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検索結果 (20 件)
発言日降順○参考人(原田尚美君) ありがとうございます。 今日は、気候変動が海洋法秩序に及ぼす影響への対策と取組の在り方ということで、私からは、サブタイトルとして、「北極・南極・日本周辺の視点から」ということで御紹介をさせていただきます。 前半、サイエンスのエビデンスに関するプレゼンテーション、これ研究者の立場で御紹介させていただき、後半に戦略について幾つか提案させていただきますけれども、そちらの方は、内閣府の総合海洋政策本部参与会議、現在参与を拝命しておりますので、その参与としての立場で発言をさせていただけたらと思っております。 では、お手元の資料、最初のページを見ていただきまして、下の方、「北極海・南大洋の海氷は減っている」というタイトルの図になります。 こちらは、一九七九年から、下、横軸ちょっと途切れていますが、二〇二〇年ぐらいまでの衛星観測の結果の、北極とそれから南極周辺、南…
○参考人(原田尚美君) ありがとうございます、御質問。 もう一回、二ページ目、それからその次の三ページ目も同時に併せて、ただいまの御質問に回答したいと思います。 おっしゃるように、南極、南大洋の海氷の減少の応答、これ、現状でグラフでは急激に二〇一四年以降、二〇一五年以降、落ちています。これ、現実です。 ただ、本当にこのまま、右肩下がりのままに推移していくのかどうかというのは、研究者によっても見解まだ定まっていないんですね、たった数年の、十年ぐらいの出来事ということでですね。ですので、このままどんどん南極が解けていくフェーズになっていってしまうのかどうかというのは、もちろん私自身はその方向にあるというふうに思うところですけれども、いや、そうではないという研究者もおりますので、それが現実です。 三ページ目の南極の大陸のところの絵ですけれども、氷床量の変化というのが、西側の南極の…
○参考人(原田尚美君) 御質問ありがとうございます。 スパコンの性能ではなくて、まだまだモデルシミュレーション、現実をリアルに表現することができていないというのが現実です。これ、モデルの高度化も必要ですし、それから、モデルをちゃんと現実が再現できるように、実際に現場で観測したデータをインプットしながらチューンナップするんですけれども、そういった現場観測データがまだまだ足りないんですね。この二つが予測の確度を落としているということになります。…
○参考人(原田尚美君) ありがとうございます。 日本は、やはり伝統的に、その技術、イノベーションに強い国であると。それから、私たちサイエンスの立場からいいますと、日本が出していく観測データは非常に精度が高いという、そういう信頼性がとっても高い国です。 ですので、これまで実は、科学技術外交というんですかね、日本のそのイノベーションの高さと精度の高さというのは非常に信頼性、定評性があります。ですので、やはり今後もこれを生かした形で関係国と良い連携関係を取りながら進めていくのがよろしいのではないかと、それは東アジアの近隣国も含めてであります。そのように考えます。…
○参考人(原田尚美君) 御質問ありがとうございます。大変重要な視点だと思います。 実は、南極、思い浮かべていただきたいんですけど、地球儀を、孤立していますね、大陸が、ぽんと。で、周辺に大陸ほとんどなくて、海が周辺を覆っているということで、非常に大きな面積の大陸が孤立して存在しているということで、実は、地球上ではクーラーの役割を果たしています、全体を冷やす役割。 これ、もう一つ、海流を思い浮かべていただきたいんですが、北半球には南北を貫くような大きい海流、これ、例えば日本周辺だと黒潮、それから大西洋だとメキシコ湾流、こういうふうに熱を極域へ運ぶ大きな海流があるんですが、それが南半球にはないんですね。 ですので、そういう状況が南極大陸をクーラーの存在にさせ、全球的に暖まっていてもその応答が鈍いというのは、そういう大陸の配置と海流の関係ということから説明ができるかと思います。 以…
○参考人(原田尚美君) 御質問ありがとうございます。 この文章だけでは、確かにおっしゃるように、なかなか分かりにくくなっているんですけれども、実は今、漁業とそれから私たちのような研究者と連携して、日本周辺ですね、私たちが提供するような海流ですとか海水温等のデータを利用しながら、漁場が次にどこにありそうかというような、効率よく漁業をしていくという動きが出始めています。 ですので、そういったサイエンスとそれから漁業との連携によって食料安全保障、今、沿岸周域はそういう動きがありつつ、出ているところなんですけれども、より広く外洋域まで含めてしっかりと海温の状況を把握して、例えばサンマですとかああいったものは外洋域にその大きな分布域を持ちますので、こういう条件が整えばサンマの分布はどういうふうに移動しそうかと、そういった状況をいち早くデータとして取ることができるのは、やっぱりアジア、東アジア…
