度の同一性が見えるので一枚岩でいいのかもしれませんけれども、包括的にやろうとすると、かなり多くのものを取り込まなくちゃいけないとなってまいります。そうした点について、先ほど加藤参考人もありましたけれども、きめ細かな処理業者の側の御要望、実態を踏まえたものでないと絵に描いた餅ということもございましたから、そういうこともあろうかと思います。  そして、その延長線上に、私自身は、この産業廃棄物でございますれば、産業廃棄物処理業の許可基準というものも将来的には一枚岩じゃなくて例えば二つにすると。一種、二種というふうにして、より高度化した対応をできる業者については、厳しい基準ではあるけれども規制を例えば緩和する、全国展開をより容易にすると、こういう形で、この国のリサイクル、産業廃棄物処理、あるいは再資源化等、コストパフォーマンスよくやっていけるような体制への変革というのが、これは国際的な状況に鑑みても不可避ではないかなというように考えているところであります。

北村喜宣 の他の発言

2024-05-07 · 参議院環境委員会
○参考人(北村喜宣君) この基本方針でありますけれども、再資源化ということを基本に据えております。再資源化は誰がやるかというと、基本的には処理業者の方がなさるということにはなります…
2024-05-07 · 参議院環境委員会
○参考人(北村喜宣君) 上智大学法学部で環境法の研究教育をしております北村喜宣です。  本法案の作成には全く関与はしてございませんけれども、環境法政策の観点から、八項目に関しまし…
2024-05-07 · 参議院環境委員会
○参考人(北村喜宣君) 日本国の廃棄物リサイクル法制に欠けているものは何なのかと申しますと、先ほども関係参考人からも御発言ございましたが、やはりインセンティブというのの制度化という…
2024-05-07 · 参議院環境委員会
○参考人(北村喜宣君) ビッグデータと申しますのは、この法案が実施されますと、恐らくかなり収集することは可能になってくると思います。先ほど申しましたとおり、制度的には報告制度を通じ…
2024-05-07 · 参議院環境委員会
○参考人(北村喜宣君) 自分の学生のことを思い起こすと、やはり自信が、知識に自信がないからはっきりしたことは言えないという傾向は確かにあるのかなとは思います。ただ、このデータは十六…
2024-05-07 · 参議院環境委員会
○参考人(北村喜宣君) これまで、排出事業者の責任というのは、廃棄物リサイクルに関しては、環境との関係ではなかったとも言えるんですね。なぜかと申しますと、最終処分をするわけではござ…
2024-05-07 · 参議院環境委員会
○参考人(北村喜宣君) 方向性としてはお二方の参考人の方と全く同意見でございます。  法的にどうかということでございますれば、やはりこの国の基幹的な法律である環境基本法と循環基本…
2024-05-07 · 参議院環境委員会
○参考人(北村喜宣君) 自治体に処理責任があるのは一般廃棄物、家庭ごみですよね。これは六条の二というところに市町村はというふうに書いてございますから、これはクリアなんですね。事業系…

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