参議院資源エネルギー・持続可能社会に関する調査会(2024-02-21)での発言
第213回国会
·第第3号号
·1,915字
○参考人(秋元圭吾君) 御質問いただきまして、ありがとうございます。
おっしゃっていただいたその合成メタン、メタネーションについては、今日の資料ではどちらかというとEメタンという書き方をしていましたので、まあEメタンの方が日本では最近通りが良いのでそういう形で記載していますが、非常に重要だというふうに考えています。
これは、CCU、CO2の利用という部分もございますが、ただエネルギーは水素でございますので、むしろ水素の一つの利用形態の一つだというふうに考えた方がよろしいかと思います。CO2はそれを合成して、まあ水素の場合は液化水素にすると、等ですね、いろいろやっぱり非常にそこにエネルギーが掛かって利便性が、新しいインフラを造らないといけないという部分がございますが、Eメタン、まあEフューエルも同じでございますけれども、こういった合成メタン、合成燃料というのは、回収してきたCO2を水素に合成することによって既存のインフラに乗せることができるということでございます。
Eメタンの場合は、元は水素なわけでございますが、CO2を合成していることによって都市ガス成分とほぼ同じような形になると。そうすると、既存の都市ガスのインフラにそのままメタンを混ぜ込んでいけるということになり、混ぜ込んでいますが、結果として見ると、システム全体として見るとカーボンニュートラルに資するような形になっていくと。これはEフューエルも同じでございます。
よって、何といってもメリットは既存インフラを活用できるというところで、そういう意味で、やはり本当にカーボンニュートラルをみんながあるところで一斉にやるということであればもう少しいろいろなオプションあるかもしれませんが、Eメタン、Eフューエルというのは徐々に混ぜていって、調整して、量を調整できるというメリットがございますので、例えば海外の情勢で、思ったよりみんな、中国が排出削減してくれないとか、そうすると、日本のコストばかり上げていくと競争力を失ってしまいますので、例えば、最初一%だけれども、二〇%、三〇%というふうに増やしていく中で調整ができるというメリット、柔軟性のある戦略を取れるというメリットがあるかなというふうに思っています。
課題という御質問でございましたが、一番もちろんコストの課題があるわけでございます。コストの課題は、これはEメタン、合成メタンとか合成燃料だけではなくて水素系エネルギー全般に当たるものでございまして、ほとんどのコストは、Eメタン、合成メタンについても、ほとんどのコストは水素製造のコストでございますので、水素製造のコストをどう下げていくのかというのは、全般的に、水素系エネルギーに関しては全般に当てはまる課題でございます。
もう一つ、じゃ、EメタンやEフューエルの課題が何かというふうにお答えさせていただきますと、これは帰属の問題、CO2帰属の問題でございまして、Eメタンの構造は回収してきたCO2を水素に合成して別のところに運ぶわけでございますので、例えばオーストラリアで合成した場合には、CO2を回収したのはオーストラリアでございますが、水素に合成して水素をEメタンの形で、合成メタンの形で日本に持ってくると。そうしますと、日本で今度はCO2が燃焼するときに排出しますので、オーストラリアでは下がるんですけれども日本では増えてしまうということになりますので。これはバイオマスも一緒なわけでございますが、バイオマスの場合は、例えばオーストラリアで植林をして、CO2を植林が吸ってくれて、それを輸送すると日本の方でCO2が出ているわけでございますが、今のIPCCのインベントリーでは、バイオマスに関しては吸収側はカウントせずに排出側もゼロというふうにカウントしているわけで、実際には排出するわけでございますが、ゼロというふうにカウントしている。
ただ、Eメタン、合成メタン、合成燃料に関してはそのルールが今明確にないので、そうすると、そこのを明確にしないと日本に持ってきたときに排出がどっちに付ければいいのかと。ダブルカウントはすべきじゃないんですが、バイオマスに沿うのであれば利用サイドではCO2はゼロカウントするというのが合理的で、しかも水素の活用という面でそのカウント方法が合理的で、欧州の中ではそういうカウントで今話が進んでいるわけでございますが、完全に国際ルールがないという状況でございますので、その国際ルール作りということは非常に重要で、非常に急がれる課題だというふうに考えています。
ありがとうございます。