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松岡俊文 ·公益財団法人深田地質研究所顧問/京都大学名誉教授

衆議院経済産業委員会(2024-03-27)での発言

第213回国会 ·第第5号号 ·1,130字
○松岡参考人 御質問ありがとうございます。  地震の問題は非常に重要な問題で、CCS関係者全員、いろいろな観点から議論しています。  先ほどもちょっと簡単に説明しましたけれども、地下構造物は、地震に対しては地上構造物よりもずっと安全である、まず第一点です。そういう意味において、地下で地震が起きたときにすぐ貯留層が壊れるということはないというふうに私は地質学的に思っております。  あと、漏えいという問題があります。地表に出てくるかどうか。問題は、そういう現象が起きるということは、ある意味では、モニタリングしていますので、多少分かってくるわけです。分かったときに何をどう行動するかというと、圧入をやめます。圧入をやめるということはどうなるかというと、それは、圧入するときは圧力が高いんですけれども、圧入をやめたらそこの時点のそもそもの圧力に戻るわけです。例えば千メートルですと、その地表までの間は水が存在します。その水の存在を押しのけてCO2が地表まで上がってくるのは、どういう力があるのかということが問題なんです。  圧入しているときは押していますから、それは何か亀裂ができると地表まで戻ってくるかもしれませんけれども、圧力を、もう力を与えなくなると、じゃ、そのCO2が地表に上がってくる力は何ですかというふうに考えると、浮力なんですよね。浮力の力で地下千メートルのところにあるCO2が地表まで出てくるというのは非常にまず時間がかかります。そういう意味で、仮にCO2が断層のところに行ったら、それを伝わって地表まで出てくるんじゃないかというふうに考えるのは、少々短絡的であるのではないかなというふうに考えます。  リスクをどう見るかということに関しては、御指摘のとおり非常に重要でして、私の意見は、地震のあるところではCCSは余り行われておりません、当然のことながら。  私は、日本はこれは優位な点だと思っています。つまり、苫小牧でも地震が起きました、その結果、科学的に検証したら、誘発ではないし、それから漏えいもしていないという結論になりました。これを我々日本人は心配として見るんですけれども、海外の人はどう見るかというと、あれだけ地震が多い国でよくやっているな、ちゃんとしているなというふうに見てもらえるというふうに感じています。つまり、日本の技術力は高いんだという印象を逆に与えるというのが私の見方です。  ですから、もう地震を避けることは日本では不可能なわけで、それに対するリスクを十分考えて対応を取って、そういう技術をつくり上げることこそが世界で認められる技術をつくり上げるというふうに感じているところです。  以上でございます。

松岡俊文 の他の発言

2024-03-27 · 衆議院経済産業委員会
○松岡参考人 御質問ありがとうございます。  まず、百六十億トンという数字ですけれども、これについては、先ほども御説明ありましたけれども、将来増えていくだろうというふうに考えてお…
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2024-03-27 · 衆議院経済産業委員会
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