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井上聡 ·長島・大野・常松法律事務所/弁護士

参議院財政金融委員会(2024-05-30)での発言

第213回国会 ·第第15号号 ·744字
○参考人(井上聡君) 御指摘、御質問ありがとうございます。  この信託の仕組みがビルトインされているというのは、この担保の非常に大きな特徴だと思います。  いい面は、二つ。  一つは、担保実行の適正化というんでしょうか、レンダーという最もその担保実行に利害がある人とは別の金融機関である信託会社あるいは信託銀行が担保権者となって実行に関わるということによって、不適切な実行というのの歯止めになり得るというのが一つあろうかとは思います。  もう一つが、もう一つのメリットというのは、今回、カーブアウトとよく呼ばれていますけれども、私が申し上げた先ほどの説明の二つ目の穴ですね。個人的には私はその穴は小さい方がいいと思っているのですが、その穴を、でも、つくった以上は、それを受託者で受け止めて、清算あるいは破産手続につないで、そこから一般の無担保債権者に分配するという手続が必要になりますが、そのための道具としての意味があると、これが二つでございます。  ただ、デメリットというのは、こういう仕組みを導入することでこの担保の仕組み自体が複雑化し、場合によっては高コスト化するおそれがあるということでして、これは、担保である以上、いかにその皆にメリットを共有していくかという過程で、毎回毎回、ドキュメンテーション、契約の作成が大変で、非常に交渉もやらなきゃいけないということになると、実際には使われなくなろうかと思います。ですから、コストを下げるために、この信託というのをある程度標準化していったり、比較的みんなが利用する前にどんなものかが分かりやすくなるような、実務の積み上げで標準化していくというんでしょうか、そういう形でコストを減らしていくという努力は必要になろうかと思います。

井上聡 の他の発言

2024-05-30 · 参議院財政金融委員会
○参考人(井上聡君) 御質問ありがとうございます。  非常に難しく根本的な御質問、むしろ御意見をいただいたように思いますが、三つございますので一つずつ申し上げます。  どんなと…
2024-05-30 · 参議院財政金融委員会
○参考人(井上聡君) これはなかなか一概に言えないだろうと。ただ、やっぱり、債務者自身が自分の企業価値を百だと思っているのに今企業価値担保を設定して貸している金融機関が八十しか貸し…
2024-05-30 · 参議院財政金融委員会
○参考人(井上聡君) ありがとうございます。  この企業価値担保というのがどのぐらいの規模の、あるいはどのぐらいのステージの借入人に使われるようになるのかというのはなかなか見通し…
2024-05-30 · 参議院財政金融委員会
○参考人(井上聡君) おっしゃるとおりで、刻む担保を重ね付けし、幾つかの別の銀行から借りるために使うというようなパターンと、それから、特定の銀行から包括的に濃い関係をつくるというパ…
2024-05-30 · 参議院財政金融委員会
○参考人(井上聡君) 皆さん、こんにちは。本日は、貴重な機会をいただきまして、誠にありがとうございます。  実は、先日も、企業価値担保について衆議院の財務金融委員会で参考人として…
2024-05-30 · 参議院財政金融委員会
○参考人(井上聡君) ありがとうございます。  どういう制度になっていくのかちょっとよく分からないところがございますが、担保のルールを変えればいきなり事業性融資が進むというわけで…
2024-05-30 · 参議院財政金融委員会
○参考人(井上聡君) ありがとうございます。  それがまさに乗っ取り目的でという悪用だと思います。それは、別の言い方をすれば、この担保を利用せずに、担保を取るなりあるいは担保を取…
2024-05-30 · 参議院財政金融委員会
○参考人(井上聡君) ありがとうございます。  現在、普通の一般的な事業会社がお金を借りるときというのは、日本では、全資産担保ではなくて、抵当権を付けてA銀行、別の動産担保を付け…

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