衆議院東日本大震災復興・防災・災害対策に関する特別委員会(2025-04-15)での発言
第217回国会
·第第5号号
·936字
○栗田参考人 この問題は非常に深刻でして、指定避難所と福祉避難所、指定避難所に関しては、指定避難所だけじゃなくて自主避難所もある、阪本先生がおっしゃいましたけれども、そのほかに一・五次、二次避難所、今回の石川県が対応した、そのほかに県内避難、県外避難があった。だから、避難といっても非常に多岐にわたったということがございます。
その中で、例えば、福祉避難所といいますけれども、福祉避難所というのは、指定していた社会福祉施設に、ベッドが何床空いているかみたいなところで入れていくんですけれども、能登半島地震ではほぼ使えなかった。要するに、断水していますから営業できないわけですね。自分のところも被災していますから、だから、とにかく福祉避難所が活用された例は本当に少ないと思います。
なので、私もトイレを借りて出ていこうと思ったら、おじいちゃんがこうやってドアにつかまって、漏れる、漏れると。八十代のおじいちゃんですね。おじいちゃん、お連れしましょうかとやるんですけれども、後ろからお母ちゃんが来て、だから、おじいちゃん、一人で出歩いちゃ駄目だと言ったでしょう、この人はふだんから私がいないとトイレができないのと。多分、デイサービスをやっていた人です。そういう方々も一般避難所に来るわけですね。それで、用を足してこられたときに、一緒にお連れしたときに、やはりあのおじいちゃん臭いとか臭う、また戻ってきたとひそひそ声が聞こえる。人権問題ですよ、これは。人の尊厳の問題に直結する問題。ここをしっかりと、どう対応していくかというのは非常に大きな課題だというふうに思います。南海トラフが起こったらこれどころじゃないということもございます。
そういう方々が、避難所で生活できないので、在宅におられます。さっきJDFの方が言われましたけれども、結局、避難所に行っても不自由な生活なので、自宅にとどまるしかないという方々もたくさんいる。でも、その方々は助けてと言ってこないので、だから、被災高齢者等把握事業なんかを使って、今回、一万五千人に対して四千人の支援員が訪問したということをやったのもその理由ですよね。
ということで、なかなか課題は非常に深いということでございます。