○参考人(原田尚美君) 大変重要な御質問をありがとうございます。 実は、科学技術予算、全体で見ると、大変喜ばしいことに、多分減ってはいないと思いますね。多少なりとも増やしていただけている分野の一つかと思います。ですが、中身を実はよく見てみると、目的が結構限定されてしまっている、これに関する内容のプロポーザルを求めますといったような資金が増えてきているように思います。 一方で、研究者のボトムアップの、キュリオシティードリブンの何にでも使えるような、例えば科学研究費補助金というのがその最大の予算ですけれども、こちら相対的に割合減らしています。これが非常に、次の新しいサイエンスを生み出す芽をなかなか育てることができなくなっている現状というのがありまして、それを強く感じているところです。 それと併せて、セットでなんですけれども、大学やあるいは研究機関の運営費交付金の削減、これも非常にボ…
○参考人(原田尚美君) 御質問ありがとうございます。大変重要な御指摘かと思います。 地形照合システムの整備に関しては、これは国でやっている部分であります、国土地理院ですとか。ですので、国土交通省の管轄の部分になってくるかと思うんですけれども、そういった、産業界も大変重要ですけれども、まず、国の中にもサイエンスの知識を持った専門家が公務員としてどんどん活躍していくといったことも重要になってくるかなというふうに思うんですね。 経済活動それから投資の促進に関しても、最近朝のニュースでも拝聴しましたが、大手企業で博士学位を取得した人材を獲得するようになってきているというニュースを聞きました。 やはり、産業界もそういう形で専門的な知識を習得した学生たちを多く雇用していくことによって、より、何というんでしょうね、戦略的に、あるいは、より国益に資する形のものは何だろうという、そういう判断を付…
○参考人(原田尚美君) 大変重要な御指摘ありがとうございます。 おっしゃるように、ほかの国では、例えば小学校、中学校ぐらいの頃から海洋に関して戦略的に教育を施しているという国があります。東アジアの中でも、例えば韓国ですとか台湾、中国、こういった国々などが、そういったその教科書の中にしっかりと、例えば領海、内水、そういったところの部分も載せつつ、教育に海洋が入り込んでいるという状況です。 日本の場合は、ようやく去年かな、高校生までの学習指導要領の中に海という言葉が全て小中高入りました。ですので、日本としても海についての授業をこれからどんどん増やしていってくれるのではないかなというふうに大変大きな期待を寄せています。やはり、小さい頃から海のない県の子供たちにとっても、陸の影響って、全てやがて例えばごみとして海とつながっているといったような視点で、海に何らか関わりのある内容の授業等を学ん…
○参考人(原田尚美君) 御質問ありがとうございます。 三ページ目の地図なんですけれども、この西側の南極、ひゅるっと長く出ているあの半島が、ちょうど南アメリカのチリですとか、あそこに位置しているような、そういう部分ですね。ですので、これ、太平洋に面している部分が西側の南極ということになります。 これ、海底地形の影響もあるのかもしれないんですけれども、現実としてその西側の南極と東側の南極と海氷の分布も全然違っていまして、東側の方が非常に厳しいんですね。西側はもうゆるゆるなんです。南極半島の部分、せり出している緯度がより低緯度側であると。こういったその緯度の違いというのもあるかもしれないんですけれども、何が決定的に違いを生み出しているかということはまだよく分かっていないというのが現状です。 昭和基地があるところの東南極は、まあここに基地を造ることになってしまった経緯としては、日本がさ…
○参考人(原田尚美君) 御質問ありがとうございます。 私、非常に有り難いことに南極と北極、両方携わらせていただいていまして、より気候変動に深刻な状況にあるなと思うのが、やっぱり北極なんですね。北極海、その海氷がどんどん失われているということが生態系をやはり大きく変えている現実があります。あと、北極の場合、その周辺に社会があるんですね。沿岸国といって、八か国。そこに暮らしがあります。ですので、そういったその人間社会が非常に近い部分で起きている気候変動の脆弱性というのを北極では感じます。 というのも、私も、数年に一回、北極海を航海するときに感じるのは、あれ、ここ、この前来たときにしっかりと海氷がまだあったのに、もう今回全然ないじゃないかと。そういった、もう数年単位でがらがらと状況が変わっているというのをすごく肌で感じるのがやっぱり北極なんですね。 で、生態系の変化というのは、その象…
○参考人(原田尚美君) 重要な御指摘ありがとうございます。 実は、運営費交付金の削減が少しずつ始まって久しいのですけれども、その研究室の基本的な運営をするためにある運営費交付金なんですけれども、これがなくなってくるとみんなどういうアクションを起こしているかといいますと、科学研究費補助金の中の比較的金額の低い基盤のBとかCというのがあるんですが、そこ、採択率が比較的高めなんですね。そういったところにプロポーザルを書いて予算を獲得して、ようやく研究室を運営していると。つまり、本当だったらそのエネルギーでありエフォートなりをもっと革新的なサイエンスのプロポーザルを書くために使いたいところ、その研究室を運営するための費用の獲得に例えば取られてしまっているとか、そういったような現状があると思います。 私が所属している大学は恐らく比較的恵まれている方だと思うんですが、四十七都道府県にある地方の…
