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平岩俊司 ·南山大学総合政策学部教授

参議院北朝鮮による拉致問題等に関する特別委員会(2024-06-07)での発言

第213回国会 ·第第4号号 ·836字
○参考人(平岩俊司君) 先ほど申しましたように、北朝鮮側が日本側に求めているものは日本との関係正常化でありますから、その関係正常化をする、やる気があるのかどうかということを、恐らく去年の五月から今年の三月ぐらいまでに北朝鮮側が考えたことなんだろうと思います。  実際に、小泉総理の直属のスタッフが日朝交渉を行ったという報道もありますけれども、私自身はそうした報道の真偽について判断する立場にありませんので、それが実際どうかはよく分かりませんけれども、少なくともその北朝鮮側が発表しているものを見ると、拉致問題は既に解決済みであると、それから自分たちの正当防衛権、これを認めろという、今の北朝鮮が行っていることを全て受け入れるということを前提に日朝交渉の進展というものを主張しておりますので、日本側からすれば当然これは恐らく受け入れられるものではございませんので、私は、やはり今のその動きというものが本格的な流れにつながっていくものではないと、残念ながらそうした流れではないというふうに考えております。  ですから、恐らく日本政府がすべきことは、北朝鮮側がかたくなにその姿勢を変えない、拉致問題は既に解決済みである、それから、当然その安全保障の問題もありますので、自分たちのその防衛権を、自主防衛権というものをこれを主張するという立場を改めさせる、ここが交渉の最初のその入口なんだろうと思っております。それがない限り、残念ながら、この日朝の接触というものが本格的な日朝交渉につながっていくということはないんだろうというふうに思っています。  今の段階でその日朝の国交正常、日朝の正常化、ごめんなさい、日朝のその交渉が本格的に進むということは、北朝鮮側が設定したその条件を日本側がのむということになりますので、これは日本側としてはあり得ないと思いますので、今の段階でいうと、まずはその北朝鮮側の基本的な姿勢を改めるというところでの交渉ということになるんだろうと思います。

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