参議院地方創生及びデジタル社会の形成等に関する特別委員会(2025-03-25)での発言
第217回国会
·第第3号号
·1,806字
○国務大臣(平将明君) データ・フリー・フロー・ウイズ・トラストですね、DFFTは私も思い入れが非常に強くて、今委員御指摘のとおり、二〇一九年のダボス会議で安倍総理の提唱でありました。
私の問題意識は、データ・ドリブン・エコノミーで、データ自体が価値を生み出すという世界観ですよね。日本は物づくりが得意なので、例えば自動車なら自動車で、原材料と売値のこの差額が利益なんだけど、実はテスラは車自体がIoT端末になっていて、そこからデータを吸い上げて、ビッグデータでAIで読ませて、アルゴリズム改変して自動走行の技術がアップデートをされて向上していくという、データそのものが価値を生み出すということで、このデータの付加価値を生み出すところが、物づくりは物づくりで大事なんですけど、そこから先のデータを生み出すところがどんどん比重が大きくなっているというのがデータ・ドリブン・エコノミーの本質だと思います。
そんな中で、EUは、例えばこれ、データといってもいろいろあるんですけど、個人情報に関しては、EUはGDPRということで非常に個人情報保護の方に規制かちっとやっていると。アメリカは、GAFAMとかテスラもそうですけれども、デファクトスタンダードを取りに行って、何かもめ事があったら司法で解決と。中国は、これもうガバメントアクセスも含めて大分我々と違う仕組みで動いていると。
そういった中で、私の問題意識は、EUとアメリカがちょっとそっぽを向いているとこれちょっと大変なことになるから、これ何とかしなければいけないという問題意識の中で、安倍総理がDFFTとダボスで言われて、その後、G20大阪サミットでまさにそれを提唱されたということで、これは本当に日本にとっても非常に重要だというふうに思います。
ウイズ・トラストは、その価値観を同じくする国々がどうルールを作っていくかということだし、我々としてはEUとアメリカのルールをどう整合的にまとめるかということでありますし、また、レギュレーションに限らないと思うんですよね。
ウイズ・トラストを実現するためには、例えばテクノロジー、日本は秘密計算技術みたいな秘密を守りながらアウトカムを出すような技術があったり、あとは、最近、PETsという、プライバシー・エンハンシング・テクノロジーというようなテクノロジーも出てきましたので、そういった価値観共有してルールを作ったり、テクノロジーを入れてウイズ・トラスト、だから、データの自由な流通をトラストとともに実現するというのがDFFTなんだろうと思っています。
広島サミットは、私の前の大臣の河野さんに、これはもうG7で取り上げるべきだと、私は一議員でありましたけれども、かなり強く提案をいたしまして、G7広島サミットでもDFFTが取り上げられ、アジェンダにですね、その国際枠組み、IAPというのの設立が承認をされて、そのサミットの同年十二月にはOECDの下にIAPが設立をされて、データの越境移転に関する国際的なルール、制度づくりについて一貫してリーダーシップを発揮をし、取組を進めてきたところであります。
さらに、二〇二四年の、去年のイタリアのプーリア・サミットでは、データとやっぱりAI、AIレディーじゃなきゃいけないので、AIなどこういったものに対することが議題になり、遺伝情報とかそういったセンシティブデータの活用におけるデータ保護や安全確保の措置を含むデータセキュリティーについて、新たなDFFTの新たな柱として議論が行われたところでございます。
さらには、日本が設立を主導した今のAIPでは、各国規制の透明性の改善や、プライバシーや企業秘密を守りながら国際的に活用するための技術と基準に関するプロジェクトが進んでいます。日本も含む世界各国の専門家を巻き込んで、国際ワークショップをG7の会合に合わせてオタワで開催することも予定をしております。
日本はこれからも、国際的なルール、制度づくりと信頼性を確保する技術の両面から、我が国の企業のニーズも踏まえて、我が国のデジタル社会が堅持すべき価値を実現をし、国内外の、国内外一体的なデータの価値を最大化できる世界をつくっていきたいというふうに思っております。そのためにもDFFT、しっかり着実に推進をしていきたいと考えております。