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山口慎太郎 ·東京大学大学院経済学研究科教授

参議院国民生活・経済及び地方に関する調査会(2024-02-21)での発言

第213回国会 ·第第3号号 ·720字
○参考人(山口慎太郎君) 非常に重要な御指摘だと思います。  短期的にはコスト削減につながるのかもしれませんが、逆に言うと、長期的に見たときに、企業にしても組織の成長につながらないだろうなというふうに感じます。  というのも、代わりがいないというのは、属人的な仕事のやり方になっているわけです。育休以外にもいろんな理由で人は離れざるを得ないことというのはあるわけですね。これ、マネジメントの観点からするとリスクがとても高いと、マネジメントが全然できていないような状況になっているわけです。そういった状況がそもそも経済合理的ではないし、生産性も高くないわけです。  したがって、たとえ人が抜けても安定してその企業なり組織なりが提供しなければいけないサービスなり製品なりを生み出せるような体制をつくっていくということがリスク回避上も非常に重要になるわけですし、長期的な企業の成長にもつながるわけです。  また、代わりの人がいて育休安心して取れるような職場だったら、やっぱり今の若い人はそういうところを見るんですね。面接で育休取れますかということをわざわざ口にする人はいないから、企業の管理職ですとか経営層は、若いやつは本当に育休取りたいと思っているようには見えないんだけどみたいなことを言われるんですが、じゃ、実際アンケートを取ると、九割ぐらいは取りたいと言っているんですね。  したがって、育休取れないような会社だと、これはちょっと自分にとっていい会社じゃないなと、余り自分を大事にしてくれる会社じゃないからということで選ばれなくなってしまうと、最終的にはその企業の中長期的な成長にとってもマイナスになるというふうに考えております。

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