○参考人(原田尚美君) 御指摘ありがとうございます。 確かに、南極の大陸が今後氷床の融解の非常に大きなソースとなっていくというのは、これはもう間違いはないと思います。ただし、向こう百年、二百年程度の非常に短い期間で大陸の氷床が全て解けてしまうような、そういったことが起きるとはにわかには考え難い、それは、私はそのように思っています。 徐々にではありますけれども、海水準の上昇というのもそうなんですが、やはり気候変動によるいろいろな自然災害の激甚化、例えば雨がちょっと降るともう豪雨になったり、線状降水帯ができやすくなったり、あと台風も、数は減っていますけど、一つ一つの規模が大きくなったり、そういったことが日本の場合はより深刻になってくるかなと。その場合、沿岸域では、高波、高潮、この被害が非常に甚大になってくるというふうに予測されています。 ですので、海水準の上昇というのは確かに全球レ…
○参考人(原田尚美君) 北極の方は、雪、本来今まで雪だったのが雨に変わっているというところがあるようです。北極圏といって、北緯六十度以北を北極圏と呼んでいるんですけれども、やはり雨として淡水が供給されるという部分が雪から置き換わっているというのはよく聞きます。 一方で、南極の方は、雨として、降水としてですね、昭和基地周辺でそういう記録があるかどうか、私もちょっと分かってはいないんですけれども、まだ雪として降り積もっていますので、淡水としてそのまま大陸の上にとどまるという状況が現状かと思います。 北極の方ですね、雨は。…
○参考人(原田尚美君) 御質問ありがとうございます。 非常にロングタイムスケールになった場合ですよね。これ、過去に遡るということもできるかと思うんですけれども、上がったり下がったりでした。 現実問題として、関東が、よく縄文海進と言われる時代ですね、縄文時代最も暖かかったと、三千年ぐらい前。もっと東京周辺は海あるいはその水域が広がっているという状況でした。ですので、おっしゃるように、上がったり下がったりということが今後も続くと思います。…
○参考人(原田尚美君) これも昔からよく議論のあるところで、御質問ありがとうございます。 IPCCレポートというのがあるのは御存じかと思うんですけれども、第六次が今最新のもので回っているものです。この六回目の、これ七年に一回のレポートですけれども、この六回目でようやく、今起きている温暖化は人為起源であると断定したんですね。 今先生おっしゃるように、実は過去に遡ると、今と同じぐらいのCO2濃度の時代、よくありました。暖かい時代もありました。ところが、今、現代、唯一、地球四十六億年の歴史の中で一度も体験していないのがCO2のこの増加の速度。これは、幾ら過去に遡っても、これほどスピーディーに増えている時代はないんですね。 これをやっぱり引き起こしているというのは、その六次のIPCCでも断言したように、人間のなせるところでありまして、今後どうなっていくのかというのは、実は過去に遡ってそ…
○参考人(原田尚美君) 大変重要な視点だと思います。ネガティブな方向ばかりではなく、やっぱり多面的に問題を捉えていくということ大変重要なんですね。 で、ポジティブな面の一つとしては、CO2が増えることで植物の育ちが良くなります。これ、農家さんよくやっていることですけれども、ハウスの中のエアーの中のCO2の量を増やしてその生産量を上げるということはやられていることですので、例えばポジティブだとすると、そういったバイオマスの生産量の増加という点ではいい例の一つかなと思います。…
○参考人(原田尚美君) すごくいい御質問ありがとうございます。 私もいろいろフィールド行きますけれども、やっぱり南極の特別感というのは、ほかのフィールドと大きく違っているところは、まあ日本から非常に遠いという部分もあるんですけれども、やっぱり自然の厳しさ、そこが非常に大きいところがあります。ほかの海域に比べて観測も非常に難しいです、厳しいです。低温ということですとか、すぐ凍り付いてしまうということですとか、これへの対策が非常に観測を厳しくしている。だからこそ、難しいからこそ、また行きたい、また挑戦したい、そういう思いをかき立ててくれるところなんですね。 今、実は、その海の話ばかりしておりますけれども、南極の大陸の真ん中に行って百万年の氷を掘ろうというプロジェクトがあります。今、七十二万年、先ほど、冒頭赤松議員から御質問いただきましたけれども、これより更に古い時代を遡って、これ直接大…
○参考人(原田尚美君) 御質問ありがとうございます。 まだこういった観点で十分な議論はスタートしていないというのが現状かと思います。といいますのも、やはり日本は災害大国でして、大きな地震が非常に続くと、ここのところよく大きな地震が続いています。ですので、まず真っ先に対応しなければいけない課題がやっぱり非常に多いんですね。なかなか気候変動にまで思い至らないというのが現実だと思います。 ですけれども、ひたひたとやはりやってくる気候変動への対策というのは重要なことですので、都市づくり、町づくりをする際に、少し長期的なスパンで住民のエリアをどう設けていくかというようなことを、徐々に内陸側に移動させていくですとか、そういった都市計画、住民計画、住民が住まうところの計画というのが重要になってくるんじゃないかなと思うところです。 ですので、通常のその災害対策の中に長期的な視点も取り込んでもら…
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NDL 国会会議録 API 経由