○参考人(井上聡君) 御指摘、御質問ありがとうございます。
この信託の仕組みがビルトインされているというのは、この担保の非常に大きな特徴だと思います。
いい面は、二つ。
一つは、担保実行の適正化というんでしょうか、レンダーという最もその担保実行に利害がある人とは別の金融機関である信託会社あるいは信託銀行が担保権者となって実行に関わるということによって、不適切な実行というのの歯止めになり得るというのが一つあろうかとは思います。
もう一つが、もう一つのメリットというのは、今回、カーブアウトとよく呼ばれていますけれども、私が申し上げた先ほどの説明の二つ目の穴ですね。個人的には私はその穴は小さい方がいいと思っているのですが、その穴を、でも、つくった以上は、それを受託者で受け止めて、清算あるいは破産手続につないで、そこから一般の無担保債権者に分配するという手続が必要になりますが、そのための道具としての意味があると、これが二つでございます。
ただ、デメリットというのは、こういう仕組みを導入することでこの担保の仕組み自体が複雑化し、場合によっては高コスト化するおそれがあるということでして、これは、担保である以上、いかにその皆にメリットを共有していくかという過程で、毎回毎回、ドキュメンテーション、契約の作成が大変で、非常に交渉もやらなきゃいけないということになると、実際には使われなくなろうかと思います。ですから、コストを下げるために、この信託というのをある程度標準化していったり、比較的みんなが利用する前にどんなものかが分かりやすくなるような、実務の積み上げで標準化していくというんでしょうか、そういう形でコストを減らしていくという努力は必要になろうかと思います。
井上聡 の他の発言
2024-05-30 · 参議院財政金融委員会
○参考人(井上聡君) ありがとうございます。
この名前が変わったというのは、実はその金融審のワーキングの報告書が出た後、法案の作成段階で変わったということを私も聞いたということ…
2024-05-30 · 参議院財政金融委員会
○参考人(井上聡君) 私も、そうですね、どういう部分を法制審で、どういう部分を金融審でということについて、それ自体に関与しておりませんので、どういう事情でどこで議論されるのかという…
2024-05-30 · 参議院財政金融委員会
○参考人(井上聡君) 御質問ありがとうございます。
事業性融資というのは、先ほども申し上げたように、もう二十年も前からやろうやろう、やるべきだやるべきだと言われてきたのに、なか…
2024-05-30 · 参議院財政金融委員会
○参考人(井上聡君) 私よりも金融機関の人に聞かないと本当のところよく分かりませんが、本当の新興企業にこの担保を使って融資できるかというと、物すごくスタートアップしたばかりでは難し…
2024-05-30 · 参議院財政金融委員会
○参考人(井上聡君) ありがとうございます。
なかなかその担保権の力によって人を縛るということは無理なんだろうと思います。ただ、様々なファイナンスで、担保契約に限らずですけれど…
2024-05-30 · 参議院財政金融委員会
○参考人(井上聡君) 御質問ありがとうございます。
おっしゃるとおり、企業価値の評価というのは非常に難しくて、見立てによって大きくぶれるというのもおっしゃるとおりだと思います。…
2024-05-30 · 参議院財政金融委員会
○参考人(井上聡君) ありがとうございます。
通常の事業の範囲という言葉は、例えば集合動産譲渡担保において通常の営業の範囲というような表現が判例で確立しておりまして、普通に事業…
2024-05-30 · 参議院財政金融委員会
○参考人(井上聡君) 皆さん、こんにちは。本日は、貴重な機会をいただきまして、誠にありがとうございます。
実は、先日も、企業価値担保について衆議院の財務金融委員会で参考人として…
API / MCP 利用
国立国会図書館 国会会議録 API を構造化
REST: /v1/diet/speeches/search?speaker=井上聡
MCP: search_diet_speeches(speaker="井上聡")