○糸井昌信君 お答えいたします。
おっしゃるとおり、九〇年の六月に施行になった入管法改正ですけれども、当初はやはり、資料にもあったとおり、出稼ぎという、日本でいえば出稼ぎみたいな扱いだったと思うんですね。本人たちもそうだったですね。
来た当時は、どのくらい日本にいるんですか、やはり短期間で帰るとか未定という回答が多かったんですけれども、徐々に、だんだん、今皆さんに聞くと、例えば、もう帰らないよと言うお子さんがいるし、親の方は、いや、帰るんだといまだに言う人がいます。恐らく帰れないんじゃないかなと思うんです。ですから、日系人の場合は本当に長期化する、これからも日本にい続けるのではないかと私は思っています。
やはり、先ほどから申しましたように、二世代、三世代の代になっています。いわゆる二世代効果、三世代効果、本当に格差社会、日系人の中の格差社会です。
それで、先ほど言ったように、お子さんが日本の学校に行って、小学校、中学校、高校、大学、本当に社会人として日本で立派に働いている方もいらっしゃいます。ブラジル人学校へ行って、すぐに帰るんだという考えで恐らくブラジル人学校へ行ったんだと思うんですけれども、結局、学歴は日本ではつかなくて、やはり親と同じような職業で働くような方、あるいは、単身で来た方も、地域ではそのままなじめないままで暮らしている方。
もう一つは、これからは高齢化社会の問題が出てきます。当初来たときは、彼らも長く見なかったので、健康保険とか、特に年金に入っていなかった方もいます。これからはそういった問題も出てくるんじゃないかなとは私は思っているんですね。
ただ、先ほど申し上げたとおり、地域に根差している方というのは多くいるんですね。例えば、私どもはこういった会報を毎年作っているんですけれども、この会報の編集や印刷をやってくれているのは、国籍でいうとブラジルの方なんですよ。我々の会とすると、本当に国籍に関係なくいろいろと自分たちの能力を生かしてくれる、そういった人材が多いということですね。
これからの問題とすれば、やはり高齢化社会の問題があったり、それと、職業についても、就くにしても国籍条項、大泉町長が国籍条項を撤廃するんだというような発言もありましたけれども、彼らを見ていると、将来の夢は何ですかと聞くと、消防士になりたいとか言う子供もいるんですよ。ただ、群馬県では国籍条項にひっかかるから無理かな、そんなことを思ったり、彼らの夢をやはりかなえてやりたいようなことも考えていきたいとは思っているんですけれども。
それと、技能実習制度でいうと、例えば、単身で来た方が家族帯同ができない。家族帯同はできないんだけれども、日本に来て恋愛関係に陥ったりして、いろいろと問題になっている方も中にはいます。だから、よく私は言われるんだけれども、人間が来るわけですよと。家族帯同がない、駄目なんだよ、結婚しても難しいんだよという話をすると、人間が来るんだよということをよく日系人の方に言われます。
ですから、そういった問題も、先ほど来、人権問題の話も出ていますけれども、なかなか難しい問題もあると思うんですけれども、そういった問題も一歩一歩、これから先、多文化共生のことを考えていくと、克服というか解決していかなければならない問題かなとは感じております。
以上です。
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REST: /v1/diet/speeches/search?speaker=糸井昌信
MCP: search_diet_speeches(speaker="糸井昌信")